夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~   作:架空柿

27 / 75
 少し異常性の改変あり。


散りかけた桜を救った、星の歌姫の英雄譚

みこ「何これ……」

 すいせいとのお食事から帰ってきたみこは、テーブルの上に謎の本が置かれていることに気がついた。みこかその本の中を見ようと触れた瞬間、目の前の風景が変わった。

みこ「え?」

 近づいてくる電車の音、線路に視界が独占されていく。死ぬのだろうか。みこはそう思っていた。しかし、突然視界が後退し、変わりに青いものが目に写った。

みこ「すいちゃん!」

 すいせいは電車に轢かれ、赤い血しぶきをその体から飛ばした。

 また風景が変わり、今度は工事現場らしき場所。みこの真上には落下してくる鉄骨がある。横からはすいせいが走ってくる。

みこ「すいちゃん!辞めて!」

 みこの制止は届かず、すいせいはみこをタックルで飛ばし、すいせいは鉄骨に貫かれる。

すいせい「みこ……ち……」

 また無情にも風景が変わる。今度は銀行らしき場所で、みこは男に捕まっていた。

暴漢「おい!早く金を出せ!」

 またすいせいが立ち上がる。

すいせい「おい!みこを離せ!」

暴漢「ならお前が代わるか?」

すいせい「あぁやってやる!」

みこ「すいちゃん!もう良いから!」

 暴漢はみこを離し、すいせいを腕で拘束する。

すいせい「……私が死んでもこれは繰り返されるみたい。てもおめぇは分からない……私は安全策を取る。」

暴漢「うっせえぞ!」

 すいせいは拳銃を頭に撃ち込まれた。

 その後、何百、何千とすいせいはみこの前で死に続けた。みこはその度にすいせいを止めようとするがすいせいは助ける。

         ~10367回目~

 また最初の線路へと戻ってきた。ネタが尽きたのだろう。

みこ「すいちゃん……今度はみこが……」

 またすいせいはみこを拾い上げ、自分自身を犠牲にしようとした。しかし、今回はすいせいがみこを救った直後、空中でみこがすいせいをホームへと蹴り出した。

みこ「今度はみこの……」

 みこは電車に轢かれる。

すいせい「みこ……ち?」

 風景が変わり、すいせいは工事現場らしき場所に倒れていた。真上からは鉄骨が落ちてきており、このままでは貫かれる。

みこ「すいちゃぁーん!」

 みこが真横からスライディングしてきて、すいせいを突き飛ばし、みこは鉄骨に串刺しにされた。

みこ「それが……みこの気持ちだった……にぇ」

 みこはその後もやり返すかのようにすいせいの前で死に続け、駅のホームに戻ると攻守交代が発生する。

        ~105624534回目~

 何回交代したか分からない回数、また風景が変わった。しかし、今回は違った。風景はみこの家の中に変わったのだ。

こより「みこにぇ~さん……それにすいせい先輩も。おかえりなさい。」

 こよりの手には『異常性喪失薬プロトタイプ』と書かれた瓶がある。そんなことは知らず、みことすいせいは涙ながらに抱き合っていた。

こより「『素晴らしき絆を見せつけあった、桜と彗星の物語』……ですか。」

 こよりは英雄譚のタイトルを見て言った。




 異常性改変点
・命からがら救われた経験無しに、触れた人と最も親しい人を対象に変更
・章の増加は救助後すぐに変更

登場SCP
home-watch作
SCP-268-JP - 終わらない英雄譚
http://scp-jp.wikidot.com/scp-268-jp
CC BY-SA 3.0
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。