【カオ転三次】現地民とのぐだぐだ小話   作:ややや

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2桁年前に亡くなった祖父の部屋を掃除
→段ボールギッチリのグイン・サーガ
→虫干しがてら取り出す
→1冊だけ宮崎駿イラストの海外翻訳本
→???

長くなったので少し文面変えてみました。


現地民異界探索 前編

最近金遣いが荒くなったと神崎は常々思う。

 ()()()出来事からオカルトを副業として早1年。神崎の懐は以前の100倍温まり90倍寒くなっていた。彼の財布が生きてた場合心臓麻痺一直線の不健全具合だ。

危険職故注ぎ込む()()に金額は惜しめないが、万札を小銭として扱う日常に感覚が麻痺しているのは事実だった。

 その認識は副業仲間としてチームをしている3人も大小あれど同様だった。オカルトは()()()()()()()()()()。とても残酷なことに。

彼等が()()()として勤める人外ハンター協会などは()()()()というシステムが存在している。業界人に言わせるとこの制度は()()()()()()()()()()()であると評価した。

 それも当然である。()()()()()()()()()など、詐欺以外になかった筈だ。運が良ければ、と但し書きが付いているものの、保険加入は全員が望むものだった。

 今回依頼として請け負った美術館の外周警邏はその資金源の調達の1つだった。

 税金対策で複数の会社が合同で拵えた建物らしいが、海外の運輸業の低迷(これも政府が身を粉にして発した強弁ではあったが)に伴い先月に閉館。それでも少なくない費用を払って依頼したのは彼等なりの誠意の表れだろう。或いは放置して悪霊化した寂しがりの美術品の事例を知っていたか。なんにせよ金額分の労力は払うべく仲間の1人である沼田とペアで巡回業務に勤しんでいる状況だ。

 今回は()()()()であるらしくなんと黒札まで含めた大規模調査となっている。神崎達の恩人であり犯罪者として捕まっている星噛も警邏として運用するあたり、本腰をいれているのは間違いないようだった。お陰でこちらは雑談する余裕さえある。

 そう、あの黒札である。

 ガイア連合の下っ端の使い走り程度の神崎達には想像もつかない強者の代名詞。幹部にもなれば比較が覚醒者の軍単位になるという。

 当然その権限は絶大で、受刑者である星噛を私的な用事で連れ出すことすら可能だと言っていた。

 恋人(星噛曰くカキタレと揶揄っていたが)との逢瀬という私用の為に国すら動かせる実力者。色々と妄想を膨らませていた存在へ遂に挨拶することができたが、それ以上の埒外さを感じられた。

 未だに興奮が抑えられない沼田は忙しなく辺りを見渡して言葉をこぼした。

「しかし…噂には聞いていたが黒札は出鱈目だな。覚醒してそれなりに同僚を見てきたがあれほど()が違うとは。」

「星噛さんがベタ惚れする理由も分かりますね。僕も予感(スキル)が消えたのは初めてでした。」

「マジか。今は大丈夫なんだよな?」

「普通に問題ないです。多分ですけど、僕のスキルはいわゆる虫の知らせじゃないですか。だから()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだと思います。」

 推測を聞いた沼田は瞬きして固まった。胸ポケットを弄りタバコを取り出そうと手を入れたが、そこには何もない。少しして異界前は禁煙していることに沼田は思い出した。沼田は幻の煙を吸い込むように深呼吸をした。

「それってお前が声を上げる(注意喚起する)より早いってことだよな?」

「まぁ、多分?」

「うっへ。うーむ。こっわ。そりゃテレビ局(ウチ)のお偉いさんも金を積み立てるわけだ。神に匹敵するって噂も間違いないかもな。」

 沼田はわざとらしく鎖帷子(防具)ごと襟元をばたつかせた。スキルも無い沼田には黒札を比較など出来ない。握手の際にその大きさをおぼろげに掴んだ程度だ。

 物差しがなくとも山のデカさは分かる、笑い話レベルではあったが。

 そうこうする内に8周目の巡回の終わりが見えた。この角を曲がればパトカー(なんと運転手すら本物である)に乗った待機人員による簡易検査が待っている。沼田と神崎以外の待機中の高村と愛莉(神崎は苗字の霧島を呼ぼうとしたが、彼女に名前を強制された。沼田達は笑顔だった)、2名が操る待機者用のデモニカスーツによる検査だ。

