今回はシリアス
千冬に挨拶をした数日後――――翔真はウイングゼロを纏い束を捕まえようとする特殊部隊と交戦していた。今ここで束を取られる訳にはいかない…彼女のお腹の中には新しい命がある。だから翔真も本気で向かう。
「いい加減しつこいんだよォォォォォ!!」
『な、なに!?』
ツインバスターライフルを向けてトリガーを引いた―――――だがその時だった…ウイングゼロに内蔵された特殊システム”ゼロシステム”が発動する。ppppppという電子音が脳内に響き、気付けば翔真は焼け野原となった大地に立っていた。
「ここは……俺は確か奴等と交戦していたはず……」
ウイングゼロがいつの間にか解除されており呆然としていると上空に赤い機体が浮遊していた…ウイングゼロと対を成す存在…”ガンダムエピオン”は迫り来るIS部隊をヒートロッドで瞬殺する。
「なんだありゃ……」
『ハハハ……あっはははははは………はははは!!シーくんや椿ちゃん、クーちゃんがいない世界なんていらない……全部壊す……』
「っ!束……なのか?……なんで……」
エピオンから聞こえる声を翔真が知らないはずもない。愛する篠ノ之束だ……しかし束は笑いながら次々来るISをビームソードで斬り裂く。しかし束に近付く影がある。
「おやめなさい!そんな事しても翔真さん達は喜びません!」
「”ライジングフリーダム”か。ラーちゃん、世界はさぁ歌のように優しくないんだよ?なんで分からないのかな?」
「そんな光景を見過す程、わたくしは愚かではありません!」
エピオンとライジングフリーダムがぶつかる―――――翔真は悟った……これは近い将来起こり得る未来だと。ウイングゼロは更に翔真にあるものを見せる。
「死になさい!」
「紅蓮聖天八極式の力を甘く見るなァァァ!」
「終わりだな」
紅蓮聖天八極式を始めとするIS達が自分に攻撃する場面―――――ウイングゼロはビームを貰い被弾する。
「くっ!ちきしょうがァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
そして自身の死…束がそのショックからお腹の子を流産してしまう場面。
「ふざけんなよ……こんな未来……あるもんか……」
失意に落ちると同時に現実世界へ引き戻される翔真……周りにはISの残骸と操縦者の亡骸がゴロゴロと落ちていた。
「……うぐっ!」
ゼロシステムのよる影響で翔真は胃の中の物を全て吐き出す。しばらくは呆然していたが翔真は立ち上がる。
「ゼロ…お前が言いたい事は分かった……けど、俺は死ねない……あんな未来俺は認めない」
再びウイングゼロを纏い空へ上がる――――だが三つの一筋のビームが翔真の頭上を通過する。
「見付けたよ、ウイングゼロ」
「さあて、始めるとしましょうか」
「貴様を拘束させてもらう」
「まじかよ」
紅蓮聖天八極式、ヴィルキス、ランスロット・アルビオン……三機がウイングゼロに迫る。