ソードアート・オンライン 本能の牙-instincts-   作:新世界のおっさん

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茅場さん、説明長いんでskipしますね(;´д`)
茅場(私の世界なのだが……。)


絶望している暇なんてない

「なるほど、とりあえず理解は出来た…納得は出来ねーが」

 

俺はそう一人で呟く。

簡潔に今あったことを話すとSAOを開始し、サチととりあえずフレ登録しひとしきり軽く遊んだあとログアウトでもしようかと考えていたら突然広場に飛ばされた。

んで突如空から泥々とした何かのあとに続き茅場晶彦を名のる巨大なアバターが出現。何でも俺たちをこの仮想現実に閉じ込め、脱出させなくし挙げ句にここで死んだら現実でも死ぬらしい。

しかも置き土産とばかりにプレイヤーを現実の姿に変えていきやがった…。

……天才の考える事は随分突拍子もない上に、アフターサービスもへったくれも無いんだなと心で愚痴る。いや、良いんだぜ…例えおもいっきり犯罪だとしてもこう言う俺が神様だ~みたいなこと考える事は俺もあるっちゃある、実行に移すのは勘弁だがな。

俺はまだ良いが隣にいるサチは絶望していた。これが普通の反応だよな。

 

「…いやだ…何でこんな…帰してよ…お家に帰してよぉ…!」

「サチ…。」

 

…やはり茅場を許してはいかんな、これは制裁だわ…クリアしたら待ってろよ全力でグーパンしてやっからよ。

 

「サチ、俺で良ければあたってくれても構わないぞ」

「…イノ君にあたっても帰れる訳じゃないでしょ?」

「…ならせめてここから移動」

「でも…お願いならあるかな…」

「ん、何だ?」

「胸…借りても良いかな?」

 

…完全に不意を打たれた、涙で潤んだ青い瞳…それも上目遣いでこのセリフ、破壊力は抜群だった。恥ずかしいからとりあえず無言で腕を広げ彼女が抱きつき易くする。

 

「……。」

「……。」

 

柔らかい感触と女の子特有の甘い匂い、そして涙で胸元が濡れ始めたのと嗚咽が聞こえ始めたのはほぼ同時だった。その後は泣き止むまで彼女を出来るだけ優しく抱き締めた。

 

 

 

 

 

 

とりあえず泣きやみ、落ち着いたためサチの手を引き彼女の仲間達をさがす。

 

「えー、迷子のお知らせをします!ケイタさん、テツオさん、ササマルさん、ダッカーさんはいましたら返事をしてくださ~い!サチちゃんが待っています!」

「や、やめてよ!恥ずかしいよそれ!」

 

まあ、広場で大声だすのが一番効率いいから仕方ないね。

すると集まってきた今日先程あったメンバーたち。

 

「イノセンスだっけか、この状況で良くおちゃらけられるな…」

「いや、これほどだともはや大物だと思う」

「まあ、お陰様で素早く合流できたんだしよかったんじゃない?」

「結果オーライだな♪」

「おーきたきた、さっきぶり」

「……もうっ。でも皆無事で良かったよ」

 

一応言っとくと上からケイタ、テツオ、ササマル、ダッカー。

本名はまだ知らないので割愛。

 

「まだゲーム始まったばかりだしな、死ぬには早いだろ」

「無理やり外されて亡くなった方もいるらしいから、それでじゃないか?」

 

それも茅場が言ったことなため100%本当とは言えないが、でも嘘をついても大して利益にはならないだろうとは思う。

 

「んな事より、こうなっちまった以上当初の予定通り6人で組んでレベル上げ+SAOのいろは教えるぜ、時間が惜しい」

「ああ、そうしてもらえるとありがたい」

「さっさと強くなって生き延びなきゃな」

「腕がなるぜ♪」

「うむ」

「……。」

 

サチは黙っていたが頷いてもいた、この娘ももう理解し始めているんだな…絶望してる暇があるなら強くならないといけないことを。

ならば俺から言うことはない、そして俺たちの物語はここから始まるのだ。

 

「まずは武器とスキル選び!ビシバシいくぞお前ら!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最悪だよ………可愛く作ったアバターで一人でだけど必死にがんばってたのに、突然呼び出されて犯罪宣言……それだけでも私は足が震えて崩れるしかないのに……一番されたくないことを最後にされた。

 

「これ、そのまんまあたし……。」

 

泣きたい、強い自分に、可愛くて皆と仲良くできる自分になれるって思ってたのに……話がちがうよぉ……!

無理だ……私はリアルでも臆病で愚かで貧弱な女でしかなかったそんな私が命のやり取り…頭痛がするよぉ吐き気もきたよぉ。

誰か助けてよぉ…。

…ふとかつて助けてくれた、そして今朝失礼な真似をしてしまった彼の顔がよぎる。彼ならきっと助けてくれるかもこんな私も受け入れて……でもとてもじゃないが無理だろう、彼はスポーツ系、ゲーマーだと言う話も聞かないから可能性薄いし、そもそも私の事覚えてないと思う……今頃現実で可愛い女の子とイチャイチャしているかも……そう考えると余計に吐き気が……ウッ。

 

「おい、あんた大丈夫か?」

「え?」

 

そこには赤髪の野武士っぽいお兄さんがいた。

この出会いが私の運命を変えてくれるとはこの時の私は全く知らなかったのだ。




稲生直貴君のアバター名はイノセンス
東条冬ちゃんのアバター名はトト
因みにイノ君はちゃんとトトの事覚えてます、前はたまたま顔が隠れてたから判別出来んかったとです。
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