 バリウム検査の如く空中で弄ばれるのは嫌ではあるが、彼等も交代すれば同じことをするのは自覚していた。後2周が待ち遠しいものである。

沼田は先んじて角を曲がりきり、神崎も惰性のまま沼田に着いていく形で角を曲がった。

 ()()()姿()()()()()()()()()()

 彼は咄嗟に立ち止まり、己の【エネミーソナー】(探知技能)を全開にした。幸い、まもなく左手前方に慣れ親しむ沼田(仲間)を検知することが出来た。そして方角以外に分かることがあった。()()()()()()()()()1()0()()()()()()()()()()

「……」

 いつのまにか街灯は消滅していた。酷く暗い、狭い路地を、神崎は用心して歩き出した。記憶を辿る限り、この辺りの通りは夜になれば暖簾とキャッチーが顔を出し、家庭は玄関に鍵をかけてカーテン越しに庭を明るくする窓が溢れる街の風景の1部だった筈だ。

 だが、今はどうだ。近くでノイズの走る話し声や金属質な物体がギリギリとなる音、笑い声、歌声が聴こえる。左右は高い壁で覆われ、前方の光が徐々に遠ざかっているのが見えた。神崎が内心慌てて近寄ると、ドアが叩きつけられたような音と共に複数の喚き声が混じり合って聞こえた。

「ーー!」

 甲高い子供のような声だ。断末魔か、恐怖の悲鳴か、あるいはヒステリーにも思える。

 神崎はこの声の主が悪魔であると勘づいた。理由は簡単で、苦悶の声に混じってメシア教の聖歌が聞こえたからだ。

懐の拳銃(武器)*1を確認し、彼は飛び出すように光へと駆け出した。

 案の定、その先にはメシア教の中年の神父と幼いと言って良いシスターがいた。

「主よ、此処に悪魔を…ひゃっ。」

「武器を構えたままで失礼。ハンター協会員の神崎です。カードを。」

 ガイア連合が発行するカードにはパーティの簡易情報が表示される。神崎にはメシア教徒の区別はつかない。戦闘能力が低い彼にとって、背中を撃たれることは死を指していた。シスターが小さく悲鳴を漏らしたが、傍らの神父は警戒する様子もなく自身のカードを差し出した。

「ああ、貴方も巻き込まれてましたか。第6班の唐巣です。カード…照合できました。」

 カードを見れば確かに臨時パーティとして全員の名称・レベルが表示されていた。神崎は息を吐き出して彼等に謝罪を行った。唐巣は気にした様子もなく()()()()()()()()と鷹揚に微笑んだ。

「とりあえずお互いに無事で良かったです。」

「ええ。こちらは5班です。異界(ここ)にはいつ頃?」

「1時間ほど前です。娘共々あちらの方に保護をしていただけました。」

 唐巣が指を指した先には死体となった悪魔(叫び声の元凶)に何らかの模型を突き刺す女性がいた。両手が物々しい義手の肉感的な女だ。模型は悪魔を糧に巨大化し、まもなく小さなログハウスになった。幸運なことに、神崎は彼女を知っていた。

「星噛さん!」

「あら、神崎?…相変わらず運が良いわね。」

「とりあえず此処で会議よ。あのメシアンを連れてきて。」

 

 ログハウスは端的に言って同棲部屋だった。

 干されたワイシャツや下着、カゴに積まれた新聞紙、複数のマグカップに椅子。やたらとデカいベッド。台所で乾燥している食器類。無造作に積まれた業務用避妊具。異界探索の為のキャンプ道具と言っていたが、どれほどの費用が有れば異界で()()()()が出来るのやら。神崎には想像もつかなかった。

