ソードアート・オンライン 本能の牙-instincts- 作:新世界のおっさん
ゲームスタート
初めまして、俺は稲生直貴(いのうなおき)16才。
普通系の公立高校の学生、部活は空手とたまに助っ人で柔道。
しかし趣味はうってかわってゲーム、特にMMORPGだ。
そして数あるMMOをやってきた俺が、最も期待しているゲームが今日発売されるのだ。
その名は‘ソードアート・オンライン’!略してSAO。
最新のVRマシンであるナーヴギアにより無数の信号素子で発生させた詳しくは分からないが多重電界とやらで脳に直接接続して感覚器官を通さず、直接送られた五感の情報で仮想の現実を作り出すんだと言う。運良くβテスターになってプレイ出来た俺でも技術云々は分からないが…ただただ素晴らしいものってのはたしかだよ。技術の進化で凄いよな…。
そんな凄いSAOを作ってしまった茅場晶彦の顔を雑誌ごしに見てそんなこと考える。
「これはゲームであってゲームじゃないかぁ…」
実際プレイした俺からも彼の言葉は確かになと思う。
もうひとつの現実っていっても過言じゃないからなぁ。
うん、心の昂りがより強くなってきた。
「…ってウオッ!?」
「!?」
そんな状態だったからか、或いは向こうが不注意だったのか不意に誰かがぶつかってきた。
帽子と前髪で顔の表情は伺い知れないが女の子なのは確かだ。
「すまねぇ…俺考えごとしてて、大丈夫か?」
ここは素直にこちらから謝れば向こうも話しやすいだろうと頭を下げる、事実こちらにも非はあるわけだし。
しかし。
「…!」
彼女はこちらの顔を認知したと思われる瞬間、唐突に走りだしてしまった。
……あるぇ~?俺もしかしてまずった?空気読めてなかったかな?と少しショボンとしてしまうが、まあそういうこともあるよなと気を取り直し移動再開。
目的地に着いたと同時に、目に入った辺りを見渡している友人に声をかける。
「ごめん!予定より遅れた!」
「あ、もうびっくりさせないでよイノ君。何かあったのかと心配したんだからね?」
「ほんとわりぃな、サチ」
まあもういいけど とため息をはく彼女は、とあるMMOで知り合ってからリアルでも友達になった女の子。
知り合った時のアバター名がサチ そして本名は早見幸穂
SAOを購入するため他の彼女の仲間とも合流する手筈なのである。
「さ、行こうよ皆まってるよ?」
「そりゃまずい、これは奢らされるルートだな」
「じゃあ、私アイスココアで」
「あ、確定された~ガックシ」
こうは言ったが遅れたから責任感じてるので自分から奢るつもりだったから特に文句も問題もないのだが。
とにかく彼女が微笑みながこちらを急かしてるんだから行こう。俺は今後の事に胸を期待に膨らませながら再び歩きだした。
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びっくりした、何故彼がここにいたんだろう…思わず逃げ出してしまったけど…失礼だったよね。本当に私は愚図だ。
…小説もどきとかだとこんな入りになるのかな、あ、自己紹介をさせて頂きますと…と、東条冬(とうじょうふゆ)…です。
文芸部所属の唐変木です。何故私がここにいるのかと言いますと今日発売される夢のようなMMORPG、SAOを購入するためです。…実はゲーム自体初めてで緊張してます。
何故初ゲームにSAOなのかというのも、私は臆病で根暗な自分じゃなくて強い自分になりたくて、でも現実ではむずかしくて…ですから仮想現実で自分と全く違うアバターならそんな自分になれるかなと甘い期待を抱いています。ごめんなさい。
とにもかくにも並ばなくてはと会場に足を運ぶ私。
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しかし、俺(私)の期待は……脆くもうち壊されたのだ……。
「「デス…ゲーム…?」」
初投稿です、これから気力の続く限り書き続けます。
感想おまちしてます(´・ω・`)