【三次創作】カオ転学園退魔生徒会   作:理事長

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第三期退魔生徒会、発足①

 

 清華学園旧校舎の”開かずの間”*1

 退魔生徒会関係者に与えられる鍵でのみ開かれる秘密の部屋に今期メンバーが勢ぞろいしていた。

 室内は元が教室と思えないほど豪華絢爛。床には敷かれた高級そうな赤い絨毯、中央には黒檀の円形テーブルが陣取り、無駄に豪華な黒革のチェアが七人分その前に置かれている。隅には分厚い書籍で埋まった大型本棚に冷蔵庫が設置。冷蔵庫には霊薬と軽食が常備され、さらに冷暖房完備という内装に凝った人物のこだわりが見える空間だ。

*2

 

「ようこそ、清華学園退魔生徒会へ。前期から引き続き生徒会長を務める黒鉄アルトです。これまでのメンバーも、新しいメンバーも等しく歓迎します」

 

 招集がかけられ、無言の内に集まり、視線を交わし合っていたメンバーたちへニコニコと笑う小柄な少年が口火を切ると、室内の視線が一斉に集まった。

 

 序列一位、”超人”黒鉄アルト

 序列二位、”魔女の福音”ヒルダ・ステラグロウ

 序列三位、”騎士姫”リリィ・ペンドラゴン

 序列四位、”黒の死神”(ヘイ)

 序列五位、”アモンの剣”アリババ・サルージャ

 序列六位、”夜戦狂”川内

 序列七位、”只人”藤丸立夏

 

 ”開かずの間”に集ったこの国際色豊かな七人こそ今期の退魔生徒会メンバーである。いずれも異界の討伐を可能とする強力な異能者達だ。*3

 

「今日集まってもらったのは退魔生徒会のシステムを説明するためです。生徒会と言ってもあくまで名前だけ。無理に集まり、協力し合うようなものではありませんからね。

 ただ、学内の異能者の交流を活発化するのも退魔生徒会に期待されている機能です。月に一度程定例会議もあるので、そこで無理のない程度に交友を深めてもらえば幸いです」

 

 いいですか、と問うように視線を巡らせれば沈黙やまばらな頷きが返ってくる。アルトは気にせず話を続けた。

 

「では、始めましょう。まずお渡しした資料を見てください」

 

 そう促すとアルト自身が目の前に置いていた封筒から数枚のプリントを取り出す。旧メンバーは慣れたように、新メンバーもすぐにその動きに倣った。

 手渡された封筒の中にあったプリントに目を通せばそれは物資と数量が書かれたリストだった。

 

『――――ッ!?』

 

 リストに目を通した新メンバーが目を見張る。

 そこに書かれていたのは傷薬、魔石、チャクラドロップ、デビルポイズン、デビルスリープ、ナイフ、銀の弾丸に各種属性秘石。それとやたら大量のマッスルドリンコなどガイア連合謹製のオカルトアイテムの数々。

 さらに回復効果付きのガイアカレーや霊草入りソーセージ詰め合わせ、昨今海外からの輸入が途絶えつつあるチョコレートや茶葉などの嗜好品まで。

 挙句の果てに廉価版とはいえイヌガミ、アガシオンの優先販売権までラインナップに加わっている。

 まさに垂涎。これだけで一財産、生半可な組織なら蔵を傾けても出てこない宝の山だ。

 

「……この資料は?」

「各組織宛のガイア連合及び()()()()()()()()()()支援リストです」

 

 恐る恐る問いかけた質問へあっさりと告げられた言葉の重大さに新メンバーが息を飲む。その意味が分からない者はこの場にはいない。

 

「退魔生徒会メンバーが負う義務に対するリターンの一つがこのリストです。

 ガイア連合からは各組織一律の支援が卒業まで続きます。ただしブラックカードからの支援はあくまで彼ら個人があなた達を見込んでのものであり、双方が望めば卒業後も継続される。

 また、仮に関係が解消されてもそれまでの支援に返済義務はありませんのでご安心を」

 

 続く言葉もあまりに都合よく、その期待を裏切らない強烈な誘惑そのもの。昨今のオカルト業界におけるブラックカードの存在感を考えればどれほどの価値を持つかが分かるだろう。

 

「まあ、難しく考えず支援者(パトロン)を得るチャンスに恵まれたと考えておけばいいでしょう。そのチャンスを掴めるかはあなた達次第。ただ運や気まぐれに左右されるのであんまり期待しすぎない方が良いですね」

「……腑に落ちない。何故ブラックカードが見ず知らずの俺達を支援する必要がある?」

「良い質問ですね、お答えします」

 

 感情を削ぎ落したような無表情で淡々と自身の疑問を問いかける(ヘイ)。中々切り込んだ質問に自身もブラックカードであるアルトが得たりと口を開いた。

 

 

 

☆キャラ紹介☆

 

【イメージ】

 

【名前】

(ヘイ)

【レベル】

17

【ステータスタイプ】

力・速・魔重点のバランス型

【耐性】

電撃耐性、破魔無効

【総評】

体術と電撃魔法を組み合わせて戦う異能体術の使い手。ナイフも多用する。

その派生として麻痺・即死効果を付与する物理攻撃スキルを持つ。

電撃魔法の使い手だが通常の電撃攻撃以外にも機械の充電、電源に過電圧をかけショートさせる、心臓マッサージなどかなり器用。

高い水準でまとまった能力を基礎に高度な戦闘技能と諜報技能を併せ持つ優秀な異能者であり、その戦闘シーンは大変スタイリッシュ。

近い将来黒札(パトロン)からの要望で撮影・アップされた異界攻略動画()(無茶ぶり)を見たテレビ系俺達からガイアアニメーション経由で「こういうの撮りたい」とオファーが来る程度には格好いい*4

 

*1
理事長の趣味。”旧校舎”とあるが案内図には単に別棟とだけ表記されているだけ。ただし見かけは何故か異様に古い

*2
理事長「秘密基地作ってるみたいでめっちゃワクワクした。やっぱオカルト学園は最高だな!」

*3
なお黒札という才能=神話英雄とは比較してはいけない

*4
DTBはいいぞ

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