オーバーロード-七極星- 作:シンメトリー飛行船
遅れてすみませんでした!(初手土下座)
アンケートしておいてこれだよ.......
年末年始忙しかった.......でもそれとは別で今期アニメ見てました..........ごめんなさい(懺悔)
いつもUA、感想、評価、誤字報告、お気に入りなど
ありがとうございます
改めてアンケートご協力ありがとうございました
ところで、クレマンティーヌがいつ漆黒聖典から脱走したのか知ってる人居ます?私は見つけられなかったので、流石に3年前なら居るだろって事で書いてます。その影響で、【神領縛鎖】もまだ漆黒聖典に居ません。
あと、性懲りも無く2話分以上書きました。そんなんだから遅くなるんやぞお前。
「模擬戦闘訓練..........ですか?」
「ああ、そうだ」
六色聖典に御目見の儀礼式をする少し前。聖堂手前の廊下にて、ワダツミはレイモンに「この後やる儀式の後で、お前が彼らに模擬戦闘訓練をする旨を伝えよ」と言い放った。
一体どういう試みなのかと聞けば、彼らの実力や特異性、そして性格を知っておきたいという説明がなされた。
その後、戦闘訓練をする相手は火滅聖典・陽光聖典・漆黒聖典を指定した。
これを受けてレイモンは、承知致しましたと即座に準備を始めた。
ワダツミはレイモンに説明した通りの事も確かに確かめたかったが、一番の目的は、自身の能力についての検証と考察であった。
「相手の実力は神官長達..........特にレイモンから聞いてるから、実を言うと確かめる必要はあんまり無いんだけどね。一応彼らのことを知りたいのは本当だから嘘は言ってないけど。
それよりも自身の力がどれ程使えるのか。そして、どれだけこの世界で通用するのかというのを模擬戦闘訓練で確かめたいんだよね」
もし、ぶっつけ本番で敵対勢力と戦って、それで勝利出来なければ.............神としての威信を失う。尚且つ、相手によっては色んなものを失ってしまうだろう。仮にもトップとして、そんな事態になる訳には行かない。
そのくらいならば、身内で恥を晒す方がまだマシだと考えたのだ。と言っても、その確率はほぼ無いに等しいのだが。むしろ、ここで勝てないようではこの世界は自分の手には負えないだろう。
と、ワダツミは判断していた。
しかし、それはそれとして。この戦闘訓練をしようと提案したのは、法国きっての切り札である特殊部隊という、彼らに舐められないために、ここでようやく武を示すという事でもある。ただ単に興味深かったから戦いたかったのが、思いつきの切っ掛けとか言ってはいけない。
だが、ここで一つの問題が出てくる。今までは相手が強い場合の想定をしていたのだが、もし逆のパターンであればどうだろう。
即ち、相手が弱かったり弱すぎる場合だ。
彼らは自身を神と崇めているのだからその可能性は十分あるだろう。むしろ、こっちのパターンの方が可能性は高いと言える。
この場合、どうするのが正解であろうか。
圧倒的な力を見せつけ、その場で格の差を思い知らせて完全な服従をさせるか。あるいは実力は控えめに出し惜しみすることにより、力の詳細の露呈を避けるか。
どちらもメリットがあり、デメリットがある。別にどっちを選ぼうが、彼等には勝てるように調整するので問題は無いが..........。
(んー。それぞれの聖典で結構強さにブレがあるんだよね。しかもその聖典毎の中にも、また実力が開いていることもある。あまり控え目にやっても損する可能性はあれど、しかし大々的にやり過ぎても殺してしまう可能性もある。治癒魔法や蘇生魔法はそんなに得意じゃないし、やれるとしても召喚した鮫達が頼り。あまり多くの手の内は見せたくないしな.......。
でもそれならそれで検証や考察は進むしなぁ.............。悩ましい....)
