ほんっっっとに更新遅れてすみません!別にエタりそうとかじゃなく忙しすぎて更新できなかったっす。m(_ _)m
良ければ見ていってください
「いやー、反動が結構来てるなぁこれ。一度に大量の杭を生やすと何かしらあるとは思ってたけど」
あの後アーツの使いすぎでぶっ倒れた俺はWに担がれて廃墟のベッドに放り込まれた。そんなこんなで廃墟で一夜を越したが、俺はアーツを使った反動でベッドから動けずにいた
「無様ねぇ?後先考えずにはっちゃけるからよ」
「喧しいわ、お前にも哀れだと思う人の心があるなら血を寄越すぐらいしてくれてもいいだろ?てかマジで腹減った」
首すじを指さしてチラッと牙を見せてそう言う。アーツの応用で血を吸ったらこれまでも疲労も傷もすぐ癒えたから、そうすればこの反動もマシになる。
「嫌よ」
「即答かよ、なんで?」
「......そもそもあんた、異性の首から血を吸う意味わかってんの?」
「あ?なんか意味あんの?」
「はぁ.....」
これみよがしに溜息をついて頭抑えてやがる。腹立つなこいつ
「それで?なんの意味があるってんだ?」
「まぁ私も又聞きした話なんだけど.....」
「ブラッドブルードが首から血を吸うのはその人と生涯を共にしたい、みたいな意味があるらしいわ....よ.....?
ねぇ、あんた、顔が真っ青だけど.....」
俺、龍門にいた頃からスルトの血を首から吸ってたんだけど???
「は?え?ホント?」
「嘘を話されてなければホントね.......
ねぇヴィルヘルム、私、なぜだか分からないけれど、あんたが何をしてそんな顔をしたのか予想が着くわ」
「そうか.......聞いてみても?」
「いいわ、そうね......あの女の血を首から吸ってた。とかかしらね?」
「生きたまま謝れるかな俺」
「下半身消し炭になるくらいは覚悟しておきなさい」
「それで済んだらスルトは慈母神か何かだろ」
「ごちゃごちゃ言ってないで年頃の女の子を傷物にした責任は取りなさい」
「言い方ァ!まぁ実際のところ間違ってはいないが.....」
キィ....
「「!」」
「あっ.....」
「なんだスルトか.......スルトぉ!?」
「盗み聞きなんて、イイ趣味してるじゃない」
「ついさっき起きたから様子を見に来たんだが......話は聞いてた。まぁ私はどうでもいい」
「どうでも良くないだろ、そういう相手にしかしないってことを知らなかったとはいえ.....」
「知らないんだったらそんな物ないのと同じだ。そもそも私はあんたにはそういう気持ちは持ち合わせてない」
「嬉しいけどそんなストレートに言われると悲しいなおい.....すまんかった」
「くどい。もういいと言ってる。次からは手首から吸え。ほら」
???
「このやり取りした後に飲ませてくれるのマジぃ?」
「?」
「いや、なんでもねぇ.....」
「ナイフ貸して」
「ほらよ、切りすぎるなよ?」
「言われなくてもわかってる」
「んっ....」
スルトの手首から流れる血の匂いに意識が向いた瞬間、心臓が跳ね上がった。
これまで誤魔化してきた"飢え"が明確になり、その血を全て飲み干せと叫んでいる。荒くなっていく息が自分のものじゃないみたいだ。もう腹減ってしょうがない
「ハァッ....ん、ズズ」
スルトの腕を掴み口元に持ってくる。我慢ができなかった俺は勢い余って傷に口をつけて血を啜り始めた
「いっ....!おい!」
何か言っていらしいがもう血を飲むことに夢中な俺には届かなかった
「んっ....ちょっ、待て....!」
飲んでも飲んでも足りない。まるで飲んだ先から零れていくかのようだ。流れ出る血は全て飲み干しているはずなのに
「なん、か...変....!」
「もう少し...」
ようやく満足するといったところでWに無理やり止められた
「ストップ!スルトが出血で倒れるわよ!」
「はぁぁ...久々に満足いくまで飲めた...あ?おいスルト、大丈夫か?」
俺が血を飲みすぎたのかスルトは座り込んで肩を上下させて息をしていた。なんかこう....少し出血し過ぎな割に火照ってない?
