夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~ 作:架空柿
いつも通り事務所にて、フブキが何やら健全で怪しげな撮影会をしていた。
フブキ「良いよミオ~!良い角度!良い表情!良いよ良いよ!」
遠くからかなたがその様子を眺めており、少しその様子に引いた。
かなた「フブキ先輩、何してるんですか……?」
フブキ「お、かなたん!気になる?今ねぇ、ミオにその辺で拾ったメガネ着けさせて写真撮ってるの!普段のミオって赤い縁のメガネで優しい雰囲気を出してるけど、やっぱり黒も似合う!しかもこのメガネさ学校の先生が着けてそうなデザインでミオにかけると非常に賢明そうに見えて非常に良きなの!」
かなた「そ、そうなんですね……」
僅か5秒で言いきったフブキに圧倒されながらもこの撮影会の真意や健全性を確認し、かなたは安心した。かなたは収録までの時間暇なため、スマホを弄ろうとした。しかし、その思いは砕かれた。
かなた「……忘れた……」
家に置いてきてしまったのだ。かなたは暇を持て余すことを避けるために近くの棚を見る。すると丁度良く小説『吾輩は猫である』を見つけたため読むことにした。
かなた「たまには活字を見るのも良いか。」
かなたは表紙を開いたとき、ある異変に気がついた。
『吾輩は猫である。(1)名前はまだない。』
(1)
本文に赤いボールペンで直接書かれたような文字、それも女性教職員のような口調で書かれた文が現れていた。
かなた「フブキ先輩、これ見てください。」
フブキ「どうしたのかなたん?」
フブキとミオはかなたに近づき見せてきた本を見てみる。
フブキ「ええ!何これ怖!」
かなた「誰かのいたずらですかね?」
ミオ「うーん……この字の形見たことないなぁ。そもそも事務所に侵入できる人って限られてるし……これをやる目的も分からない……」
かなた「これは難解な事件だなぁ……」
かなたは何処からか取り出した丸い眼鏡と腕時計を装着しこう言った。
かなた「でも、真実はいつも一つ!」
フブキ「強引に繋げた!」
ミオ「うーむ……」
ミオは不意にメガネを外し、近くに置いて事務所の扉へと向かった。
フブキ「ミオ?何処行くの?」
ミオ「ちょっと持ってくるものがあるからそこで待ってて!」
ミオは扉を開いて何処かへと行った。
~数十分後~
突然フブキの電話が鳴る。相手はミオであった。
ミオ『あ、もしもしフブキ?』
フブキ「ん、そうだけど。どうしたのミオ?」
ミオ?『今█████に居るんだけどさ、メガネを持って来てくれない?何かメガネに何かあるかもしれない!』
フブキ「わ、分かった!」
フブキと聞こえていたかなたはメガネを持ち████へと向かった。
~数分後~
およそ30m先にミオが見え始めた所まて来て、二人は一回止まった。
ミオ「そこにメガネ置いといて!」
ミオは手に持っていた本を置き、フブキはメガネを置いて互いに近づいた。
かなた「こっち準備万端です!」
ミオ「じゃあ行くよ!」
ミオは歩き始めた。29、28、27と着々と近づき、残り25mとなったところ、何も書かれていなかったページに赤い字が現れた。
かなた「赤字出ました!」
ミオ「今行く!」
ミオは走って来て、フブキが手に持つ本を見た。
『死のうと思っていた。(1)』
メガネの仕業だということが確定した。
フブキ「このメガネ凄いね!」
かなた「幽霊が取り憑いてたりして……」
ミオ「確かにありそう……」
フブキ「……持ってきたの私だし、私が持ち帰るよ。」
ミオ「でも幽霊が……」
フブキ「確定してないでしょ?それに、メガネに取り憑く幽霊なんて、悪霊なはずがない!」
フブキはスキップしながら何処かへと去っていった。
登場文学作品は各々夏目漱石の『吾輩は猫である』、太宰治の『晩年』です。
登場SCP
KanKan作
SCP-1045-JP - お眼鏡にはかなわない
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1045-jp
CC BY-SA 3.0