少しワダツミが長考に入っていると、各聖典の準備が完了したようで、レイモンが声を掛けてくる。それに返事をして、とりあえずは妥当な案を咄嗟に捻り出す。
(よし、ならこうしよう。最初は出し惜しみをして、徐々に相手のレベルに合わせてギアを上げていこう。こうすれば圧倒的な実力だとそれぞれに思い知らせることが出来るし、その時その時で適切な対処をすればこちらの手の内も晒すのは最小限で済む。
おまけに、それぞれのレベル毎の対処法及び対応して使ったスキルやら魔法やらの考察も出来る。まさに一石三鳥と言うやつでしょ)
方針を決めつつ、偉大な鮫の頂点に君臨する神は、六色聖典の隊員達が待つ広大な部屋に向かうのであった。
◆◆◆◆◆
「総員、傾聴!我らが神の御言葉である!」
全体の聖典隊員全員に御目見えの儀礼式を終えた後。
ワダツミが巨大な訓練場に足を運ぶまでの時間で、彼らは見事なまでの隊列を組み終えて、神の登場を待ち望んでいた。あらゆる準備が終了しているので、何時でも模擬戦を始めることが出来る。
特に形式を指定された訳ではなく、強いて言うなら、「あらゆるものを使った最大戦力で来い」と言われている。
因みに、何故ここまで早い準備が行えたのかと言うと。
彼らが神のために皆が最速最高率で動いたというのもあるが、一番の功績は、何と神自身が召喚or使役した大量の鮫達である。
彼らは困惑したが、神の使い魔や神獣とも言える者たちを無碍にすることなどは有り得ない。結局それらとも連携して、最短の時間で準備を終えることが出来ていたのだ。
これは、ワダツミが彼らの中の異種族への拒否感や偏見などを減らしておこうという目論見もこっそりと含まれている。
そんなこんなで、現在は神が到着した事に伴い、神が喋ろうとしたことを察して、その近くにいるレイモンが注意を促した。
それから、ワダツミが揃っている面々に向かって口を開く。
「揃っているな。では................これより、模擬戦闘訓練を始める。
一応聞いておくが、皆覚悟や準備は出来ているな?」
そう聞くと、訓練場に居る聖典の隊員全員が頷いている。
一人一人がとても覚悟の篭った目をしている。これならば、程々に実力を確かめつつ、自身の能力の検証や考察を進めることが出来るだろう。
「では、不肖このレイモンが開始の合図をさせていただきます。
再三の確認になるが、皆用意は良いな!?決して神に失礼の無い戦いぶりを披露するように!模擬とは言え、我らが神を失望させるような行いはしてくれるな!.............では..........。
合図と同時に、開始を表す鐘が鳴らされる。訓練場の2階から固唾を飲んで見守るレイモン以外の各最高執行機関の面々や、一部のお歴々の者達。そして、この戦闘訓練には参加していない残る三つの聖典、水明・風花・土塵の隊員達。それらは全員、神の活躍をその目に焼き付けんとしている。
余談だが、ワダツミの指揮下である鮫達も、彼等に混じって観戦している。傍から見たら、割と面白い光景である。
一方、開始した直後。三つの聖典の隊員達は、流石に人数が多いので、別れて攻撃を仕掛けようとする。
ひとまずは神の出方を伺おうとしていると、不敵な笑みを浮かべた神が彼らを見つめて、こう言った。
「何を遠慮している?気にせずに、全力で掛かってくるがいい。
..........それとも、そういう戦術かな?....何でも構わない。力を示せ!」
神の激を受けた彼らは、このままではいられないと、神に向かって最初から全力の火力で攻め始めた。
「聞いたなお前達!我らが神に、自分達の武を示せ!」
「「「「「「はっ!!!」」」」」」
手始めに、火滅の隊員達が速攻の魔法で攻撃を撃ち込み始めた。
陽光聖典の面々は、各々天使を召喚している。
漆黒聖典だけは、どうやら支援の魔法などだけを掛けて、未だに待ちの姿勢のようだ。ともすれば、他の聖典の戦いぶりを見て、神の力の分析をするつもりなのかもしれない。
漆黒聖典の隊員達は特に個性が強いので、適切な対処法を確立した後に、それぞれの得意分野を当たらせた方が強みが発揮出来るのだ。
その漆黒聖典の様子を見てワダツミは、やはり彼らが一番厄介だな。と、分かりきっていた分析を進める。