「じゃ、現状確認ね。神崎、お願い。」

 各々が適当に座る中、ソファーに寄りかかって星噛は司会役を指示した。

「僕が?構いませんが…この手の司会は知識人がやるものでは?」

「口の根元が囚人やカルトじゃ無ければね。」

 星噛の視線に従い神崎は親娘を見る。神父は口を引き締めて軽く頷き、シスターは年相応の脹れ面をした。

や、やりにくい…

 とはいえ、無駄に時間を浪費しても進むのは神崎達の寿命である。神崎は覚えるがままに言葉を口にした。

「えっと、まずは自己紹介とこの異界に関して分かることを。僕は神崎です。異界に関しては…入り組んではいますが全体が10キロ前後くらいだと認識してます。」

「おじさま。命が関わることにごまかしはいけないとわたしは学んでます。なんであいまいなんですか?」

 異界2回目のど素人がマトモさを知るわけないからです。

 神崎はふわふわに笑って神父に目配せをした。神父はシスターを宥めつつ神崎に続いて口を開いた。

「私は唐巣と言います。レベルは…デモニカではダメらしいと聞きましたので…5になります。治療の奇跡…【ディア】を扱えます。この子は三上。私が後見人として預かっています。」

「三上玲です。レベル8です。【コウハ】と【ハマ】を使えます。お父様から後衛の作法は一応仕込まれました。よろしくお願いします。」

「こちらの感覚では異界攻略の方面で大規模なマグネタイト放出が出た直後、異界が()()して転移しました。」

 今までは円形になっていた異界が急激にたわんで自身らまで取り込んだらしい。唐巣は恐らく攻略チームの戦闘の余波でマグネタイトが増えた結果、異界が拡大したのではないかと説明した。

「拡大自体は私たちを超えて広がっているように感じました。何らかの基準で私たちが選定されたと思われますが…見当はつきません。」

「なるほど*2…」

 神崎は星噛に自己紹介を促した。この場で最も情報源となるのは修羅場を潜り抜けた彼女が1番だとは誰もが把握していた。

「星噛。レベルは10。今日は囚人としてお仕事してたわ。」

 星噛はざっくばらんに自己紹介をした。

「今は半脱獄状態だからサマナーとしては役立たずね。とりあえずは肉盾する形になるわね。」

「仲魔のピクシーがいないのはそういうわけですか。」

「いるわよ?出せないだけ。」

 彼女は現在監督下にいる筈の黒札から抜け出している状態である。管理者の許可を得てない場合、囚人である彼女は身の防衛でしか戦闘できないらしい。

「私の見解ではこの異界はボス悪魔が避難先として急遽拵えた逃げ場所ってところね。」

「…逃げ場所?」

「そう。ただ広いだけの街並みで罠は1つもなく、近辺の悪魔もレベル2以下の雑魚ばかり。逃げ筋を作る時間稼ぎ用の異界に巻き込まれた形になるわね。」

「ならば私たちはその作成と混ざったと?」

「…いや。拡大は私達を超えて広がった。アンタらも近くに仲間がいたでしょ?」

 星噛の質問に全員が首肯した。

「巻き込みが4人だけの以上条件は間違いなくあるわ。それが何なのかまでは…イマイチ分からないけど。襲撃も無計画だし、意図が読めないわ。ま、とりあえずこのまま籠城でいいでしょ。」

「…攻略はしないのですか?」

「…あん?」

「浄化はしないのですか、と聞きました。」

 三上は据えた目で星噛を見つめた。

「ここの悪魔は1レベルのスライムのみ。ならば少しでも殺すべきでは?」

 子供の提案は大人たちに表情で否定された。三上は我慢できないとばかりに地団駄を踏んで叫んだ。

「逃げ出した悪魔は人を傷つける!パパとママは悪魔に魅入られた人に殺されかけた!」

 思い出すのはあのことばかりだ。届いた荷物を解いている際に襲ってきた長髪の女性。強い筈の両親は狼狽えて何も出来ず、ただ捕まった。血を吹き出しながらも声すら上げないパパは目に焼き付いている。助かった後も両親は暗い表情で自殺未遂さえ犯した。

