「戻ったぞ、たづな」
「おかえりなさい。それじゃあ話を続けましょうか」
「そもそもトレーナーというのはですね…」
それからずっとたづなは阿武野にトレーナーの説明を延々としていた。
「…とまあそういうわけでトレーナーは担当のウマ娘を勝たせるのが目的です。ここまでで何か質問は?」
「そうだな、質問…とは言えないが一つ言おう。たづな、もう朝だ」
「え?ホントじゃないですか!なんで途中で止めてくれなかったんですか!?」
外を見るとすでに朝日が昇ってきており時計を見るともう6時ほどになっていた。
「貴様が話すのに熱中していたからだ。止めるにも止めれんかった」
「うぐっ…そう言われると何とも言えませんね…まあとにかく!ある程度は先程説明した通りなのであとはそこに置いてある本で勉強したり校内を見学したりして今日は暇を潰しててください!またお昼くらいになったらここに集合で!私は今から生徒の皆さんへのあいさつがありますので!では!」
そう説明を残すとたづなは凄い速さで部屋から出て行ってしまった。
「あいつも大変なのだな…取り敢えずこれでも読んで勉強でもするか」
そして阿武野も置いてある本で勉強を始めた。
「…」
それから阿武野はお昼ごろまでずっと勉強を続けていた。元々L社では収容室で暇な生活を送っていたため、出来ることがあるならば飽きることも暇になることもなかった。
「…」
「失礼します。…ん?誰だお前?」
「私は最近トレーナーになった者だ。今はたづなに言われて勉強をしている。何か用か?」
「トレーナーだと…?お前のような葦毛のトレーナーは見たこともない。それにトレーナーバッチもしていないじゃないか」
「それはそうだろう。何せ昨日急遽トレーナーになったのだからな。用意がまだ終わっていないのだ」
「そうか…ならば仕方ない。先に謝っておく。本当にトレーナーだったら許してくれ。ちょっと信用できないからな。体に聞くことにした」
「何を言って…っ!」
そういうと男はいきなり攻撃してきた。
「本当に中央のトレーナーならっ!これくらいの攻撃わけないだろ!」
「だから最初からそうだと言っているだろう!」
「だからさっき本当にそうだったら謝るって言っただろっ!」
「じゃあ攻撃するんじゃない!」
「ただいま戻りまし…何やってるんですか!?」
攻撃を避け続けているとたづなが帰ってきて男は攻撃を辞めた。
「あ、たづなさん。こいつって本当にトレーナーなんですか?なんかこいつヒトミミじゃない身体能力してるんですけど」
「ヒトミミ…?人間のことか?」
「彼は本当にトレーナーです!身体能力が凄いのは…彼の親がウマ娘だからです!」
「そうなんですか。いやーゴメンな?なんか明らかにカタギじゃない気配がしてさ。最近変質者が増えてきてるからこっちもピリピリしてて…」
「だからといっていきなり蹴りかかるのはどうかと思うぞ…」
この時、中央のニンゲンは全員こうなのかと阿武野はこれからの生活に不安を覚えた。
「はあ…もういいです。それでここに来たってことは用があるってことですよね?」
「ですね。生徒会での書類にたづなさんのサインが必要ってことなので書類の確認とサインをお願いします」
「わかりました。でもちょっとこちらも仕事があるので後でも…あ!」
「どうした?」
「これから彼にに校内の案内をしようとしてたんですけど…貴方にお願いしてもいいですか?校内を一周するくらいには私も仕事が片付いていると思うので」
「え、俺が行くんですか?この後ルドルフの仕事手伝おうとしてたんですけど」
男は人間の心境に詳しくない阿武野から見ても明らかにめんどくさそうな顔をしていた。
「貴方彼に攻撃してましたよね?それの罪滅ぼしとでも思ってください」
「え~…まあそういうことなら…」
「よろしく頼む」
「それじゃあ彼の案内よろしくお願いします。くれぐれもまた問題を起こさないでくださいね?」
「大丈夫っすよ。それじゃあ行くか!」
そうして中央のトレーナー二人はドアを出ていった。
10連で着物オペラオー&ウエディング殿下&別衣装ファル子が来ました…嬉しいんですけど…!今じゃねえ!そんな気持ちで書いたんでちょっと文おかしいです…