夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~ 作:架空柿
おかゆ「ふんふふ~ん~」
鼻唄を奏でながらおかゆは散歩していた。配信までは暫く時間があり、やることもないためである。外で歩いていると、頭がスッキリして配信にも集中できるため、時々おかゆは外を散歩する。今日も変わらない風景。車が走り、電車が通る。そして体が半分しかない灰色の猫も走ってる。
おかゆ「……え?今の猫……」
そう、体が半分しかなかったのである。おかゆは慌てて、今の猫の後を追う。流石猫、すぐに追い付きその猫を捕まえた。改めて見てみると、お腹から尻尾にかけてが無くなっているのにも関わらず、その猫は何も無さそうにしている。ゴロゴロと鳴いていることからも、人間不信ではなさそうだ。おかゆは行きつけの動物病院へと向かった。
~動物病院~
受付「いらっしゃい。いつも通りおかゆさんの審査で?」
おかゆ「いえ、さっきこの子を拾ったんです。」
受付「おやま! 体が半分無い! 直ぐに診察しましょう。」
幸い、他の患者はおらず、おかゆと猫の2匹だけが病院内には居た。おかゆは椅子に座らず、そのまま診察室の戸を開く。
獣医「本当、体がないですね……」
獣医は、おかゆの腕の中で眠る猫を見て驚愕する。体がないことにも驚いたが、断面が端から見ても綺麗な事にも関心があった。
獣医「取り敢えずこちらに。」
おかゆはその猫を体重計を兼ねた、診察台の上に眠らせた。獣医は聴診器を当て、口の中や耳の中、目を確認し、最後に例の断面を見た。
獣医「……真っ暗だ。ライトで照らしても真っ暗ですね。触診を行いますが大丈夫でしょうか?」
おかゆ「はい。恐らく。」
獣医はその深淵に手を突っ込んだ。
獣医「……何もないですね。あ、最奥に到達しました。」
猫は気持ち良さそうに寝返った。獣医が深淵の最奥を撫で始めると、甘い声で鳴き、寝返りを続ける。暫く続けると突然猫は起き上がり、爪を出して獣医に襲いかかる。
獣医「あぁごめんごめん!……まぁ特に異常無いですね。首輪も無いですし、飼育者の居ない野良でしょう。どうします?」
おかゆ「そりゃあ、飼いますよ。このまま野良を続けても虐められるだけでしょうし。」
獣医「分かりました。では、何本か予防接種打ちますので、資料書いておいてください。」
おかゆは獣医から渡された資料にサインなどを書き、書き終えたころには予防接種も終わり、家へ帰った。
おかゆ「さ、ここが新しいおうちだよ~~!」
その猫は周囲の匂いを嗅ぎ、先住猫との挨拶もかわした。
おかゆ「あ、そうだ。名前つけなきゃ。」
おかゆは脳内で様々な名前案を作り上げていった。そして、一つの名前に決める。
おかゆ「それじゃあ、君の名前は『ぎんかく』!猫又ぎんかくだ!」