「はぁ....はぁ.....んっ、だいじょうぶ、だ....」
息が荒いままスルトは時折体を震わせながらそう答えた。なんかエロいな?????
「ちょっとあんた、何やったのよ」
「血を飲んだだけだって」
「だったらなんであんな危ない感じになってんのよ」
「俺が聞きたいぐらい....いや待てよ?」
二次創作でよく見る吸血されると快感を感じるっていう、あれか?いやいやいや都合よすぎるだろ
でも否定材料ないからこれが最有力なのか
「あー、スルト.....もしかしてなんだが、俺に吸血されて気持ちよかった?」
「っ!」
あっそう、そうなんだ。へぇー(白目)
「.......すみませんでした」
「いや、いい。元はと言えば私が提案したんだ。それはいいから傷を塞いでくれ」
「口で?」
「燃やすぞ」
「ごめんなさい。そんじゃ手早く済ますぞ」
慣れたもんだよな、こうやって吸血跡をアーツで消すのも。最初は自分を傷つけて治す練習してたんだよな。そしたらスルトに止められたのも遠い昔の話みたいだ
ガチャ
「終わったかしら?」
「いつの間に消えてたんだよ」
「あんたらがイチャイチャしてるのを見てもつまらないし」
「しとらんわ」
「そんなことより、その辺を歩いてたら面白いものを見つけたの。見たい?」
「もちろん」
「じゃ、着いてきなさい」
───きっと驚くわよ?
「へぇ、こんな所に隠し戸があるとはな。よく見つけるもんだよ」
「伊達に1人で傭兵始めてないわ」
ぶっきらぼうに言うがなんとなくドヤっとしてるのが分かる。かわいい
「何よその顔」
「別に?」
「まぁいいわ。さ、中に入りましょ?」
「何があったかは見たのか?」
「いいえ、伏兵でもいたらめんどくさいし、あんたに押し付ければすぐ済むから」
「そうかい.......」
隠し戸を開けると長い廊下が現れた。どこまで続いてんのかわかんねぇな
「奥まで進まないと分からないか。めんどくせぇ」
「何が待ってるのかしらね?」
「実は1番楽しみだろお前」
「装備が増えたらいいなっていう程度よ」
「まぁ何にせよ期待は持てそうだ」
気分はトレジャーハンターってね
このクソ長い廊下を歩き終わると、大きく開けた場所に出た。突然明るくなって咄嗟に目元を隠してしまったが、直ぐに慣れ、異様な光景を目の当たりにした
「おぉ、広いな......そして明るい割に不気味だ」
「随分古めかしいわね、そのうち崩れるんじゃないの?」
「中央に誰かいるぞ」
「あ?誰だありゃ。随分と厳重に拘束されてるけど」
「知らないわよ。捕虜かなにかじゃない?」
「あいつの周りのあれは....鎧と剣?」
「中世的だな」
「そうか?カジミエーシュとか戦争に騎士が出向くって話だし、割と一般的なんじゃね?」
そうやって話しながら近づいていると
誰だ.....
ガラガラな声で語りかけてきた
「めちゃめちゃ声枯れてんじゃねぇか!」
「黙っておきなさい」
「別にいいだろ。そんで、あんたは誰だ?」
「ン"ン"ッ、俺はイグニスという。数日前にとある傭兵たちに捕らえられてここに幽閉されていた」
「傭兵たちと言うと...」
「あいつらだろうな」
「やっぱりそうか」
「というか、あいつらくらいしかいないでしょ?」
「それもそうか、悪いなあんた。そいつら皆殺しにしたからあんたそいつらにやり返せねぇわ」
「あれを皆殺しか........妙なところを気にする男だ。だったら、この拘束を解いてくれないか?」
「別に構わんけど」
よいしょ
そんな気の抜ける掛け声と共に、厳重に施された拘束は一瞬で砕かれた
「ん〜、血を吸ったからかめちゃ調子がいい!」
「お前、ブラッドブルードか?久々に見る」
「そうだけど?あぁ、自己紹介してなかったな、俺はヴィルヘルム。ブラッドブルードの傭兵だ。よろしく」
「あぁ.....」
「それであんた、これからどうすんだ?俺たちと来るか?面白そうだし」
男もう1人欲しかったんだよ。それとは別に気になる事あるし
そう考えているとスルトが止めてきた
「軽々しく勧誘するな。素性も腹の内もわからないような奴なんて信用出来ると思うか?」
「仲間として行動していったら腹の中も素性も分かるだろ」
