今回と次回でブチギレ編かな
「んっ……シーくん……すき」
「翔真様…束様……」
「はあぁ〜……やっぱり可愛いな我が嫁と娘は」
ベッドでお揃いの寝巻きで眠りに着く束とクロエの姿に翔真は思わず笑みを溢す。最近まで笑う事などなかった翔真だが、束との再会し、クロエを娘として出迎えた事でまるで温かい家庭を実現した。
「(さて、愛しい二人の為に朝食を……ん?)」
部屋の外へ出ると警報が鳴り響いており、翔真はエプロンを脱ぎ捨ててラボにあるモニターへ視線を移す。モニターにはこちらに向かう戦艦4隻と戦闘機10機、更には打鉄で編成されたIS部隊がいた。
「ちっ、政府の奴等……凝りもせずに……」
今現在、翔真・束・クロエが暮らすラボは無人島にあり、今でも篠ノ之束の行方を探す日本政府はなんとか彼女確保に向けてこれだけの戦力を集めた。
「武装してまでやる事かよ……せっかく束やクロエとの生活を楽しんでるのに……」
「シーくん……」
「っ!束……」
「……シーくん、行く気なの?……いくらウイングゼロの性能でも、あれだけの数相手に出来ない!絶対に無事じゃすまないよ……無茶はやめて?」
束は翔真の背中に抱き着いて戦いを止めようとする……しかし翔真は振り向くと束を抱きしめる。
「言ったろ?例え、世界を敵に回しても俺はお前の味方だ……大丈夫。あんな奴等、数秒で片付けるさ」
「だけど!」
「……こんな所で奴等に掴まって、さよならなんて俺はごめんだ。束…必ず帰って来る……」
「……どうしても行くんだね?……だったらせめて」
束は翔真を連れて格納庫へ向かう―――入ると同時にライトが灯り、ある機体が姿を現す。それはウイングゼロと同様に戦局を1機のみで覆す事が出来るインフィニット・スーツ2号機“ストライクフリーダム”。ゼロと同様全身装甲型で全身灰色に染められた本機には複数のケーブルが接続されている。
「ストライクフリーダム……か」
「束さんの想い……忘れないで……どうしても行くならこの子で行って。このフリーダムなら……シーくんを守ってくるから……だから」
「……分かったよ……必ず帰るさ。だからそれまで待っててくれ」
「あっ……んっ……」
翔真は束にキスして、特製のスーツを着込むとストライクフリーダムに手を伸ばす。ストライクフリーダムは翔真を主と認める――――やがてストライクフリーダムを纏う翔真はカタパルトデッキへ出る。
『システムオールグリーン!何時でもいいよ!』
「分かった!ストライクフリーダム、綾崎翔真出る!」
カタパルトデッキから飛翔――――そして灰色だったストライクフリーダムは蒼き翼に白い装甲に色が変わりブースト音を響かせる。迫りくる戦闘機にIS部隊……蒼き翼を広げるフリーダムは両手に持った二丁のビー厶ライフルを構える。
「……もう2度と、束とお別れなんてゴメンだぜ…っ!」