この世界に僕が現れた時にわかったことがある。
僕はゾロアというポケモンで、こっちは直感だけど、僕はこの世界でたった独りのポケモンだ。
僕が生まれたあの日から何日か立った。山の中で生まれた僕は割れた卵の殻を地面に埋めて、歩き回ってみた。直感では僕以外にポケモンはいないと思ったけど、他にいて欲しかったから探した。
でも現れるのは普通の動物だけ。でも何となくわかってたけど残念ながら僕は独りだったらしい。
でも人の街を見つけた。僕は人に化けて街に行こうと思ったけど生まれてから何も食べれてない。
化ける力も残ってないみたい。そのままそこで横になって僕のゾロアとしての命は終わるのか。なんて考えてたら、声が聞こえてきた。
誰だろう。
暖かい。山の中は暑かったけど、これは優しい暖かさだ。
目を開けると目の前にノズパスみたいな形の顔をした人がいた。
「…目が覚めた?良かった。」
「君が何食べるか分からなかったけど果物を用意しておいたんだ。」
小さな声で喋る彼は、そう言って僕の前に果物を置いてくれた。
──ありがとう
そう僕は言ったけれど、僕は「きゅーん」と鳴いただけだった。これがゾロアークだったら感謝が伝えれたのにな。なんて思いながら果物を食べる。
「喋った…?」
「きゅーーん!」
──この果物美味しー!
危ない。危ない。美味しすぎて叫んじゃった。彼もすごい驚いてる。美味しかったんですよ。仕方ないでしょ!
僕は食べるのを再開した。
夢中になっていたもんで、僕は彼がなにか呟いたのには全く気が付かなかった。
いっぱい食べると眠くなってしまって、そのまま眠ってしまった。次に目が覚めた時、また彼はそこにいて僕を見て微笑んだ。
「君に言うのは変かもだけど、僕は口田甲司、個性は生き物ボイス。君のことを教えて欲しい。」
「きゅん?」
──え?
そうは言われてもこちらの言葉は分からない。いや、分かるのかな?この世界では。うーん。試してみようかな。
「きゅーーん!きゅん!きゅー。」
──僕の名前はゾロア!山生まれ!助けてくれてありがとー
「ゾロアって言うのか、よろしくね。」
彼には言葉が届くらしい。僕は独りじゃなくなった。とても嬉しかった。
生まれて初めての会話を僕は楽しんだ。彼のお母さんも僕の言葉がわかるということ、僕に行く場所がないならここで生活してていいということを聞いたり、先輩うさぎさんのゆわいさんや、先輩犬や猫さんと交流をした。
これからは彼が僕のご主人様になる。ご主人様は動物の言葉は分からないらしいけど、そんな期待した目で見られても通訳できないよ、ゆわいさん…
ご主人様はもうすぐヒーローになるために高校へ行くらしい。僕に任せてね、ご主人様、幻影から戦闘まで。何でもござれのポケモン様だよ!だからご飯は多めにちょうだいね!
僕はご主人様を助けるために強くなることに決めた。
ゾロア
山生まれ。生まれた時に何となく本能で同じ種族はいないってことを直感した。
幻影を使えたりポケモン由来の力強さがあるが、臆病な性格で狩り等は出来なかった。臆病じゃなかったとしても生まれた時に家族がいないので狩りの仕方が分からなかっただろう。
色々な漫画やアニメ世界の記憶があるがヒロアカの記憶はない。前世という訳では無いので人間に近い精神という訳では無いが、記憶で他者と関わることを知ってしまっていたので一人でいる時とても寂しかった。
拾ってもらってとても嬉しかったようだ。
今は幻影を何人にまで使えるかを試すためにこっそり学校について行ったりしている。
記憶の中の学校の知識では入学とかそういう知識はなかったので普通に人に化けて学校へついて行き、直ぐにバレたが、口田くんが頑張って先生に説明して許可を貰った。これも人徳か。
しっぽは残ったままなのには気がついていないし、途中で寝ちゃって元の姿に戻ってるのも気がついていない。
寝て目が覚めたらお家にいる。
学校のマスコット。
口田くん
自然が好きな男の子。受験勉強の休憩と個性強化の為に山へ行ってみたら入ってすぐにゾロアが倒れてた。随分とやつれて倒れていたので急いで家に帰り個性で生き物を診断できる知り合いの獣医さんに相談をした。
無口だが最近はゾロアがとても話しかけてくるので話す量が増えてきている。