「…よし、これでトレーナー登録が完了しました。改めてようこそトレセン学園へ!」
「ああ…」
「ん?あれは…」
呼ばれた阿武野は窓の外を見ており心ここにあらずという感じだった。
「…ちゃんと聞いてます?」
「聞いているから安心しろ。それよりも私はこれからどうすればいいんだ?」
「そうですね…特にしてほしいこともありませんし…無難に学園内の警備でもしてもらいましょうかね」
「そうか、ならば私はもう行かせてもらうぞ。仕事を見つけたのでな」ガチャ
そういうと阿武野はいきなり窓を開けて大雨の中飛び降りて行った。
「あ!ちょっとま…行っちゃった…ここ3階ですよね?無事でしょうか?」
「まあでも彼も行ったことですし私は仮眠でもしましょうかね…ふわぁ…」
「にしても『仕事を見つけた』って…どういうことでしょう?」
「…こっちのはずだが」
外に出た阿武野は雨の中を歩いていたが不思議なことに彼は濡れておらず雨粒は当たる直前で見えない何かに阻まれていた。
「…おい、こっちだ」
「!!」バッ
「ぐへへ、この先の寮にウマ娘たちが沢山いるんだな!」
「ああ、ここはなんてったってかの有名なトレセン学園だからな!」
「ってことは美人も山ほどいるってことじゃねえかよ!」
「あぁ~早く見てぇな~」
声がした方に顔を向けると怪しい5人組が話し合っていた。
「(窓から見えた影はこいつらか、一瞬L社の職員かと思ったぞ…というかこいつらモロOUTだな。大方覗きに来た変質者だろう。だがここで仕留めては周りに気づかれる可能性が…少し誘導するか)おい、貴様ら」
「「「「「!?」」」」」
「聞こえているだろう。そこのお前らのことだ」
「てッてめえは誰だ!」
「私はただの掃除屋だ。貴様らのような屑共を掃除するな」
「ちっ…見られちまったのなら仕方ねえ。おい、こいつ殺すぞ」
「おいおい、ホントにやっちまうのかよ!」
「仕方ねえだろ!見られちまったからには生きて返すわけにはいかねえだろ!」
「で、でもよォ…」
5人組でリーダーのような男はやる気満々だったが他は嫌そうだった。
「はあ…ここでは色々となんだ。ついてこい」ダッ
「あっ!待て!」
「…ここならいいか」
阿武野は男たちを広いグラウンドへ誘導していた。
「へっ、逃げるのはおしまいかよ?」
「ああ。お前たちを排除するのにはここで充分だ」
「こいつ…おい!やっちまうぞ!」
「うおおおおお!」
そういって男たちは一斉に掛かってきた。
「オラッ!喰らえ!」
「…」
「クソッ!こっちか!」
「…」
「ちょこまかと避けんじゃねえ!」
「…」
「(おいおい…こいつら弱すぎないか?いくら5対1だからなるべく避けるのに神経を使っているとはいえ…当たらなすぎじゃないか?これならL社の新入りの方がまだ動けるぞ)はあ…」
「なっ!ため息なんかついてんじゃねえよ!オラァ!」
「おっ、今のは惜しいぞ。あとちょっとだったな」
「ふざけやがって…!」
「な、なあ…なんかおかしくないか?」
「ア!?なんだよ!?」
「いやさ、今雨降ってるから俺らずぶ濡れじゃん?でもなんかこいつ…濡れてなくないか?」
「あ?んなわけ…は?なんでこいつ服濡れてねえんだ…?」
「今更か?気づくのが遅いぞ」
阿武野は男たちの勘の鈍さに心底あきれていた。
「それどころか…こいつの周り雨すら当たってねえぞ!?」
「どうなってんだ…おい!お前なんなんだよ!」
「私はただの掃除屋だ…まあ
「は…?何言ってんだよ…?」
「では紹介も済んだ所で…貴様たちには救済を与えよう」
そう言いながら阿武野は手を銃の形に変えて言った。
「さあ…蝶たちよ、救いを与えよう…
死んだ蝶の葬儀」
そう言葉を発しながら、撃つ真似をして…
一人の男は理不尽に、しかしとても安らかにこの世を去った。
はい、受験勉強中に息抜きとして書いているので変だと思います。なんか最後の終わり方も変だし…まあ受験終わったらペースも文章力も少しは戻る…はずなので気長に待っていただけると幸いです。それでは。