それぞれが別々の装いに身を包み、構えもバラバラ。知らない者が見れば同じ特殊部隊の隊員だとは判断出来ないだろう。
.............と、そんな事を考えている間にも、次々と火滅聖典の隊員達の魔法が自身に向かって来て炸裂する。
「《
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それぞれの魔法が自身に飛来するも、それらは全く持って効果を及ぼせてはいなかった。そう、そもそもの話ワダツミは〈上位魔法無効化Ⅲ〉を持っているので、彼らの必死の魔法斉射も全くもって意味を成さなかったのだ。
魔法が全て効いていないことに動揺する、火滅聖典の者達。しかしどうやら気概のある者も居るようで、火滅聖典の恐らく隊長と思しき人物が声を上げる。
「お前達!私達の強さはその程度か!我々の底力を今神に見せず、いつ役に立つことが出来る!我々がすべき事は手を止める事では無い!あの魔法を妨げる障壁を破る事だ!違うか!?..........よし、再び斉射準備、.............撃て!」
事実、隊長である彼の判断と威勢はいいものだったが、そもそもの話、火滅の隊長は大きな誤解をしていた。
これはいくら攻撃しても壊せない障壁であり、そしてワダツミはこれを貼るために態々動けなくなっている訳でもない。ただ単純に彼らの出方を伺いながら、検証と考察を頭の中でしているだけである。
そうとも知らずに彼らは無駄な魔法の連射を続ける。隊長も、自身が放てる最大火力の魔法を放つ。
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然してその火球は、またもや魔法の障壁に阻まれてしまう。
「くっ、これでもダメか.......!」
流石は神の貼る障壁だ、ビクともしない。等と、心の声が聞こえてしまえばワダツミが爆笑間違い無しの台詞を心の中で言いながら。
諦めはすまいと再び撃ちこもうとする。
少々魔力切れが激しくなってきた火滅聖典。その様子を見て、潮時だと思ったのか、ようやくワダツミが行動を起こす。
「さて、きちんと全力で向かってきてくれた者たちには、相応の礼をせねばな」
そう言うと、ワダツミは魔法を唱え始める。不味いと本能的に察知したのか、彼らが止めようと全力で魔法を魔力が枯渇するまで撃ちまくるが、結果は変わらず。陽光聖典達が飛ばした天使達や魔法も加わるが、やはり何か変化を起こす事は出来なかった。
当然の如くだが、ワダツミは〈上位物理無効化Ⅲ〉も持っているので、天使達を差し向けたのは愚行と言わざるを得なかった。とは言え、もし天使達が居ても居なくても陽光聖典の脱落は差程変わらなかったため、誤差の範囲だが。
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だが、それ以上に火滅聖典が脱落するのは早かった。
周囲に大量の水が満ちる。見ようによっては、それはなんとも奇妙な、ある一定の空間だけに広がる池とも捉えられるだろう。
「この一手は大きいぞ.......?ふむ、実戦ではこの辺の隙を改良する余地ありか。今はパーティーも組めていないしな」
ワダツミ的に言うところの、所謂下準備である。そもそも自身が水のある所ではかなり有利になる上に(逆に全く無いところではペナルティを受ける)、水中ともなればワダツミの独壇場となるのだ。
そしてこれらの水辺は、ワダツミがスキルや魔法を使う上でかなりの重要な要素に関わってくる..........。のだが、隊員達はそんな事知る由もないので、攻撃はせずに身構えている者が多数になる。
一応何が来るか警戒していたものの、魔法自体に何か効果がある訳が無いと気づいたのか、漆黒聖典はあれは無視していい物かと少し思う。だが、根本的に魔法効果範囲拡大化であの広大な水辺は足場が不安定な上に、鮫を名乗る以上....おそらく相手の得意な領域だ。無闇に突っ込むのはリスクが高い。そう判断した漆黒聖典──────特に近接組は、丁度神が動き出したタイミングで仕掛けようと思っていたが為に、再び地団駄を踏むことになる。
「では、小手調べだ。〈