「裏切られたとしても殺せばいいじゃない。それに彼、いい感じにこのバカのストッパーになってくれそうじゃない?あんたひとりじゃ大変でしょ?」
「.....(たしかに、という顔)」
「.....(バカって誰のことだ?という顔)」
「......(あいつ自分がバカだってこと気づいてないわね、という顔)」
「.....(仲良いなこいつら、という顔)」
「まぁ、それはそれとして。
イグニス、こいつらはあんたの身の潔白を証明して欲しいんだと。そこでなんだが」
「あんたの血を飲ませて欲しい。2、3滴でいいんだ」
「血を?」
「そ。俺以外にもできるのかは知らんが、俺は摂取した血の持ち主の記憶を任意で読み取れる。それであんたの1週間分の記憶を見せてほしい」
「......まぁ、いいだろう。そら」
「ご理解頂けたようで。礼を言う」
イグニスの血を舐めるとこいつの最近の記憶が流れてきた。
これ遡る形で見るから最初混乱したんだよな
んーと、あの傭兵たちが拷問してきて。その前はあいつら相手に1人で戦って。え、強くね?なんか煙纏い始めたんだけど、怖。めちゃめちゃ薙ぎ倒してるじゃん、なんで負けたんだよ。
あぁ....不意打ちで源石爆弾を食らったのね。
てかこの動き......煙の騎士か!?鎧と大剣に見覚えがあると思ったがそうだったのか!
スルトにWに続いてレイムを拾えるとはな...仲間になったらラッキー程度に勧誘したが、これは最高の拾い物だ...!
絶対にモノにしてぇ!後のことはそれからだ
ひとまず俺は見るのをやめてイグニスに告げる
「だいたいは見させてもらった」
「どうだ?」
「潔白も潔白。真っ白ホワイト.....すまんて。そんな目で見ないでくれ」
「はぁ、残念だったわね。こいつはこういうバカなのよ」
「だからストッパーがどうのと言ってたのか。納得だ」
「とりあえず、これで仲間ってことで。これからよろしく頼む」
そう言って空洞から出ようとすると
「ちょっと待った」
「どした?イグニス。気になることでもあったか?」
「お前は俺の事をある程度知ったが、俺はお前のことを欠片も知らない」
「素性も、性格も、そして....実力も」
「お前の言うように、素性も性格も元に過ごすうちに理解できるだろう」
「だが、実力は自分の手で測りたい。だから、お前と模擬戦をしたい」
んー、実際に手合わせしないと分からないこともあるんだろうか
「いいぜ、やろうか」
「ありがとう。最後にひとつ質問なんだが」
「なんで傭兵なんぞやっている?」
「なんでねぇ...?」
なんでやってるかと言ったら強くなるためだったんだけど、今はよくわかんないんだよな.....
強くなりたいけど、優先順位が下がったような感じがする。スルトたちと一緒に戦いたかった?なんか違うような.....
てかそもそも、今思い返すと変だよな。なんでわざわざ龍門でスルトを連れ出して、カズデルでWを拾ったのはなんでだ?別に俺が居なくたって原作通りに進んでいくはずなのに。
苦しんでるのを見過ごせなかった?なわけねぇだろ、俺はそういう人間じゃねぇ。
利用価値があると思ったからか?いや、それもあるが1番じゃない。
分からねぇなぁ.....なんでやってるんだろ
「強くなるためとか他にも色々あるけど、根幹はまだ分からねぇわ」
「そうか....なら、この後の模擬戦の後、もう一度聞かせてもらう。
その時までには答えを見つけろ」
あれ、これひょっとして返答間違えたら仲間になってくれない感じ?
あんなに俺たち歓迎ムードだったのに?
嘘でしょ?
雑に終わらせてしまった
次回戦闘からです。これから展開考えるのしんどいよォ!(この話と闇夜に生きるとのすり合わせ+オリキャラの扱い)
それと次回は主人公の本心に深く踏み込みます。なんで傭兵やってるの?とかこの世界で何したいの?とか
ヒロインをモスティマとWとシュヴァルツの内から選びたいんだけど誰がいい?
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モスティマ
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W
-
シュヴァルツ