龍帝と呼ばれる男   作:紅蓮 蒼華

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術式判明!

「それじゃ、どこからでもかかっておいで!」

 

寮に向かう前に、俺と五条先生は学校のグラウンドで向かい合っていた。

 

「これって、あくまで術式の確認っすよね…なんで日差しの強い中外でやるんですかだりぃ」

 

「まーまーそんなこと言わないで!仮に渉くんの術式が暴走しても僕が抑えられるって言ったけど、

 仮にそうなったら武道場じゃ狭すぎてね、ここなら壊れるものは何もないんだからさ!」

 

 でもくそあちぃんですよねぇ…てか皆さん知ってましたか?呪術高専ってみんな大好き春夏冬の長期休みがないらしいですよ(今更だけどなんで秋はないんだ?)。

なんでも学生でも呪霊を祓う任務に駆り出されるのだとか、人手不足すぎね?笑うわ。

 

「…で、どう言うのやればいいんですか?」

 

「それは君に任せるよ?あの時の君が出した術式はただ炎を出しているってわけじゃないだろうし、僕の目…六眼ていうんだけど、ある程度の術式は分かってもあくまで*ある程度*なんだよね」

 

「充分にチートじゃないですかねぇ…んじゃ、逝きます」

 

 

ーーーーーーー桜花ーーーーーーー

 

ポケットに入れてた右手を出し、五条先生に向ける。すると、あの時のように、掌の先に火の玉が現れる。

 

「…チビブレス、火傷しないでくださいよ?」

 

「大丈夫!だって君、()()弱いもん」

 

 

ーーfire

 

 火の玉から放出された炎の光線が五条先生に向かう。

そして、五条先生に当たる僅かギリギリで何かに止められる。

 

「えどゆこと…バリア?あーなんか違う気が…」

 

「僕の術式は後で教えてあげるから、今は君の攻撃は僕には届かないって思っていいよ!!」

 

「やっぱチートだああ!!?」

 

ーーーーーーー翡翠ーーーーーーー

 

 

火の玉を握って掻き消し、開いた先にあったのは球状に凝縮された台風のようなもの。

 

「んじゃあ、《ククルカンの風》…不可視っぽいのならどうすか!」

 

その台風から幾多の風のブレードが、五条先生に向かって飛び出す。

 

しかし、

 

 

「うんうん、いい攻撃だけど、六眼だと呪力が見えちゃうから不可視にはならないんだよね」

 

これも効かなかった。

 

「んーじゃ、死角からならどっすか!」

 

 

ーーーーーーー富嶽ーーーーーーー

 

 

火の玉の時と同様に丸い台風を掻き消し、今度は右脚ー義足ーを上げ、地面を踏みつける。

 

「なんか歩き方に違和感あるなって思ってたけど、義足だったんだね!天与呪縛かな?」

 

「てんよ…?よくわかりませんが、生まれつきですよ!《地割れ》!」

 

すると、五条先生の足元を中心に地面にヒビが入り……が、その先は起こらなかった。

 

「止まった!?」

 

「僕の目で見た限りだと、あと一個かな?」

 

「………おっしゃる通りで!」

 

 

ーーーーーーー蒼華ーーーーーーー

 

「……せめてこれは効いてほしいですねぇ…主にモチベーションの都合上!《水牢》!」

 

 

一矢だけでも報いたいと、気合をいれて技を放つ。両手で中のものを押さえ込むようにグラップして。

 

 

…それでも、

 

 

「うん、悪くないと思うよ?術式が発動してないように見えるけど、これは僕の術式が阻害しちゃってるだけだから。これだけ多様性がある術式も珍しいし、ぶっちゃけあの四つでも一級なら渡り合えると思うよ!」

 

 

やはり、五条先生には届かなかった。

 

 

「うぇぇ…どうなってるんすか」

 

「まぁ相性が悪すぎたと思って!あと、受けた感じでなんとなく、君の術式が分かったから、それをもとに名前付けよっか!」

 

ねぇみんなきいた?俺の全力(今の)受けて術式考察出来るくらいの余裕あったってさ!クソッタレ!(悔)

 

 

「…まぁ僕最強だから気にしない気にしない!

 それで、君の術式なんだけど、強力な四体の式神を操ってるんだよね。

 形からして龍かな?かっこいいじゃん!…でもやっぱ呪霊操術じゃないし、やっぱ新規だね。

 今渉くんは呪術について毛が生えたレベルにすら達してないからその子たちを扱えきってないんだね。

 さっきの技は、あくまでその子たちの…搾りカスかな?」

 

「思ってたより俺ツエエエでしたね!?」

 

てかさっきの技で一級とやりあえるって言ってたのが搾りカスって…。

 

「そういえば一級…どんくらいの強さですか?」

 

「うーん、通常は兵器って呪霊に効かないんだけど、仮に有効だとしても、戦車ですら心許ないくらい?

 あと、準一級から特級までは術式を扱ってくるからそこも注意だね」

 

「俺術式出来るようになれば特級じゃないすかね…呪術師にもそういうランクは?」

 

「勿論あるし、特級は現状確認された中だったら僕含めて三人かな?そして、渉くんには特級になれる才能は勿論あるよ」

 

「えーすっごいすね、実感湧きませんけど… 特級なれるくらいになったら五条先生殴り飛ばせます?」

 

「無理だね!

 昔の僕ならイケルかもしれないけど、今の僕を殴り飛ばせる存在なんてこの世にいないんじゃない?」

 

(もはや魔王!!いや、裏ボス!!)

 

「先ずだけど、今の渉くんの課題は二つ。

 一つは呪力コントロール。

 無駄が今は多すぎるからそれ無くそうか。

 もう一つは術式への理解を深める。

 君の術式は君の思っている以上に奥が深いからね。

 あとは体術とかあるけど、それはまた後でかな」

 

「…うーん、めんどいんすけど、まぁやってやりましょうか」

 

「その意気だよ!んで、初手としては術式に名前、つけよっか」

 

「あー、イメージですか」

 

「うんうん!名前を決める事で術式の輪郭がはっきりするんだよ。

 それに、術式の名前や効果を他人に教える事は縛りになって術式の効果が増すのもあるね」

 

「ネーミングセンス無いっすよ?」

 

「まーこういうのは直感でなんとかしよ!」

 

 

「…先生がつけてくれたり」

 

「僕がつけていいの?怒らないならいいけど」

 

そう言ってめっちゃニヤけるこの人、がちで悪だなって思うのは俺だけでしょうか()

 

 

「…龍を使役してるんですよね、要するに俺の術式は」

 

「ざっくりするとそうなるね」

 

 

「んじゃぁ…至龍術で」

 

 

「んー目標とかも含めてっぽいけど、案外いいんじゃない?

 それじゃ、渉くんの術式は《至龍術》で決まり!!」




《至龍術》は、いずれ龍を完全調伏するという意味を込めました。

そして今更ながら技紹介

(チビブレス) 火龍の息吹(ブレス)のダウングレード版。成長余地あり。

(ククルカンの風) 俗に言うカマイタチ、エアースラッシュ。成長余地あり。

(地割れ) 対象者の足元の地面を文字通り割って閉ざす(潰す)。成長余地あり。

(水牢) 渦巻ナルトの水牢の術まんま。現在単体発動のみ。成長余地あり。
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