夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~   作:架空柿

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 のーこめ


人形話者と本物の自立人形

すいせい「んっー!疲れた。」

 すいせいは6時間の収録を終え、帰路についていた。早く帰らないと人形達が寂しがるとすいせいは思い少し小走りになった。

すいせい「フフーフフーフフフーフフーフフ~~」

 鼻歌交じりに帰ってる途中、視界に有り得ないものが写し出された。ごみ捨て場に汚れてない綺麗なテディベアが置いてあったのである。

すいせい「…………」

 すいせいはそれを見て怒「可愛いい!!!!」

 らなかった。すいせいはそれを持ち上げた。

すいせい「どうしてここにいたのー!?」

すいせい「ココガオキニイリナンデス!」

すいせい「そうなんだー!私の家来てよ!居心地良いよ!」

すいせい「ワカリマシタ!オコトバニアマエテ!」

 すいせいは高い声で人形とお話(?)をして持って帰ることにした。すいせいはハグをするかのように抱き抱えて走った。人形もハグをしかえしたような気もしたが気にせずに急いで帰った。

           ~星街家~

すいせい「ただいま~!」

姉街「おかえりー!」

 毎日のように繰り返される二人の挨拶。しかし今日は二人だけではない。

すいせい「オジャマシマス!」

 三人(?)である。

姉街「可愛いお客さんも一緒じゃん!いらっしゃい!」

 姉街はそれを温かく迎え、歓迎のご飯を振る舞った。すいせいがそれをテーブルに置いたとき衝撃的なことが起こった。人形が立ち上がったのである。

すい街「え……」

 さすがに二人は驚いた。

すいせい「凄い!歩けない子多いのに君は歩けるんだ!」

姉街「ね!可愛い!」

 それは歩いたり、跳んだり、踊ったりと多種多様な動きをしていてとても人形とは思えない。ただ二人にとって人形とは『生き物』であるためなんも疑問に思っていない。むしろペットのようなものだと思っているようであった。

姉街「ご飯冷めちゃうから食べよ!」

すいせい「うん!」

 二人は夜食を食べきり、お風呂に入り、人形と遊んで就寝時間となった。テディベアをどっちの部屋に住まわせるかで少し揉めたが交代で置くことにした。最初は発見者のすいせいの部屋からである。そして2人は寝付いた……2人"は"。

          ~深夜2時頃~

 クマは寝た振りを辞め、何処からか調達してきたナイフを持ち、すいせいの耳へとナイフの刃を近づけた。が、刃が耳に到着するよりも先に微かな殺気に気付きすいせいは目覚め、緊急脱出した。

すいせい「駄目でしょー!危ないよ!」

 すいせいは一瞬でクマの背後にまわり、置いてあった斧の先をクマの首に突きつけナイフを回収した。その時の顔は笑顔であったが何処か恐怖を覚える表情だった。




 すいちゃんはー?今日もt   ここで記録は途切れている。

登場SCP
Researcher Dios
SCP-1048 - ビルダー・ベア
http://www.scp-wiki.net/scp-1048
CC BY-SA 3.0

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