紅蓮聖天八極式との戦闘により中破したウイングゼロ……帰還した後に翔真は修理に取り掛かり丸3日間不眠不休で直した翔真だったが、不眠不休のせいか体調を崩して今はベッドで横になっていた。
「情けないな……しかしあの赤いパイロットやるな」
横になりながら翔真は3日前に戦ったカレンの事を思い出していた。今まで出会った操縦者の中で自身を苦戦にまで持ち込んだ手強い相手…ここまでワクワクさせてくれるパイロットがいた事に笑みを零す。
「戦闘狂って訳じゃないが、あの真紅のパイロット……」
「シーくん?具合はどうかな?」
「ああ束、問題ない……た、束!?そそそその格好は!?」
「えへ♥……どうかな?シーくんが元気になるようにメイド服着たんだよ!似合う?」
「(いやいや、これじゃあ下半身が元気になるってばよ…)」
部屋に入り翔真の視界に飛び込んだのはミニスカートのメイド服を着用した束だった。赤面しつつも黒いニーハイにミニスカート、更には胸部がざっくり空いた上着を見て翔真の興奮は抑えきれない。
「何でも命令してね!どんな事だってしちゃうんだから!ち、ちなみにエッチな事は駄目だからね!?束さんでも恥ずかしいんだから…うぅ」
「(エッチな事頼みてェェェェェェェ!!!なんだよその格好はァ!!)」
赤面した顔を隠す束に翔真は次第に妄想する――――
『ひゃ♥シーくんらめぇ!!太もも触るなんて変態さんだよ〜!』
『束がいけないんだろ?全くエッチな下着も着て、エッチなメイドさんだ』
『だってシーくんが元気になるかなって……』
『なら命令しちゃおうかな?』
『絶対エッチな事でしょ……スケベ』
「ぐへへ……」
「シーくん!妄想で束さんにエッチな事しないの!!とりあえずはい」
キモい笑みを浮かべる翔真をよそに束はお手製のおかゆを差し出す。
「束…ありがとうな」
「ううん。シーくんが病気なんだからこれくらい当然だよ!でも…」
束は腰を下ろして翔真に寄り添う。ダイレクトに伝わるオッパイの感触と女の子の香りが翔真を刺激する。
「た、束……」
「何があったか聞かない。でもせっかく会えたのにさよならなんて嫌だよ。もしシーくんがいなくなったら……」
「……」
「シーくんお願いだから無茶はやめて?束さんにはシーくんしかいないんだよ?クーちゃんだっているの……だから」
束は心配だったのだ……翔真の身を犠牲にしてまでの戦い方に。ウイングゼロのデータを閲覧していく中で、翔真は自身の身などお構いなしに沢山負傷していた事を束は知っている。何時かこのまま死ぬのではないかと束は考えていた。
「シーくん、それに今はクーちゃんだけじゃないんだよ?家族は…」
「え……束、まさか……」
「うん。出来てるんだよ……シーくんと束さんの……赤ちゃん」
「っ!?本当かよ束!ははは………そうか」
お腹に手を当てる束――――実は身籠っていたのだ。あれだけ交われば出来るのも納得……子供が出来た事に喜ぶ翔真は束を抱き寄せる。
「分かったよ。ちくしょう……守りたいもんがまた出来ちゃうなんてな」
「シーくん……」
「束……絶対側にいる。クロエやお腹の子を守る為に」
月明かりの下、二人は口付けを交わした。