四宮宗谷は変わりたい 作:左白
俺はいつも通り生徒会室に向かった。
生徒会室のドアを開け、生徒会室にあるソファーに座ろうとした。
「何だ?この死んだような生き物は」
そう、ソファーに横たわっているある女子生徒の姿を見た。
俺は一応ソファーに座っている女の顔を確認するため頭を上にした。
「四条眞紀か」
名前を呼んだと同時に眞紀は起きた。
「これはおじ様お元気そうで」
「眞紀。二人の時は名前で呼んでくれない?」
「それもそうよね、別に私はあんたのこと嫌いじゃないしね」
「ああ。懐かしいな。出会った頃が……」
「ええ。そうね」
そう。四宮家総師『四宮雁庵』(父)や俺らのお兄様は違うが、
俺は別に四条家の人間を嫌ってはいない。
だが、弟の帝のほうとはかぐやを勝手に連れ出した件、以来喋って
はないが、姉の眞紀とは普段から良く喋っている。
「さっき名前言わなくてもわかってたよね?」
「ああ、まさかお前が生徒会室にいるとは思わなくてな」
「まあ。そうだよね。私、生徒会来るの初めてだもの」
「そうか。で、何でソファーで死んだような生物のようになってたんだ?」
「あんたには話すわよ」
「ああ」
四条眞紀の話を聞いたところすぐに理解できた。
四条眞紀には幼馴染みの柏木さんと言う娘がおり、
昔からよく喋る仲だったそうだ。
ある時、柏木さんと、同じクラスの田沼翼がおり、
田沼翼は柏木さんのことが好きらしく誰かから教えてもらった、
「壁ダアン」という技を教えられ、
教えられた日にそのまま実行し、田沼は柏木と付き合うことになったのだ。
「好きな人と結ばれて良かったじゃないその田沼って子」
「この不調法者!」
「え?ひょっとして眞紀は田沼のことが好きだったのか?」
「そ、そんなことない、まあでも『どうしても』と言うのであれば
付き合ってあげても構わないわ」
うん。それ。好きってことですね眞紀。
バレバレなんだよ。
「あの女、絶対に許さない」
「幼等部頃からの友達じゃないのか?その娘」
「ええ、でも私は諦めない。あんたも手伝ってくれるわよね?」
「手伝っても良いが絶対に成功するとは言えないぞ?」
「その時はあんたに責任を取ってもらうから問題ないわ」
「問題ありすぎだろ……」
責任を取るってどういうことですかね。
結婚しちゃうんですかね?俺。
まあ、俺的には全然嬉しいんだけどさ。
「ねえ。あんた私と最初に出会ったときのこと覚えてる?」
「ああ。覚えているよ」
◆◇◆◇
俺と眞紀はとあるパーティーで出会った。
お互いの父親同士は見つめ合っただけだった。
「おい。宗谷、かぐやを連れてそこらへんで遊んでろ」
「分かった。お父様。行こか、かぐや」
「はい。お兄様」
あのパーティーでの父の目は怖かった。
睨みつけるような目、ぞわっとした。
俺とかぐやは、パーティー会場の外に出て椅子に座って本を読んでいた。
そこに眞紀が現れた。
「何、読んでるの?」
「くまの○さんっていう本だよ」
「ふーん」
「良かったら君も一緒に読まない?」
「……読まない。私は四宮の人間とは仲良くしない」
かぐやはふーんという感じだったが、俺は違った。
俺は会話の間に気づいた。これは本人の意志で言っているのではないと。
「なあ、君ちょっと来てくれないか?」
「分かった」
そう言い俺は眞紀を連れてちょっと話に出かけた。
「君の気持ちを知りたい。本当はどうしたいんだ?」
「私の名前は四条眞紀、私は本当なら私の気持ちに気づいてくれた、
あんたと本を読みたい」
「そうか、親の言うことなんてよ、無視しなよ」
「え?でもお父様の言うこと聞かないと」
「自分のやりたいようにやってみな」
俺は四条家を嫌っている四宮家(お兄様達)が嫌いだった。
俺はどんなことでも仲良くしたいと当時の俺はそう考えていた。
「分かったわ、私、まだあの娘を信じきれてない……。けど、
あんたなら信じるわ、これからよろしくね」
「ああ、こちらこそ宜しくな」
こうして俺は四条眞紀と友達になったのだ。
◆◇◆◇
「そういえば俺らLI○Eしない?」
「ええ。良いわよ」
俺は眞紀にQRコードを見せた。
眞紀は俺のLI○Eを追加した。
「また相談したいことがあればいつでも相談してくれ」
「分かったわ。そうさせてもらうわ」
眞紀は俺と喋って良くなったのか生徒会室から出ていった。
「可愛くなったなあいつも」
そう言うと俺は会長達が来るのを待つのだった。
今回は皆大好き初の眞紀ちゃん登場でした。
次回もよろしくおねがいします。