ワダツミがスキルを発動する。すると、辺りの水辺から何体かの鮫魔獣達が飛び出して来る。それは先程まで共に作業にあたっていた時の雰囲気とはまるで違い、彼らを猛獣の様な目つきで餌を狙うかの如く睨みつけてくる。
何人かの隊員達はそれだけでビクッと震えてしまう。当然、ここで逃げ腰になったりはしないが、それでも恐怖が大きいようだ。
その様子を見てワダツミは、「これでも一番弱めの奴ら何だがな.......。」と苦笑混じりに奥にいる漆黒聖典達に聞こえない程度の声量で呟く。
怯え気味な隊員達に向かって、鮫の魔獣達が突っ込んで行く。鮫なのに、水中から出た後は普通に空中を泳ぐように飛行しているので、2階の方々含めて目を丸くし、中には口をあんぐりと開けている者もいる。
その間、一応彼らのレベルを考えても大差は無いはずだから、殺してしまう事は無いはずだ。最悪は魔法で何とかしよう。とワダツミは考える。
そう考えている間にも、無意識に口はスキルの発動を止めない。
「〈
逐次増加して行く戦力に、流石の漆黒聖典も動揺している。
第五席次の【一人師団】と呼ばれるクアイエッセは、自身がある程度テイムや召喚に精通しているからこそ、あれがどれだけバカげた事をしているのかが分かる。一度唱えるだけで、火滅や陽光聖典の隊員並の魔獣が五体出現している。
それを、何度も、何度も、何度も。一体どれくらいで底を尽きるのかと思うくらいに次々と召喚されて行く。
.............実を言うと、きちんとスキルの回数制限はあるし、なんなら戦闘前に何回か既に消費しているので、本来ならば不利なコンディションでのスタートなのだが、そもそも彼らはそんな事は知らない。故に無尽蔵に見えても仕方ないのだ(ワダツミもそう見えるように誘導している)。
事実、まだワダツミは上位の召喚スキルを残しているし、魔法でだって召喚出来るのだから、彼らが無尽蔵だと言うのもあながち彼らの強さを基準にするのならば間違いでは無い。
そして、それを見て震えながらあれはやばいと怯えるクアイエッセに、流石にやばさが理解出来た漆黒聖典の面々も動き始める。そして、その驚異を一番理解しているであろう第九席次【疾風走破】──────クレマンティーヌは、かなり早めに行動を起こした。
(_______ッ!!!あれは私らが相手しないと不味いっぽいね。
.............クソ兄貴の何倍もやば過ぎて笑えないんだけど。確かに一体一体は兄貴の魔獣の方が強いけど、数が多すぎる...........。しかもあの様子、絶対本気じゃないだろアレ..........!)
一方。彼らに飛びかかって行ったのは、いずれも大した強さの無いハイシャーク・ビーストだ。中には若干強いシャークヘッド・ビーストもいるが、まあ誤差だろう。と、再びワダツミはそんな風に考えていた。
語るまでも無くユグドラシルでは雑魚も雑魚だったが.......。
どうやら、彼らにしてみれば相当厄介な魔獣の集団らしい。
およそ50体以上にのぼる数の鮫魔獣達は、しかし未だにまともに減らせないまま、どんどん数が増していく。
何体かは火滅や陽光、そして漆黒聖典の者たちが撃破したが、その間には既に、魔力を使い続けて枯渇気味だった火滅の隊員達が即座に脱落して行った。
ある者は、正面から鮫魔獣の突進を受け。ある者はその鋭利な歯で体を切り裂かれ。ある者は(彼ら基準で)圧倒的なスピードのまま鮫魔獣の尾ひれや背鰭に突き刺され。挙句の果てには水の中に引き摺り込まれそうになっていたり、高くへ突き上げられて困惑する者が居たりと、最早火滅の面々は戦力にはなりそうに無い。
唯一まだ抗っている一部の者がいた。それは副隊長であるシュエンであった。彼は目の前で隊長が早々に鮫の魔獣達に呑み込まれたことによって、半ば焦っており、若干ヤケクソ気味であった。
幾ら神に死にはしないし、最悪蘇生すると言われても、怖いものは怖いのである。特殊部隊の隊員と言えど、人並みに恐怖心は持ち合わせているつもりだ。ましてや、超越した強さを持つ神など、怯えるに決まっている。
しかし。自身が習得しているアーケイン・ディヴォーティーや、アデプト・オブ・スルシャーナを駆使することによって、ギリギリ抵抗することが出来るようになっていた。
「______っっ〜〜〜!?!!!クソがっ!!何なんだこいつらァ!!
