古びた駅のホームには人は居らず閑散としている、たまに見える人達は年寄りな駅員と奥に引っ込んだっきり呼ばれないと出てこないサボり気味な駅弁販売員の婆さんだけ、なんとも静かで変わらない駅の様子は今までの俺の人生のようだ(イキリ)。
っと浸ってる場合では無かった。そろそろ時間だ、高揚する気分を抑えきれずベンチからを
『はい〜ちょっと待ってね〜』
と間延びした婆さんの声が聞こえてしばらく、ヨボヨボの身体に杖をつきながら出てきた。
これを見るとサボり気味と言ったのは少し誤解であったようだ。
『ご注文は〜?』「チョコパン…いや、牛乳にあんぱんで」『サイズは〜?』「BIGのやつを」それを聞くと婆さんは険しい顔になり
『……あんたには早いように見える……あの子の足を引っ張りそうだねぇお上の連中は何を考えてるんだか』そう言いながら何かが入ったパン袋を渋々といった感じて台の上に置く。
「そうはならねぇですぜ〜お婆さん」そう適当に言いながら自然な手つきでそれを受け取った、そうして近くのベンチに座ろうとすると売店から『あの子を危険な目に合わせたら許さんからね!!』と声が飛んできた。その声に適当に片手を上げて返事しながらパン袋の中のサングラスとワイヤレスイヤホンを手に取る。
これから始まるのは俺の
はやる気持ちに勝てず焦るようにしてサングラスとイヤホンをつける。
そうするとイヤホンから練れた男性の声が聞こえてきた。
MISSION
ようこそ、【
メッセージを聞き終わるとそれはただのサングラスとイヤホンに変わっていた。
早速中国行きへの用意を始めよう。俺は近くにある宿に荷物を取りに戻り整理に取り掛かる。必要な物はあちら側に用意してあるハズだ。
ホームに戻ってくると遠くから汽笛の音が聞こえるようやく電車が来たようだ。
駅弁の婆さんにパン袋を返しながら
「パン袋返すね、あとお嬢さんのことは心配しないでよきっと無事に帰ってくるさ」と一言
『……なんで女だと思ったんだい?』
「心配してる所からして割と親密な関係なのはすぐ分かった、親族かな?何より奥に見える香水は婆さん用とは思えない 最後にこれはかま掛けでした☆」
『なッ』
「間違っても俺が恥ずかしいだけだし当たってたらほら、スマートでしょ?」そう言うとフッと吹き出して
『ははは少しピリつきすぎたかもねぇ……それ言うたら意味が無い…まぁ無事に帰ってきな』それに「うぃっす」とだけ返してうるさいブレーキ音が止んだ電車に乗り込んだ。
飛行機タイム
※中国での会話は基本中国語で行われてるものとする
中国について街の市場まで来たのはいいものの
あちらから接触するとの事だったが今思えばエージェントであると言う確定要素がないため接触するタイミングを自分から作らねば……
「前途多難だわなぁー」
とりあえず今日の宿を取って拠点を確保することとしよう。そう決めて宿を探そうとした所後ろから大きな声で
ひったくり!!誰か捕まえて!!!
と聞こえてきた。振り返ると大柄で小太りの男がナイフを振り回しながら『どけどけどけどけぶち殺されてぇか!!』大声で叫んでいる。
どうするべきか?無視するのは不自然だがスパイとして目立つのも戴けない考えながら周りを見るといいものが見つかった。八百屋には悪いがこれを借りるとしよう俺の近くにあったのが運の尽きだな恨んでくれるな。
俺は胡桃が大量に入った籠を地面に向かってひっくり返した。転がり散らばる胡桃はアートのようで少し綺麗だった(激イキリ)。
っと違う違う
ひったくり犯もこの上を走る勇気は無かったらしく別の逃げ道を模索している、ここは一本道なので逃げようとするのなら店の看板に登るくらいなのだが、登ろうとすればその太いお腹が重くて上手く登れないのは目に見えて明らか、もう逃走劇は終わりである。随分と早い幕引きだな。
あとは周りの人が取り押さえて一件落着だった。
そうしてそそくさとその場を離れようとしてる俺に声が掛けられた。あっ八百屋からじゃないぞ八百屋はひったくり犯を見ててひっくり返した時に見てなかったし、何しろ今は必死に胡桃を拾っている……悪いな
では誰が声をかけて来たのか先程ひったくられた女性だった。白髪に整った顔、赤いスーツがよく似合っている肩にはひったくられていた黒のバックを下げている。
際立ったルックスとド派手なスーツは周りからの視線をとても集める、俺にとっては少しでも目立つのは避けたい適当に話を切り上げて立ち去るとしよう。
『ねぇ、君が逃がさないようにしてくれたんだよね?』
「えぇまぁ、一応?」
『ふーん…そうだ!君にちょっと興味が出てきたな〜
ちょっと付き合ってくれない?』
いや〜?今から行くとこがあって、そう言いかけて止めた。
赤いスーツの胸元に見慣れないロゴの様な刺繍が着いている。確かこの刺繍は今回のMISSIONの情報内にあった中国マフィアの紋章で間違いないだろう。まさかもう嗅ぎつけられたか?早ない?
上等な服を来ていることから組織内の地位は高いと推測、一か八か取り入るべきだな。
すぐにチャラい男を気取りながら「マジ?おねーさんみたいな人に興味持ってもらうとかサイコーだわ」と返した。
お姉さんについて行くこと10分、高めの中華料理店の個室に入ったあらかた注文したあとお姉さんが口を開いた
『いきなりだけどようこそ中国へエージェントA私はK』
なんとも不用心であるなとも思ったがまぁ、便乗しておこう。
「あぁ!貴方が…てことはあのひったくりはサクラでしたか?」『ははは…あれは普通に君に接触しようとしてたらひったくられただけだから本物だよ』
「気をつけて下さいよ!?あと今更だけど外と喋り方違うんですね!!」
『喋り方の違いは君もでしょ』「そうでしたわ」
少しの間和やかな時間が流れる。そして真剣な表情に変わったKが口を開く。
『早速だけど任務についての情報を共有しておこうと思うのだけれど先に聞いておくことはある?』
「あーじゃあなんでその刺繍してるんですか?国内じゃマフィアの一員の印であるその刺繍の意味は大きいと聞きましたが目立つのでは?」
『いい着眼点だね、でも私はこれを付けてても何も言われないよ』「……潜入捜査ですか!」『せいかーい頭の回転が早くて助かるよ』
そのような会話をしてると外からノックがかかる
ご注文の品をお持ちしました。
と聞こえたためKが『ご飯食べながら話そうか!!』と言いながら入室を許可すると豪華な料理が運び込まれ先程までの2人しかいなかった少し簡素な部屋の中が少し明るく照らされたような気がする。
店員がいなくなるとKが『他に聞きたいことは?』と声をかけてくれる。特にないので首を横に振る
『そっかOKじゃあ情報を共有させて貰うね』
中々長文が書けない……
突然ですが解説を
主人公が属している組織はPTMFと呼ばれる組織です。
某映画のI〇Fの特定の国についてない様な組織です。
メリットとして国に縛られないですが活動資金などを払うスポンサー等がいないためいつでもカツカツ
最後に一言、スパイ映画を見たら書きたくなったので書いた見切り発車作品なので更新は遅めだと思います。
次話はもっともっともっと長くできる様努力します。