「その人だって家族を誘拐された被害者だった!悪魔は殺さないといけないの!」

 全部、全部悪魔のせいだ。

「無駄だとしても!私だけでも…!」

「ちょ、ちょっと!?」

 激情のままに駆け出した三上を神崎は捕まえられなかった。彼女はそのまま怒りのままにドアノブを掴もうとしてー

「ぐぇっ。」

 三上はロケットラリアットを首元に受け撃沈した。星噛は念動力で両手を三上の両脇に差し込み、乱雑に引きずってソファに投げ入れた。

「むぎー!再犯です!邪魔!おっぱいおばけ!」

「ほ、星噛さん。落ち着いてくださいね?」

「ガキンチョに怒るわけないでしょうが。たかだか十数年程度の知恵でちゃんと()()()()を区別できるのはたいしたものよ。」

「じゃあなんで投げたので…?」

「言ったでしょ?カレの()()()で遠ざけてるって。流石に術撃たれたらバレるわよ。まだ怒りの感情(喧嘩)の方がマシよ。まったく。そこの保護者…あえて言うけど、親失格の神父モドキ。」

 星噛はジロリと唐巣を見た。

「メシア教の事件って最近のCOMP監禁であってる?」

「…はい。」

「脳みそ機械を購入をしたのはあの子の親でしょ?なんで伝えなかった。」

 脳、機械、メシア教、そして事件。

 神崎は言わんとする事件に記憶があった。誘拐された家族を取り戻すべく起こした監禁事件だ。メシア教の天使により家族が誘拐され機械化された事件はあまりにもセンセーショナルすぎた。

 神崎は蚊帳の外であったが、沼田などは実情が判明するにつれ報道規制に四苦八苦していた。

 本人が知らずともメシア教の気紛れで何もかもが滅茶苦茶に壊される。その事実は海外を知る人間ほど深く身に染みた形となったのだ。

 犯人の家族を探しあげた執念も今回は逆に働いた。覚醒者で、悪魔と交渉し、契約出来て、()()()()()()()()()()()()()()()

 果たして日本の行方不明者にどれだけのメシア教の犠牲者がいるのか。…人外ハンター協会でも教材として挙げられる話題だ。

 日常生活での裏バレの懸念、子供の才能への影響、非覚醒者との生活の擦り合わせ、そして何より悪魔からの防衛及び奪還手段…心当たりは神崎にも多分に存在した。天使による人体改造により脳だけでマグネタイトを啜られる日々はどれほどの苦痛だったのか。

 それを異端と言う理由で押し付けられるメシア教を神崎は理解できなかった。恐らく、今後も理解はできないだろう。

「…あの子はまだ12です。真実はまだ早いと判断しました。」

「細かいとこを伝えろってわけじゃない。()()()()()()()()()()()()()…要は自分たちに非もあったことを何故教えない。良い子ちゃんだったから正しい拗れ方してたけど、グレるわよ普通。」

 唐巣は唇を噛んで悔やんだ。彼は友人である三上の両親を思い出した。彼等夫妻は溌剌として、真面目極まりない教徒だった。この十勝に住み着いたのもメシア教の認識の改善のために人柱となるためだった。だが、その隙は過激派に突かれるのに充分すぎた。

「…騙されたんです。知っていれば私も…」

「それで隠蔽?()()()()()()メシア教は厚顔無恥すぎない?」

 星噛は大袈裟に肩をすくめた。彼女にとってメシア教は過激派と穏健派の区別などせずに排除したい存在だ。宗教が異なれば法律すら無視するその有り様は社会に適合して生きる人間そのものを侮辱していると思っている。要するに、ウマがとても合わないのだ。

