ソードアート・オンライン 本能の牙-instincts-   作:新世界のおっさん

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ついつい、自分と他人を比べて思い悩むこと……ありますよね。

そんな彼女たちの日常の一コマ?


乙女の悩み

ALO版アインクラッド、第二層。

そこでサチ、シリカ、ユウキ、リズベット、リーファの5人でパーティーを組み、素材集め中だった。

トンボ型敵モンスター<ポイズンフライ>にサチは空中から高速で突っ込み、槍を突き刺し地面に放り投げる。

 

「行けるよ!リズベット!」

 

「ありがとサチさん!よいっしょ!」

 

リズベットは自分の持つハンマーで渾身の振り降ろしを叩き込む。

ダメージで身動きがとれなかったポイズンフライはなす術なく潰され、爆散した。

 

「ったく、相変わらず虫系のモンスターってこうやたら気持ち悪い死にかたしかしないのかしら……無駄に動きもリアルだし」

 

「でも素材沢山必要なんでしょ?ボクも正直好きじゃないけどやらなきゃ」

 

虫に生理的嫌悪感を感じているリズベットを励ますユウキ。

 

「私は虫より植物です……いっつも、私を触手で捕まえてくるんですよ!なんで私だけ……」

 

「ま、まあきっと偶然だってシリカさん!そう気を落とさずさ……胸を張って!」

 

シリカまで暗くなり始めたため、リーファは元気づけようと励まし胸を張る。

すると、彼女のサイズからして致し方ないと言えるが……揺れる。

それに対してリズベットを除く三人が過剰に反応する。

 

「くっ……!リーファさん侮りがたし!まさか励ますどころか追撃を加えてくるなんて!」

 

「えっ」

 

「ボクも前から知っていたよ……世の中には理不尽が沢山あるんだって……でもこんなの酷いよ!あんまりだよ!」

 

「ちょっ!落ち着いて二人とも!」

 

二人の反応に焦るリーファ、リズベットはそれをたしなめる。

 

「あ~あ、二人ともぼこぼこにしちゃだめじゃんリーファ」

 

「だってこうなるとは流石に……ハッ!」

 

リーファはリズベットに対して答えようとした時に気づいた。

サチから二人より強い負のオーラが出ていた事を。

 

「二人はまだ良いよ……若いしさ……でも私もう19なんだよ?20手前なんだよ?それでこのサイズは……」

 

サチは悩んでいた。

自分がスレンダーな体型なのは知っていた。

しかし、SAOに巻き込まれる前はそこまで気にしておらず。

生還したあとはリハビリなどで、努力の余裕もなかった。

最近こっそり努力を始めたが、あまり目に見えた成果が出ず……それが大分堪えていた。

 

「……今日はお開きにしよっか、なんかこのままだと何が起こるか分かんないし」

 

「リズベットさん、なんか……申し訳ありません」

 

リズベットの提案で今日は解散となった。

その後もしばらく三人は悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございま……ん?」

 

次の日、朝早く直貴が教室に行くと幸穂が机に項垂れていた。

 

「(ああ、こりゃ何かあったな確実に)」

 

直貴はそう思い、幸穂に声をかける。

 

「幸穂、どうした?全然元気ないぞ?」

 

「直貴君……いや、何でもないんだよ……気にしないで」

 

何でも無いと、言いながらその声には覇気がなかった。

直貴は放っておけない彼女の手を掴み引っ張る。

 

「えっ、な、直貴君!?」

 

「ちょっと面貸せ」

 

そのまま強引に教室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校内の中庭のベンチで二人は飲み物を飲んでいる。

幸穂は何故突然連れ出されたのか分からなかったため、内心ドキドキしていた。

直貴が話し出す。

 

「何を悩んでるんだ?」

 

「え?」

 

「悩みがあるから元気無かったんだろ?それとも俺には言えないようなことなのか?」

 

直貴はかなり真剣な表情で聞いてきた。

恐らく元気のない幸穂が心配で聞いてきているのだろう。

それを聞き幸穂はより焦る。

 

「(言えない……実は胸を大きくしたいだけなんて言えない!)」

 

