オリ主が世界をぶっ壊すまで   作:Leiren

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第2話 アサインメンツ

 サーフ、アルジラ、ヒートと俺が4人とも化物の姿になり、ハーリーの殺した筈の部下まで化け物となり、場はカオスな状況を作る。

 相手は真っ黒で痩せ細った人間のような姿で呻き声を上げれば、奇声を上げながら両手を上げて引っ掻き攻撃を繰り出してきた。

 

「ギィエエア!!」

 

「ウォアアアッ!」

 

 それに負けじと先程まで冷静沈着だったサーフさんは、片手から折り畳みブレードを展開すれば、飛び掛かってきた敵に対し腹目がけてそれを貫通させる。

 サーフさんのブレードに突き刺さり持ち上げられる敵は、どれだけしぶといのか。未だに奇声を上げ続け暴れるが、サーフさんはそれを分かっていたかのように無惨にもう片方のブレードを展開し、それを敵の頭部に突き刺し地面に叩きつける。

 

「ギョエェッ!?」

 

 ひいいぃ! サーフさんやりすぎですって! 相当やばい絵面になってるから!

 それを横目に、次はヒート君はもう1人の敵にしがみつかまれ肩を噛みつかれる。

 

「ウガアアアッ! ウオオォ!」

 

 ヒート君の肩から鮮血が飛び散るがヒート君はそれを叫びながら引き剥がし、敵の後頭部を片手で持ち上げ助走からバリケードの角に2度叩きつけると、ぐったりとした敵に対して両手の鋭い爪で滅多切りにする。

 

「グギ! グギャ!」

 

「グガアアァァッッ!!」

 

 そして最後は切り裂いた傷口に腕を突っ込み、体を左右に引き裂く。

 

 うわあああぁ! グロいグロいグロい! ヒート君はもっと止めなさい! あ、やべ、吐きそう……。

 

「うっぷ……っ!」

 

 なんてこと言ってるとアルジラさんも真っ先に姿を人間に戻し、吐き気を必至に抑えていた。

 おおぉう……分かる。分かるぜその気持ち。

 

「あ、まって……俺も! ォォォエエエエエエッ!」

 

 アルジラさんはなんとか抑えたが、俺がアルジラさんの後ろで盛大に地面に向かって吐いた。どしゃどしゃと俺のゲロピーが地面を汚す。

 はースッキリ……。

 

 俺が唐突に吐いた理由は、2人の2度殺した敵をヒートとサーフさんがむしゃむしゃと食べていたからだ。

 2人は徐ろに姿を元に戻すと、口を拭って何食わぬ顔で立ち上がる。

 

「信じられない……」

 

「喰わなきゃ喰われるだけだ……俺はこの力を受け入れる」

 

 ヒート君は死んだ目ながらも口角をにやりと上げて、腕のあざを見せつける。

 いやいやいや、化物になって敵喰らっといて何言ってんだコイツ。確かに的は得ているけどさ……受け入れちゃああかんでしょ。

 

「そうだな……でも、アルジラは無理しなくてもいい。早くハーリーを追いかけよう」

 

 サーフさんもその口は受け入れるんすねぇ。なんかアルジラさんだけ仲間外れみたいな雰囲気もあるけど……。

 そうして4人はハーリーの逃げたアジトの奥へ向かう。

 

「そう言えばずっと気になってたんだけど……お前は誰なんだ?」

 

 薄暗い廊下を歩きながら後ろをついてきている俺にサーフさんが質問してきた。

 

「え! あー……なんつーか。そっすねぇ……」

 

「最初は別トライブの人間かと思っていたけど、さっきからついてくるだけで何もしてこないし……いや、答えたくなければ別に良いが」

 

「俺はリンドウです。とりあえずどこのトライブでも無いとたけ言っておきますか。あ、カルマ教会の使いでも無いです。ハイ」

 

「ふーん。どこの人間でもない……か」

 

