ソードアート・オンライン 本能の牙-instincts-   作:新世界のおっさん

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実は第二章始まる前はイノセンスをケットシーにしようかとも考えましたが。

でもケットシーが小柄な設定だったり、プーカが詳細に決まってないぶん使いやすかったので、プーカになった経緯があります。


猫はきまぐれ

シルフ大使一行は、ケットシー領の首都<フリーリア>へと入り早速領主への挨拶へ……の前にリーファが一旦落ちるとの事で受付でアポだけとり時間を指定して解散となった。

 

「さてと、リーファが戻るまでどうする?」

 

彼女が戻るまでは暇になったので、ユウキにどうするか訊ねる。

 

「それならさ……お兄ちゃんとデートしたい!」

 

「これまた直球なラブコメントですね、ユウキさん」

 

「だって一番早く仲良くなれそうだし、ボクもお兄ちゃんも楽しめるよ?」

 

結の言葉にユウキは胸をはってそう言った。

イノセンスはそんなユウキに微笑み、頭を撫でる。

 

「なるほどな、んじゃ観光デートと洒落混むか」

 

「「おー!」」

 

三人はフリーリアの街中へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

フリーリアは大陸から離れた島国で暖かく、海産物や果物が豊富な資源でもあり友好関係な種族はこれらを観光で楽しむ。

また娯楽施設もあり、中でも<テイミング・レーサー>は賭け有り無しに関わらず人気だ。

 

ユウキと屋台に来ていたイノセンスは<オクトボール>と言う名のたこ焼きや、<大判イカの串焼>などを買い、その<テイミング・レーサー>を見にきていた。

 

「あむっ♪ん~おいし~♪」

 

「たこ焼き、美味いか?」

 

「うん、美味しいよ!」

 

「良かった、こっちはちゃんと美味くなってるんだな」

 

実はSAOにも似たものがあったが、食感が違いすぎてあまり美味しく感じなかったのだ。

ユウキが美味しそうに食べているので、イノセンスと結も安心して口にする、決して彼女を毒味役にしたわけではないが。

ふと、ユウキの視線を感じてイノセンスは顔を向ける。

すると、ユウキはたこ焼きを一個イノセンスの前に差し出す。

 

「あ、あ~ん」

 

「パパ、ゴーです!」

 

結も催促してくる、イノセンスは自らがどんどん深みに嵌まっている感覚を今味わっていた。

 

「……あ~んむっ」

 

外側はカリっと中はトロトロな美味いたこ焼きだ。

屋台の親父の拘りの美味さだった。

 

「うめぇ……うめぇよ……」

 

「えへへ~、良かった♪」

 

ユウキは食べてくれたのが嬉しかったのかニコニコしている。

イノセンスはこのタイミングとばかりに反撃する。

 

「はい、あ~ん」

 

「……えっ?」

 

「ほら、どうした?あ~ん」

 

そう言ってイカ串焼を差し出す。

存外食わすよりも食う方が恥ずかしいのは、イノセンスは<数多の経験>で知っていた。

ユウキもその例に漏れず、頬を染めて、モジモジしながら、ゆっくりと口を開く。

 

「あ、あ、あ~んむっ」

 

イカ串焼に食らいつくユウキ、恥ずかしさでモタモタしてる故に長時間公衆の目に晒されもっと恥ずかしい状況になり……イノセンスは正直自分はいけない事をしているのでは?と言う気分になった。

 

「ンクッ……美味しかったよ、お兄ちゃん♪」

 

「……そうか、兄ちゃんも嬉しいぞ」

 

そんな妹(ポジション)を見て将来が不安になった。

 

「ねぇ、お兄ちゃん……」

 

「ん?」

 

「SAOでのお姉ちゃんの話……聞かせて?」

 

「良いぞ、まあ俺もあの娘と携わったのはそんな大したもんじゃないが……仲は良かったな」

 

イノセンスはランについて話した、SAOで一番でかいギルドで若い身ながら周りに負けじと頑張っていた事。

キリトと三人で釣りに行った時勝負になり、ビリになっても何度も挑戦してきた事。

アスナと比較されるようになると真っ先に勝負を挑み、ドローになって次は勝つと宣言したことなどを……。

 

「お、お姉ちゃん負けず嫌いだよね~」

 

「ああ、だからこそ強かったし……いつも正々堂々としてたな」

 

「そっかぁ……」

 

「今にして思えば妹の話題でキリト盛り上がってたかな」

 

「えへへ……」

 

「しかし、こう改めて見るとインプの特徴はあるけど似てるかも……双子?」

 

「そうだよ、お姉ちゃんのが少し早かったの」

 

ユウキは笑顔で答える。

 

「なるほど合点が……?」

 

「? どうしたの?」

 

イノセンスはふと今日会った人物を思い出した。紺野木綿季の事である。

 

