夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~   作:架空柿

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 のーこめ


動き回る絵画の中の彼女

 とある美術館、閑散とする中、一際目を引くような不思議な雰囲気の少女がいた。

???「ほう……これも中々……」

 名を『儒烏風亭らでん』。芸術や酒を愛する少女である。そんな彼女は辺境の地にある、隠れた良美術館とされている所へと足を運んでいる。飾られているのは名も無き画家のアート。ゴッホやピカソに負けず劣らずの美しさだ。

らでん「やっぱり、美術館って良すぎる!」

 3~4しかいない美術館にらでんの声だけが響き渡る。らでんはそのまま道なりに進んで行く。様々な絵画を鑑賞していく中、一つだけ異質な物があった。題名は『座る少女』。キャンパスには何かしらに座っている少女が本を読んでいる。この美術館の他のものとさほど変わらないクオリティだが、異なる点が一つ。動いているのだ。

らでん「プロジェクターは……無いな。気になる」

 ふと、彼女の視界に窓口が写った。

らでん「すいません、あちらの『座る少女』の購入ってできますか?」

 窓口員は例の絵画を見ると、首を傾げる。

窓口員「いやー……良いと思いますが……館長に確認を取ってきます。」

 窓口員は裏にある扉から何処かへと行った。暫くしてから窓口員は館長らしき高齢の男性と共に来て、男性は例の絵画を見つめる。

館長「ふーむ……こんなの所蔵してなかったはず……作者も何もかも分かりませんので、無料で……」

らでん「いえ! こんな素晴らしいものタダでは貰えません! 10万は払わせてください!」

 勢いでらでんは言いきり、財布から取り出し、館長に無理矢理渡す。

館長「そ、そこまで言うのでしたら……」

 館長は仕方なくその金を受け取り、らでんは壁に書けてある例の絵画を手に取り、美術館を出ると、駐車場に停めてある自身の車に積む。

らでん「……さて、暫くどうしようか。家にはキムワイプ位しかないし……」

 まだ月も序盤、なんなら給料日は3日前。そんな中の一目惚れ購入に今月の生活が危ない。

らでん「それにしても……不思議だなぁ」

 キャンパスの中の少女はいつの間にか本を閉じ、退屈そうに寝っ転がった。らでんは車の中に紙があることを思い出した。それを取り出し、キャンパスにくっつけると、少女はその紙に移動した。

らでん「やっぱり! ということは……」

 らでんは車の中に積んである筆記用具を取り出し、猫らしきものを描きあげる。少女がそれに触れると、獣はワンと吠えた。少女は手を動かし、何かを訴えかけた。

らでん「『何これ』だって? 猫だよ。絵は得意なんだ……というかこんなことはどうでもよくて……ちょっと待てよ……

 らでんは少女を見て思いつく。

らでん「VTuberやればいいんじゃ?」

 その時突然、上空から何かが落ちてきた。らでんは驚いて窓を開けて外を見ると、マリ箱のCDがあった。

らでん「ホロライブ……応募するか!」

 そう言った瞬間、上空で鷹が飛び去るような音がした。




 拝啓 ルイ友
 今回、「holoxとreglossを共演させる」と思っていたにも関わらず、ルイを直接登場させず、セリフも0で申し訳ございません。元々今回は落語関係のものを書こうとして、落語と駄洒落て似てるかなと思ったためルイを出そうと思っていました。しかし私、よくよく考えてみると落語を全く知らず、書けなかったため急遽、らでんが美術館好き(暫定)というところから、絵の中にいるキャシーを登場させましたが、そうするとルイの活躍が全く思い付かなかったため、このようになりました。改めて申し訳ございません。後regloss初配信に気を取られて遅刻しました

登場SCP
FritzWillie作
SCP-085 - 手描きの"キャシー"
http://scp-jp.wikidot.com/scp-085
CC BY-SA 3.0
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