 サーフさんは歩きを止めずに俺に対する興味を無くした。

 危ねぇ危ねぇ……人との長話なんて慣れてねぇからよ。こちとらさっさとハーリーとやらを追いかけて欲しいんですわ。

 

 そう長い廊下を歩き、行く手を阻む扉を開いて行くと、その先に普通にハーリーがガタガタと震えていた。

 

「ひいぃ……壁を上げろ!!」

 

「は?」

 

 ハーリーは俺たちより斜め上を見上げて何かを指示する。そうすれば、ハーリーと俺らの間から巨大な壁がせりあがり、俺らを引き離した。

 なんつー機能だよオイ! 防火扉より厳重だな!

 

 そこでサーフさんは素早くハーリーが指示を出したであろう、吹き抜けの2階にいる敵を始末しようと行動を開始する。

 そうすれば俺らは来た道を少し戻り、途中にあった階段を登って2階に上がると、すぐに壁を操作していた敵と対峙する。

 

「あぁ……頭の中で声が響く。喰らい尽くせ……喰らイ尽クセ……うおおぉっ!」

 

 敵は突然意味不明な言葉を発すると苦しみ始め、姿を変える。

 

「コケコッコー!!!」

 

 クソデカいニワトリになった。

 真っ白な翼に、デカく垂れ下がった肉垂れ、そして鋭い立派な鶏冠。誰がどうみても完全なニワトリだった。

 姿形が変わる先は、まさか本当に完全にランダムなのか? これなら殺すことに罪悪感とか全く感じないぜぇ!

 

 ニワトリが現れれば、すぐさまサーフとヒート君はそれぞれ化物に変身しヒートは爪を。サーフさんは片腕のブレードを突き刺すが、どっぷりと太ったこのデカいニワトリには肉に突き刺さるだけで内臓に届かず、ニワトリはすかさず反撃。

 その巨大なくちばしでサーフさんの頭を掴めば、壁に向かって投げ飛ばし、ヒート君頭を咥えれば何度も地面に叩きつける。

 

「コケッコケッコケエエエ!」

 

「グアアアッ!」

 

「俺ニ"任ゼロ!」

 

 壁まで吹き飛ばされたサーフさんはなんと、その壁で受け身をとりもう一度ニワトリに飛びつくと大きく口を開けて、口から白い息を勢いよく吐き出す。

 そうすればどんだけ冷たかったのか、頭から急速にニワトリは凍り始め、瞬く間に全身カチンコチンに凍ってしまった。

 

「イグゾ!」

 

 そうサーフさんは合図すれば、両腕のブレードを凍ったニワトリの頭頂部に突き刺し、全体重をかけてガリガリと頭から飛び降りながら、股下まで切り裂く。

 その合図にまたヒートは反応すると、いつのまにか毒々しい液体を爪に滴らせており、それをニワトリの内部に突き刺し抉る。

 

「そいじゃあ俺の初参戦と行くか!」

 

 俺もそのタイミングで攻撃を仕掛ける。

 相手はニワトリだ。手加減は必要無い。強火でじっくり焼いてやろうじゃねぇか。

 俺はヒートの攻撃が終わった直後に、身体の中央から縦に開く口から黄色く濁ったドロドロの液体を盛大にニワトリにぶっかけ、次はその口から火炎を放射する。

 

「火遁・業火球!」

 

 濁った液体、それ即ち油に俺の炎は激しく引火し、一瞬にニワトリは火達磨と化する。

 凍った体を瞬時に溶かすと同時に超高熱の炎がニワトリの体をちょうど良い感じに蒸し焼きにする。

 

「コケエエエエエ!!」

 

 こんがり焼けました〜! あー良い匂いさせるじゃねぇか……。

 それからアルジラさんは戦闘には参加するものの、喰らうことはせずに俺とヒートとサーフさんの食事を後ろから眺めており、相変わらず度々吐き気を我慢していた。

 まさにタンドリーチキン! 美味いのになぁ……。中身が人間でも変わらねえぜ!

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