「私から言うことは以上だ。何か言う事はあるか?」
二人は言葉を返せなかった。目の前の言っていることは間違っているが間違っていない。ただただ現実を突き付けてくる。そんな事実に言い返したかったが何故か声が出なかった。
「無しか…お前たちには『怪物』はいないのか」
「怪物…?」
「生き物は誰しも内側に
「そんなことはない!私に野心が無いとでも…」
「ああ、そう言っているんだ。…シンボリルドルフとか言ったな、お前…
才能ねぇよ」
「っ!!!」バキィ!
「ぐっ!」
阿武野がそう言うと我慢の限界が来たのか良二トレーナーが阿武野を殴って吹っ飛ばした。
「トレーナー君!落ち着くんだ!」
「あぁ!?落ち着けるわけないだろ!自慢の愛バ貶されて黙ってみてるわけには行かねぇだろ!!おい新人!いくらテメエが速いからって何でもかんでも言っていいわけじゃねえぞゴラァ!!」
「なんだ…ちゃんといるじゃないか。怪物が。どうやらお前は自分の担当に執着してるらしいな」
「んな事知るかぁ!!さっさとテメエはルドルフに謝りやがれ!!」
「…トレーナ君、少し黙ってくれ」
「「!!」」
先程の焦った声ではなく明らかに威圧している声色のルドルフに二人は驚いた。先程のただの敗北者ではなくそこに立っているのは紛れもない『皇帝』だった。
「君にお願いがある」
「私ともう一度走ってくれ!」
そういってルドルフは頭を下げた。
「…」
「もうなりふりは構っていられない。たづなさんの介入がなければ私は負けていた。だから次は勝ちたいんだ!」
「……わかった。もう一回だけ走ってやろう。ただし、一つ条件がある」
「条件?」
「もしも次、お前からまた怪物を感じなかったら…
お前を壊す」カチャ
「「!?」」
そう言いながら阿武野は服の内側から出す振りをしてE.G.O武器の銃を生成して出した。
「リボルバーだと!?何故君のような一トレーナーが…」
「これは孤独と言う名の武器だ。直接的な殺傷能力は無いが当たると精神に害を及ぼす。こいつで撃ち続ければいずれお前の心は壊れる。それでも走るか?」
「ふざけるな!そんなこと絶対に…!」
「…わかった。それでやろう」
「ルドルフ!下手したらお前が壊れるんだぞ!?それでもいいのか!?」
「構わない。無二無三の地位を得るためには必ず必要になる」
「…それは七冠のことか?」
「ああ」
そう言うルドルフの目はとてもまっすぐだった。
「…良し。ならば5分待つ。それまでにコンディションを整えろ」
「了解だ」
「私の
いやはや…この小説書き始めた時は怪物って特に設定なかったんですけど…蜂楽出てから自分の中で怪物=エゴって固定概念ができちゃったんですよね…