《
一日に1回しか使えないアーケイン・ディヴォーティーの力を使って、三重化した魔法を悪態をつきながら撃つ。本来であれば、神獣(と彼らは思っている)にそんな悪態をつけば処罰は免れないが、今この場は圧倒的な物量に押し潰されそうになっている彼の状況が見えているので、特にお咎めがある訳では無い。
撃ち込んだ魔法が複数体に命中する。何体かは当たりどころが良かったのか、即座にその場に倒れ伏したが、それ以上の数の鮫魔獣が最早一人しか立っていない火滅聖典の自分に向かって襲い掛かってくる。ここまでか.......と思いながらも、最後まで魔法を撃ち続けながら鮫の荒波に呑まれて行った..........。
「ふむ。あの火滅の隊員は中々いいな」
その光景を、モブ部隊にも良さそうな奴がいた!と少しだけ興味を示しながら言いつつワダツミが見ていた。
その間にも、次は陽光聖典のメンバーが追い詰められていた。
ワダツミの近くに天使達が寄っていたせいで、本来前衛を務めるはずのそれらは、瞬く間に一番最初に鮫達の餌食になってしまっていた。それに動揺した陽光聖典の隊員達はすぐ様立て直そうとするが、その隙にも何人かが鮫の大群に呑まれて行ってしまった。
何とか体勢を立て直しつつその様子を横目で見ていたニグンは、何と恐ろしく強大だと思いながら、体勢を立て直している間に盾にしていた
「くっ..........やはり致し方ないか..........。お前達!残存魔力の管理は良い!撃てる限りの魔法を一斉に魔獣達に撃ち込め!私は再び天使を召喚する!」
仕方なくもう一度召喚しようとする。しかし、それによってさらに彼らは一手遅れてしまう。
「《
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「《
陽光聖典の隊員達が魔法を一斉に放つ。相手は神では無いので、魔獣相手ならば通用するはずだ。
その間に再び召喚を完了するのだが.......。
「《
“
召喚された監視の権天使は、即座に近くに居た周囲に防御アップの常時バフを展開しつつ、何体かの鮫魔獣を倒そうとして.............。
「〈
巨大な鮫の顎に呑み込まれた。
「..........は?」
あまりに一瞬の事だったので、状況が呑み込めていないニグンだったが、
それが自身が召喚した天使が一瞬でやられてしまっているということに気づいた時。
即座に全力で魔法により退避しつつ、今回の為に特別に使う事を許された、自分に合った
本来であれば余程のことが無ければ使用を躊躇うこのアイテムだが、今、目の前に迫って来ている巨大な魔獣から逃れるにはこれしかない!そう思い、切り札を切ったのだ。
先程一瞬で監視の権天使を倒したのは、この巨大な鮫魔獣―ワダツミはこれが、ジャイアント・シャーク・ビーストであると知っているが―である。
これを倒すには、最早さらに一つ上程度の天使召喚では足りない。
今は
「ふはははは、我らが神に照覧しよう!これこそが!私の
それを聞いたワダツミは、ここに来てようやく動揺した態度を見せる。
(え゛っ゛っ゛っ、最高位天使!?!?あれ、さっきから余裕も余裕だから考察に集中してたら凄い言葉が聞こえてきたんだけど!?何?
「〈
「さあ、いでよ!!
「はえ.......?」
呼ばれた名前を聞き、咄嗟にスキルの発動を止める。
てっきり熾天使クラスが来るのかと思っていたのだが、どうやらこれは.......。
(................あーーーー???うん??.........................なるほど、そう言う感じね................。うん、ちょっとでも期待した私が馬鹿だったが..........)
この場を飲み込むほどのレベルの強さを持つ鮫系モンスターを危うく召喚しそうになったが、相手方で出てきたのはせいぜいが第七位階で召喚出来る天使である。勿体無い使い方してるな..........と、魔封じの水晶なら有り得るかもと思って警戒していたワダツミは、気が抜けてしまった。
「まぁ.............そこそこ強いと言えば強いか................〈
一応、それなりに同じくらいの強さを持ち、尚且つテイム済みのシャーク・キングを召喚する。それだけでは少し負けているので、スキルでの強化も施してやる。
「〈テイムモンスター強化・シャーク〉..........こんなもんでいいか..........」
(本当はもっと上位の強化が出来るけど、なんかあれが正真正銘の切り札っぽいから、ちょっとは接戦を演出してやろ。タレントとやらで強化もされてるみたいだし、丁度いい位のはず....。それでも元々の私の常時強化バフが乗っているからあんまり持たないかな.......?)
