夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~ 作:架空柿
とある街の一角、ある少女二人が待ち合わせをしていた。片方は茶髪で、髪に星を象った髪飾りと薄い赤色のリボンをしており、もう片方は紺色の紙で、眼鏡をしている。
「久し振りえーちゃん! 高校以来?」
「うん高校以来。急に呼び出してどうしたのそら?」
そらと呼ばれた少女は何も言わずに真後ろにある、自身の家に友人Aを入れた。
家の中には、何かを煮込んでいる音が常に響いていた。二人が奥へと進み、台所に入ると、机の上にはガスコンロがあり、更にその上に何かが入った鍋があり、煮えたぎっていた。
A「……何これ」
そら「鍋」
A「それは分かる。中身何!」
鍋の中は、青いスープで満たされ、三角形の白い豆腐が点在、更にスープからはライブの時に見るようなレーザーが出ていた。
そら「何だろうね? 取り敢えず食べてみようよ!」
A「えぇ……」
消極的なAとは対照的に、そらは何故かノリノリであり、すでにスプーンを持っていた。そして、そらはスプーンで青いスープを掬い、それを口に運んだ。味は衝撃的なものだった。口に含んでいるうちに、甘味、辛味、酸味、苦味などのように様々な味に変化し、そのどれもが一級だった。
そら「おいっしい! えーちゃんも食べてみなよ!」
A「そんなに言うんだったら……一口だけ……」
Aはそらからスプーンを受け取り、スープを一杯掬い食す。するとAは凄い勢いでスプーンでスープを掬い食べ始めた。
A「本当だ美味しい!」
そら「私の分も残しておいてよ!」
そらは新しいスプーンを取り出し、Aと共に食べ始める。
凡そ十分もすると、鍋の中身は空っぽになっていた。
そら「おいしか……って、なんか私の声良くない?」
A「確かに。心なしか響いてるし……」
その時だった。とある情報……二人から始まったと言っても過言ではない、「ホロライブ」という概念が二人の脳内に流れて来たのだ。
そら「なんで……なんで忘れてたんだろ……」
そらは思わず涙を流した。それに釣られてAも泣き出す。一瞬でも皆んなのことを忘れてしまっていたことに泣いたのだ。
A「……鍋」
そら「?」
A「この鍋に何かあるんじゃ……」
そら「それじゃあ、調べてもらう?」
Aはそれを聞き、誰にかも聞かずに連絡をする。もちろん、その連絡相手はそらが思った通りの相手だった。
連絡すると、10秒もかからずにその人は来た。否、現れた。
「こんこよです! そら先輩!」
ピンク色のコヨーテの耳をした頭脳、博衣こよりだ。こよりは連絡通り、鍋を手に取る。
こより「これの調査で良いんですよね?」
そら「うん!」
それを聞くと、こよりは腕の機械を弄り、消え去った。
どうやら私、オブジェクトの影響下にあったようですね。
登場SCP
sanks269作
SCP-2837-JP - 財団メシ:闇(じゃない)鍋
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2837-jp
CC BY-SA 3.0
Foweraker作
SCP-429 - 時計式瞬間移動
http://www.scp-wiki.net/scp-429
CC BY-SA 3.0