分かってるさ……束を守る為に幾つもの命を奪い、時には好きでもない女と寝て情報を探ったりした。俺が束の側にいちゃいけないのは分かってる…でも…それでも好きなんだ…彼女の事が…
「俺は死なない!束やクロエ、お腹の子の為になァァァ!」
マイティストライクフリーダム……プラウドディフェンダーとドッキングして生まれ変わった新たなる翼。束はいざという時に考えて翔真にはナイショで造り上げたのだ。
〘シーくん…私はどんな過去があってもシーくんを愛してる…だから帰って来て……〙
「公開プロポーズは済んだかしらァ!」
アンジュは実体剣を構える―――対する翔真は背部に装備された日本刀型の武装である”フツノミタマ”を抜刀するとアンジュの剣撃を受け止める。
「俺は添い遂げる!束となァァァ!!」
「な、なんですって!援護しなさいカレン!C.C!」
押されるアンジュにカレンとC.Cが迫る…しかし
「はあァァァァァァ!!!」
翔真は素早く移動しながら三人を翻弄する…まさに分身しているように翔真は何人も増えていく。
「くっ!」
「紅蓮聖天八極式なら!」
カレンはエナジーウイングを広げて高速移動すると次々に残像を消し去ると輻射波動を発動しようとした…だが右腕部を掴んだ翔真はそれをへし折り破壊。そして白い翼を広げる。
「嘘でしょ!?強さでは私達が上なはずなのに!?」
「強さは力じゃないっ!!生きる意思だっ!」
白い翼から稲妻が走り広域放電を放つ…ヴィルキス、紅蓮聖天八極式、ランスロットアルビオンが動きを止める。
「俺は自分の手で未来を選ぶ!束達との未来を!」
「……さっきからごちゃごちゃと……ヴィルキス!!」
アンジュの一喝がヴィルキスを覚醒させる。”ミカエル•モード”と呼ばれた姿になるヴィルキスはマイティストライクフリーダムと互角のスピードでぶつかり合う。
「諦めなさい!いくら足搔いたところで無駄よ!」
「初めてだ…死にたくないと思ったのは!」
「……っ!」
「自分の命なんて安いもんだと思ってた。けど今は愛する者達がいる!こんなところで殺られてなるもんかァァァ!!」
アンジュが巨大なエネルギーソードを作り出す……しかし翔真はそれをフツノミタマで斬る。
「そんな……!」
「命までは奪わない…去れ……」
「何を…言って…」
「情けじゃない。ただ、もう人の命は奪えない……」
翔真はそれからマイティストライクフリーダムを解除して、同じく機体を解除したアンジュ達と対面する。男がISを動かしている事に最初は驚いたアンジュ達だったが、場所を移し浜辺へ来ていた。
「なるほど。アンタはそうまでして篠丿之束の夢を守りたいの?」
「まあな」
「けど綾崎翔真……忘れちゃいないだろうね?アンタは私達の同胞を手に掛けた事を」
アンジュは翔真の話を聞き、何処か納得していたがカレンは怒りを露にしている。
「忘れてないさ。罰は受けるつもりだ」
「だが坊や。いくら亡国を相手に挑んだところで数は沢山いる。これからも戦うつもりか?このまま行けば貴様はいづれ死ぬかもな?」
C.Cがそう言う……だが
「これからも戦うつもりだ。だが俺は死なない……絶対にだ。束の夢を悪用する奴等を放ってはおけない。それに束は追われる身だ。こっちが何もしなくても災いは降ってくる…だからまたお前達が来るなら俺は容赦しない」
今後も険しい道を行く事を翔真は覚悟していた…翔真の言葉を聞き、C.Cは驚愕の発言をする。
「面白い…なら…味方になってやろう。数は多い方がいい」
「「はぁ…!?」」
「なんだと?」
C.Cの発言……気まぐれか何かの目前か…それはアンジュ達にすら分からない。