どうも……クロエ・クロニクルと申します。以前私は人体実験施設で強化兵士として調整される寸前でした……しかし、施設破壊にやって来た翔真様に救われ、今の私は人としての生活を実感しながら過ごしています。
翔真様と束様が親身になり、色々と教えてくれたおかげで料理や家事も一通り出来ました……しかし表情が固く、笑えない私……そんな私でも翔真様と束様は愛してくれます。
「笑えないからなんだ……クロエはもう俺の娘だ。誰がなんて言っても、自慢の娘さ」
「束さんは嬉しいよ。こんなにキュートでいい子なんだから」
「翔真様…束様……」
生まれた境遇から人に優しくされた事なんてなかった……でも翔真様と束様は分け隔てなく私に接してくれます。二人がいなければ今の私はいない……だからこそ感謝しているのですが……
「束、今日もかわいいよ」
「シーくんだってかっこいいよ?」
「俺の事はいいさ。束は最近更に魅力的になってるぜ?」
「もう…お世辞はいらないよ?…キャ!どさくさ紛れにお尻触ったでしょシーくん!変態!」
「束がいけないんだぞ?」
「もう♥…変態さんなんだから♥んっ…」
「ああもう!可愛いよ束!」
所構わずイチャイチャはやめていただきたいのです二人共。それも朝から夜まで毎日……正直言って少しきついです。仲良いのはいい事なのですがちょっと疲れます。それも食卓で目の当たりにするので、私はアウェイを感じてしまいす。
「束、綺麗だよ」
「シーくん……」
「ごちそうさまです」
こうなっては二人の世界なので放置で大丈夫です。私は食事を済ませたら部屋に行き読書を始めます。そして就寝時間になると、私は決まって翔真様と束様と一緒に寝ます。
「クーちゃんおいで?」
「はい。では失礼致します」
「遠慮しなくていいからね!」
束様、寝巻きぐらいは普通のを着てください。少し生地がスケスケし過ぎでは?とまあ、こんな感じで私は束様に抱きつかれます。
「ふぅ……」
「あ!シーくん終わったんだね!」
「ああ。それじゃ、寝るか」
就寝――――束様はすでに眠りに着き、私はなんだか目が冴えて眠れません。瞼を閉じようとした時、翔真様が話し掛ける。
「クロエ」
「はい……どうかされました?」
「この環境には慣れたか?」
「……最初は戸惑いもありました。けれど、私は感謝しています……こんなにも人のぬくもりを感じられて、自由に出来て……翔真様感謝致します」
「そうか……なら良かったよ」
「ですが翔真様?少し束様とイチャイチャし過ぎです」
「あっははは……もしかして妬いてる?」
「違いますよ。ただ単に見てる側で恥ずかしいです」
「すまねぇな。でもさ……束と俺は会えない期間があったからさ……それで我慢できなくてな」
そう言えば二人はつい最近再会したのでしたね……寂しさが爆発したのですね
「これからは控えるよクロエ……いつも悪いな」
「いいえ、私こそ…」
「クロエ。もし、俺がいなくなったら束を頼む」
「っ……翔真様、今の発言……」
「やっぱり何でもないさ。じゃあお休み」
今の発言……翔真様……貴方は何をなさるおつもりですか……お願いですから束様を悲しませるような事だけはしないでください……