もちろん、こんな事を悩んでる事を知られるのも恥ずかしいし、真剣な彼に申し訳が立たないということもある。

しかし一番の理由は、幸穂が調べた<胸を大きくする方法>に書いてあった<好きな男の子に揉んでもらう>があったからだ。

もし話した時に直貴がそれを知っていたら、暗に自分の胸を揉んで欲しいと思っている変態だと思われるかもしれない(ただの思い込みです)

故に幸穂は混乱しながらも取り繕う。

 

「あ、あのね違うの!そこまで大したことじゃないんだよ!?」

 

「オウ?そ、そうなのか?」

 

しかし、混乱している故にボロをだす。

 

「別に、胸をどうこうして欲しいなんて考えてないからね!」

 

「……え?」

 

「あっ」

 

終わった、幸穂は思った。

直貴とは今まで良好な関係を築けていたと思う。

しかし、これは確実に何かを壊す言葉だったと幸穂は感じた。

思わず目に涙が溢れるが、それは直ぐ様拭われる。

 

「えっ?」

 

「幸穂、泣くなよ……お前が泣くのを俺は見たくない」

 

直貴の表情に軽蔑の色はなく、寧ろいつもより優しかった。

 

「だけど、何で胸をどうこうして欲しいなんて思ったんだ?まさか欲求不満なのか?」

「ふぇっ!?違うよ!そうじゃないの!」

 

危うく変な方向に誤解されそうなので幸穂は致し方なく説明した。

 

「胸を大きくしたいかぁ……それで俺が幸穂の胸を弄るといいと?」

 

「う、うん……」

 

羞恥で顔を真っ赤に染める幸穂。

流石にこの事態に直貴は悩む。

 

「幸穂を助けるためなら、俺はやってやりたいが……正直幸穂は

恥ずかしいだろこれ……止めた方が無難だよな?」

 

直貴の言葉に幸穂は同意しようと思ったが、しかし良く考えるとこれは千載一遇のチャンスなのかもしれない。

もし、胸を揉んでもらうことで自分は胸が大きくなり、しかも彼により意識してもらえる一石二鳥な事態ではと。

少し躊躇したが、幸穂は言った。

 

「ううん、やって直貴君……私胸小さいの嫌だから」

 

「……本気なんだな?」

 

直貴の言葉に頷く幸穂。

覚悟は既に完了した、後は実行に移すだけ。

幸穂は直貴の膝の上から座る。

 

「なあ、やっぱりここは不味いんじゃないか?」

 

「まだ時間的に早すぎるから、人は来てないと思う……それに今止めちゃったら勇気だしたのが無駄になっちゃうから……お願いします」

 

「……分かった」

 

幸穂が覚悟を決めたのだから、いまさら自分が怖じ気づいてどうする。

直貴はそう思い、自らも覚悟を決める。

 

「……じゃあ、触るぞ?」

 

「うん、来て」

 

直貴はゆっくりと、痛めることのないように彼女の胸に制服ごしだが触れる。

制服ごしなため多少感触は変わるが、確かにそこにあって柔らかい幸穂の胸。

バストアップが目的なため基本的に下から上に持ち上げる様に揉む。

「~~~ッ!んっ……ふっ……」

 

気持ちが良いのか、抑えようとしても息が漏れる。

多分現在進行形で効いているであろうことが確認できたので、次は上着を外してランクアップしYシャツ越しに揉む。

先程よりも良く感触がわかる。

控えめだが、手に収まるくらいの丁度良さだ。

 

「!……んぅっ!やぁっ……直貴君……何か……」

 

「ん?痛いのか?」

 

「違っ……ふぅっ……気持ち……いぃ……のっ……! あッ!くぅんッ!」

 

突然幸穂が、ビクビクと震える。

その後力が抜けたように直貴に身体を預ける。

 

「どうした、大丈夫か!?」

 

「ん……大丈夫ぅ……ちょっと想像より、凄くて……びっくりした……だけだから……」

 

幸穂の顔は蕩けており、心地よさそうなので直貴は安堵する。

 

「とりあえず、保険室連れてこうか」

 