「それで良くガイアに好かれると勘違いできるわね。」

「…事実私たちはガイア連合から支援を受けています。()()()を受け入れる彼等の信仰心は間違いない、そうは思いませんか?」

 唐巣の発言に星噛は眉尻を上げた。神崎は彼女から負のMAGが漏れ出たのを感知した。マズイと気づいたときには既に気炎を上げた彼女が唐巣の胸ぐらを掴み上げた。唐巣が反射的にネックレスの十字架を庇う。彼女はそれを見て吐き捨てるように嗤った。

 あるいは、本気で嫌がらせに走った。

「これはく・ろ・ふ・だ・さ・まから聞いた話だけどね。()()()()()()()()()()()()()()()()。」

「……、……は?」

「つまり、はじめっからガイア連合…黒札は反メシアグループよ。反メシアで寄り集まった連合組織、だからガイア()()。」

 星噛は思い返したかのように唐巣の胸ぐらから手を離した。唐巣はそれに反応せず、困惑して尻餅をついた。

「ガイア連合はメシアンを好いている?不正解。()()()()()()()()()()()()()()()()()。世界中の異能者を間引きする殺戮者が保護されるのが当然だとでも?メシア教ではナチスは許されるの?正当性のあるインディアンはどうなった?人民寺院、太陽寺院、ヘヴンズ・ゲートは()()()()()()()?自浄も出来ない糞カルトが人様に好かれようとするな。」

「…、…それは…」

「本物の穏健派は、過激派に、歯向かって、自浄する奴を、指すわ。外国行って、シェルターでっち上げて、天使だろうと人間のために悪魔を殺戮してる連中がそれ。決して日本にコソコソ避難して周りを洗脳する溝鼠を示す言葉じゃない!」

 気炎をあげて星噛は叫んだ。彼女の手は両手を組む形で腕を摩っていた。

 神崎は彼女が怒りではなく怖れを多分に含めていることに気がついた。彼は彼女の腕が何故欠損したのか予想がついてしまった。

「この支部がなんでメシア教を禁じてると思う!?()()()()()!メシア教の再()暴走でガイア連合が分裂した際の反メシア支部だからよ!アンタらはー」

「星噛さん!」

 神崎は言葉を遮った。殴られることを覚悟して左手を彼女の口へと運んだ。星噛はバツの悪い顔をした。ゆっくりと神崎の左手を外し、そっぽを向いた。

「…冗談よ。勿論、さっきのは嘘。黒札の下っ端の戯言。告解として私の悪徳を解き放っちゃった。ガイア連合はメシア教を信じてるわ。多分ね。」

「………はい、告解として秘匿します。」

「ハッ。そう言って未成年の名簿売った恥知らずがアンタの前任「星噛さん!」…見回りしてくるわ。」

 星噛は舌打ちをして簡易小屋のドアを開いた。神崎はそれが誤魔化しだと分かっていた。

 あれほど黒札に陶酔した彼女が黒札製の結界を信じない理由などないからだ。或いはこの状況こそ彼女が望む形とも邪推できた。

 メシア教徒の神父が主導権を握らない体制。子供を盾にした(たすうけつ)を理由にする解決策の破棄。中継役となれる神崎が主導して折衷案を働ける妥協案。

 確かに過激であることを除けば悪くない対応ではあるのだろう。…神崎のストレスは別として。

「胃が痛くなりそう…」

 小屋の中には半泣きでしょぼくれるシスター。真っ青な顔で十字架を握りしめて血で滲ませる神父。

 神崎は三上の背中を摩りながら、この空気にそった沈鬱な溜息を吐いた。

*1
ガイア連合からのレンタル品

*2
勿論理解できてはいない




※続きます。
胡散臭い差別家のロウメシア神父!
犯罪上等のカオスガイア女囚人!
良心はあるけど暴発がありえるニュートラル小娘!
以上3名を纏める雑魚AD(ニュートラル)のパーティです。
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