「(あの娘もかなり似てたような……まさか三つ子か!?)」

 

何だか考えだすとキリがない事になりそうなので、イノセンスは考えるのを止めた。

 

「いや、何でもないよ」

 

とりあえず笑ってごまかすイノセンス。

そこに一人の女性ケットシーが近づいてきた。

 

「やぁやぁ、そこのお二人さん♪観光か何かかな~?」

 

「ええ、今はまあそうですね」

 

「ふぅ~ん?でも珍しいにゃ~プーカとインプの組み合わせは、地理的には逆なのにぃ♪」

 

そのケットシーはイノセンスの真横に座り身体を傾けてくる。

幼い外観なのだが不思議な色気のある人物だ。

その行動に対し少しムッとくるユウキ。

 

「まあ、ちょっとした巡り合わせでして……本当はここの領主に用が会ったのですが、連れが少し落ちている間に観光してます」

 

「……へぇ~、領主様に会いに……気になるにゃあ、ねねっ、何の用事か教えてくれない?」

 

ケットシーはイノセンスの腕を引きながらさらに近づく。

さらにムッとくるユウキ。

 

「……少しお待ちを」

 

「え、お兄ちゃん、自由に発動出来るんだっけ?」

 

「ああ」

 

「流石お兄ちゃん……」

 

イノセンスはケットシーの前で<本能の牙>を発動させる。

突然目が青く光りだしたのでケットシーは驚く。

 

「うわぁ、綺麗だねぇ!それ何のスキル?プーカ専用とか?」

 

「いえ、俺と隣の妹専用ですよ……ふむ」

 

高速思考を済ませ、答えを出す。

 

「なるほど、良いですよ……ただし他の人には内緒ですから場所移しましょう」

 

「警戒心強いね♪でもそうでなくちゃねぇ!」

 

二人は立ち上がり、ユウキは慌てて追いかける。

 

「ねぇ、お兄ちゃん……良いの?教えて」

 

ユウキは小声で心配そうに聞く。

 

「良いも何も、この人が領主様だからな」

 

「えっ?」

 

ユウキが固まる、この人物が領主<アリシャ・ルー>だとはユウキには判断がつかなかったのだ。

 

「一般を装って試しに来てくださったんでしょう?」

 

「……ふむぅ、バレたか……もう少しもたせられるかなと思ったけどにゃあ……その目は恐いねぇ、ゾクゾクするよ♪」

あまり人通りが無い場所で、計画書のコピーを渡す。

アリシャはふむふむと内容を確認し、イベントリに納める。

 

「やっぱりサラマンダーかぁ、厄介だねぇ~……確かにこの計画、上手く首尾良くいけば大丈夫だろうけどぉ~」

 

アリシャはクルリと身体を回してイノセンスを肩越しにみる。

 

「で~もぉ~、最後が難しいんじゃないかにゃっ?」

 

アリシャの言う最後とは敵大将の撃破の事を言っている。

敵大将はサラマンダーの軍を総括し率いる、このALO最強のプレイヤー<ユージーン>の事だ。

 

「勝てるの?」

 

先程までのおどけた雰囲気から一変挑戦的な表情で、イノセンスを見る。

それに対してイノセンスはニヤリと笑いこう言ってみせた。

 

「ええ、倒しますよ……俺がね」

 

「ーーーー」

 

アリシャは領主として、そしてリアルでも人として今まで色んな人間を見てきたが、こんなことを真面目に言える男は初めてだった。

 

「プフッ!ニャハハハハハ!!」

 

「……」

 

「いやぁ、真正面からそんな事言う奴と初めて会ったからつい笑っちゃった♪ムフフ~君さぁ、面白いねぇ!どう?このあと暇ならさぁ、お酒でも飲まない?」

 

アリシャはそう言ってイノセンスを抱き締める。

流石にユウキはカチンとくる。

 

「み、未成年だからお酒はだめだよ!!」

 

「ユウキさん、VRMMOではお酒は未成年、飲んでも大丈夫なんです」

 

「えっ」

 

結にツッコまれ固まるユウキ。

 

「……まあ、時間あるし行きましょうか」

 

「やったぁ!じゃあじゃあオススメあるから行こ!キミ奢りね♪」

 

「へいへい、お払いしますとも」

 

「おお、太っ腹!そう言う男はモテるよぉ!」

 

そのまま連れ去られるイノセンスを見ながらユウキは叫ぶ。

 

「待って!!ボクも行くから置いてかないでよぉーーーー!!」

 

「あはは、パパはいつも通りですね~!」

 

結は慣れたように言い三人の後に続いた。




イノセンスの所持金は半端無いです。

理由はアインクラッドにて、武器を殆ど変えずに生きてきた故にお金をあんまり使わなかったせいで、貯まりに貯まってたわけですね……そして、ALOにて女の子のために散財すると(ヤッダァバァ
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