夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~ 作:架空柿
みこ「何これ……」
すいせいとのお食事から帰ってきたみこは、テーブルの上に謎の本が置かれていることに気がついた。みこかその本の中を見ようと触れた瞬間、目の前の風景が変わった。
みこ「え?」
近づいてくる電車の音、線路に視界が独占されていく。死ぬのだろうか。みこはそう思っていた。しかし、突然視界が後退し、変わりに青いものが目に写った。
みこ「すいちゃん!」
すいせいは電車に轢かれ、赤い血しぶきをその体から飛ばした。
また風景が変わり、今度は工事現場らしき場所。みこの真上には落下してくる鉄骨がある。横からはすいせいが走ってくる。
みこ「すいちゃん!辞めて!」
みこの制止は届かず、すいせいはみこをタックルで飛ばし、すいせいは鉄骨に貫かれる。
すいせい「みこ……ち……」
また無情にも風景が変わる。今度は銀行らしき場所で、みこは男に捕まっていた。
暴漢「おい!早く金を出せ!」
またすいせいが立ち上がる。
すいせい「おい!みこを離せ!」
暴漢「ならお前が代わるか?」
すいせい「あぁやってやる!」
みこ「すいちゃん!もう良いから!」
暴漢はみこを離し、すいせいを腕で拘束する。
すいせい「……私が死んでもこれは繰り返されるみたい。てもおめぇは分からない……私は安全策を取る。」
暴漢「うっせえぞ!」
すいせいは拳銃を頭に撃ち込まれた。
その後、何百、何千とすいせいはみこの前で死に続けた。みこはその度にすいせいを止めようとするがすいせいは助ける。
~10367回目~
また最初の線路へと戻ってきた。ネタが尽きたのだろう。
みこ「すいちゃん……今度はみこが……」
またすいせいはみこを拾い上げ、自分自身を犠牲にしようとした。しかし、今回はすいせいがみこを救った直後、空中でみこがすいせいをホームへと蹴り出した。
みこ「今度はみこの……」
みこは電車に轢かれる。
すいせい「みこ……ち?」
風景が変わり、すいせいは工事現場らしき場所に倒れていた。真上からは鉄骨が落ちてきており、このままでは貫かれる。
みこ「すいちゃぁーん!」
みこが真横からスライディングしてきて、すいせいを突き飛ばし、みこは鉄骨に串刺しにされた。
みこ「それが……みこの気持ちだった……にぇ」
みこはその後もやり返すかのようにすいせいの前で死に続け、駅のホームに戻ると攻守交代が発生する。
~105624534回目~
何回交代したか分からない回数、また風景が変わった。しかし、今回は違った。風景はみこの家の中に変わったのだ。
こより「みこにぇ~さん……それにすいせい先輩も。おかえりなさい。」
こよりの手には『異常性喪失薬プロトタイプ』と書かれた瓶がある。そんなことは知らず、みことすいせいは涙ながらに抱き合っていた。
こより「『素晴らしき絆を見せつけあった、桜と彗星の物語』……ですか。」
こよりは英雄譚のタイトルを見て言った。
異常性改変点
・命からがら救われた経験無しに、触れた人と最も親しい人を対象に変更
・章の増加は救助後すぐに変更
登場SCP
home-watch作
SCP-268-JP - 終わらない英雄譚
http://scp-jp.wikidot.com/scp-268-jp
CC BY-SA 3.0