夢と異常が混ざりあう ~SCPfoundation×ホロライブ短編集~ 作:架空柿
ある日、ポルカは不思議な9歳位の幼女と出会った。最初はポルカの指を急に吸ってきた、むしろ噛んだときだった。少し出血するぐらいの強さだった。その後その子はポルカの声を完璧に真似してみせた。
「へえ、凄いじゃん。で、お母さんとかは何処にいるの?」
「……いない」
「OK,じゃあ、こっちに交番あるから行こうねぇ」
「違うの! 私のお母さんは幼い頃引き離されたの」
「……なるほど」
ポルカは顎を手に乗せる。迷子でなければどうすればよいのだろうか。家で保護をしたら何らかの法に抵触しないか、そもそもこの子は何者か。数多くの思考が脳を巡る。結論に辿り着く前に、割り込みが入ってきた。
「よおポルちゃん」
ふぶきであった。手には買い物帰りなのかエコバッグを下げており、白いロングコートを着ていた。
「あぁ……フブキせんp」
「お姉ちゃん!」
「!?」
ポルカが返すまえに幼女がポルカの声で返した。しかも通常時の声ではなく、いつぞやのお兄ちゃん凸待ちのときのものであった。
「おま……何処でそれ覚えて! ごめんふb……」
フブキは立ったまま口から血を垂らしている。
「しっかりしろ、しっかりしてくれぇ! 白上フブキぃ!」
「はっ! ごめんごめん。ちょっと曾々々々々祖父が川の向こうから手を振ってた気がするけど気にしないで」
「あぁ……うん」
ポルカはとあることを思い付いた。幼女を催促してフブキの指を噛ませて、少し血を飲ませてみる。
「ちょっとこのお姉ちゃんの声出せるかやってみて」
するとその幼女はフブキの声を完璧に模倣した。
「やっぱり…………この子、血を飲んだ人の声模倣ができるんだ!」
「はえぇ、そんなトガヒミコみたいな……」
二人がその幼女を眺めていると、急に幼女が頭を抑えて踞ったかと思えば、地面に寝転がり、胎児のような姿勢になった。
「ちょおい! 大丈夫か!? フブキ先輩119にいつでも連絡できるようにして! 私この子の背中とか擦ってるから!」
その症状はみるみるうちに悪化していき、挙げ句の果てには吐血までした。ポルカはフブキに救急車を手配させ、ポルカは固く自転車がよく通る歩道上から丁度近くに存在する公園の日陰へと移動させた。十分程して救急車は到着、幼女を搬送していった。
「……大丈夫かな」
「きっと大丈夫だよポルちゃん」
そして二人は少し雑談してからそれぞれの家へと帰宅した。
数日後、新聞、テレビ等のあらゆるメディアで、あることが話題になった。以下はとあるニュース番組の抜粋だ。
「本日早朝、█████病院の医師、看護師、患者等、全████名が消失する事件が発生しました。現場では被害者のものとされる声が聞こえるそうです」
私救急車に運ばれたことないので分かりませんが、救急車って同伴者も乗るものなのですかね
登場SCP
Adam Smascher, EchoFourDelta作
SCP-939 - 数多の声で
2011年
http://scp-jp.wikidot.com/scp-939
CC BY-SA 3.0