「そうして……今ちょっと自分で動けないから」

 

幸穂の言葉に頷くと、直貴は幸穂を抱き上げ保険室に急いだ。

 

「……行ったかな?」

 

「……行ったみたいだよ?」

 

近くの物陰から珪子と木綿季が出てくる。

 

「ま、まさか……幸穂さんがあんな大胆な真似をするとは……」

 

「う、うん……本当にうらやまけしからんことを……」

 

二人は顔を見合わせる。

 

「こうなったら……」

 

「ボクたちも……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着け!二人とも!!話せば分かる!!」

 

「待ってください!直貴さん!」

 

「お兄ちゃん!!ちょっとだけで良いから!!」

 

「何で木綿季は車椅子でその速度が出るんだ!!」

 

「ボクの車椅子は百八式まであるよ!!」

 

「そういや、予備とかあったっけなって!!んなわけあるかぁー!!」

 

放課後、直貴は散々追いかけ回されて二人が止まったのは冬と里香が介入してからだったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……疲れた……」

 

ため息を吐いた詩乃はシャワーから上がり、バスタオルで身体を拭き、さっさと寝間着に着替える。

ベッドに座り、掌をみる。

 

「あの銃を握る感触……撃った時の衝撃、そして敵を倒した時の感覚……凄かったな……」

 

VRMMO自体の経験が皆無だったため、初の感覚だったが……詩乃にとってはかなりリアリティーがあるように感じた。

 

「ふふっ、今更ながら手が少し震えてるけど……全く問題ないのよね……」

 

震える手をぎゅっと握り、額に押し当てる。

 

「まだまだ、こんな物じゃ終われない……もっと試さなきゃ……」

 

そう言っていると、インターホンがなる。

詩乃は扉まで行き鍵を開けドアを開く。

そこには直貴がいた。

 

「こんな夜中に呼ばれたのは初めてだな」

 

「そりゃ、突然直貴に会いたくなったんだもの……仕方ないでしょ」

 

「……そうかい、まあ連絡通り泊まる用意もしたが……」

 

直貴の手には、色々と日用品や詩乃の好物の食材、念のため寝袋もある。

 

「充分よ、上がって……」

 

詩乃に誘われ、中に入る。

頻繁に掃除しているから直貴は分かるが、カジュアルでスッキリした印象の部屋にベッドが一個おいてある。

詩乃はそのままベッド座る。

直貴は食材を冷蔵庫に入れるなどしてから彼女の横に座る。

 

「……何かあったのか?」

 

既に23時を回っている。

こんな時間帯に呼ばれたのは初めてな為、直貴は聞く。

 

「うん……私さ、ちょっと頑張ってみたんだ」

 

「! で、結果は?」

 

不安になり聞いた直貴に、微笑む詩乃。

 

「希望が見えたの!このまま続ければいつか……克服出来るかもしれない!」

 

楽しそうに語る詩乃を見て、直貴はホッとして詩乃の頭を撫でる。

 

「んっ……」

 

「良かったな、凄い進歩じゃないか」

 

「ふふっ、直貴」

 

「ん?……っと?」

 

直貴は不意をつかれ、ベッドに押し倒される。

詩乃は直貴に抱きつき、甘える。

その様は猫を思わせた。

 

「やっぱり落ち着く……直貴に抱きつくと」

 

「そりゃ良かったが、不意をつくなよ……びっくりするだろう?」

 

「それが狙いだもの……」

 

「さいですか……」

 

問答無用の理不尽さは慣れっこな直貴は、今は詩乃に身を任せた。

 

「ねぇ、一緒に寝よ?」

 

「……ああ、そうだな」

 

直貴は、布団を持ち上げ詩乃と自分に被せ、彼女を抱き締める。

 

「おやすみ、詩乃……ゆっくり休みな」

 

「うん、お休み……直貴……」

 

直貴は優しく彼女を包み、癒す……せめて自分が彼女の助けになっているように祈りながら。

 




突然エロスに走る私。

これが夜中のテンションなんですかね?(笑)

そして直貴と詩乃の甘々は心地よい私(テンニメッセイ
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