なんてことを考えつつ、ワダツミの意識はもう既に、残る漆黒聖典にのみ向けられていた。
因みに、ワダツミの予想した通り。
威光の主天使は最初こそ、複数の迫ってきていたジャイアント・シャーク・ビースト含め、数十体の魔獣の撃破に成功していたが、後からワダツミが召喚して強化も施したシャーク・キングに押されている。
ニグンは、有り得ないものを見る目で震えているが、それでも残りの魔封じの水晶を使ってさらに(ニグン基準で)高位の天使を召喚する。
唯一抵抗出来ているように見えるニグンだが、その実はそうでも無かった。
後ろから接近してきている鮫に直前まで気づけずに、そのまま突進を食らって気絶した。よりにもよってジャイアント・シャーク・ビーストのタックルを食らってしまい、いくら魔化した衣服鎧等を来ているフル装備だろうと、まるで暖簾のように容易く押し飛ばされてしまう。
結果、召喚主が居ないまま高位の天使と鮫魔獣は戦い続けていた。
それらの事もあり、ほぼ陽光聖典も全滅という状況。
残るは漆黒聖典のみとなったが、流石は人類の英雄の領域以上の者たちが集う、特別中の特別である部隊。未だに一人も欠ける事無く、湧き出でる鮫魔獣の軍勢を何とか捌いていた。
しかし、それも他の聖典の隊員達の対処が終わった鮫達が、追加で彼らに向かって行くことで、攻勢が激しくなる。
厳しいながらも、抵抗を続けるクアイエッセは思う。
(何という底知れなさだ..........。私の魔獣達がいとも容易く倒される。質ではこちらが多少上だが、それでも向こうの数が多すぎるが故に対処しきれていない.......。全魔獣を連れて来たのに、これ程とは.......!)
ギガント・バジリスクや、クリムゾンオウルなど。英雄級の存在で無ければ倒すことが困難なモンスターを軽々と蹂躙してくる。本来は最低でも十体以上のこのレベルの魔獣達が居れば、どんな相手だろうと掃討は容易だ。しかし今は自身の魔獣達と同等かとも思える、相手側の魔獣達が大量に押し寄せて来ている。いくらなんでも無茶なのだ。
敵の魔獣。現在では、その数およそ100体以上にも上る。途中間引きのように漆黒聖典の隊員達が頑張ってくれていたが、その度にワダツミが追加戦力を逐次投入してくる為、だいたいの数が結果的に変わらないのだ。
そんな自分の隣では、後方へ攻撃を通さないように鮫の魔獣達を食い止める【巨盾万壁】の姿があった。その両手に持ったそれぞれの大盾は、例え巨大な鮫に衝突されても、何とか踏ん張っている。
それに斜め上から襲って来た、自分が把握出来なかった鮫の魔獣も、後方から雷系の魔法を飛ばして倒してくれた【無限魔力】によって事なきを得る。
自分自身も【神聖呪歌】の強化の歌のおかげで、かなり何時もよりも敵の魔獣に対応出来ている。
彼らの頑張りのおかげもあって、それなりにまた数を減らせた。
しかし、そうした傍からいつの間にかまた数が増えていく。
これではいくらなんでも勝ち目が無い。それが分かってしまったクアイエッセだが、神に実力を測られている以上、手を抜く事は出来ない。
オマケに手加減して貰おうにも、どうやら神は少しも本気を出していないようで───途中少しだけ恐ろしい気配を感じたが、これ以上手加減してとも言えない様な状況である。
万事休すと言った戦況だが、しかし諦めきってはいなかった。
何故ならこの漆黒聖典には、最近、第一席次の座を預かった神人である【隊長】と、最強の存在である
遠くで大量の魔獣を倒す、二つの轟音が聞こえる。
漆黒聖典の様子を見て、何やらまだ諦めていないようだと感じたワダツミは、ようやく手応えの有りそうな相手を見つけたのか、その顔に微笑を浮かべつつこう言った。
「さてと..............お手並み拝見といこうか。................番外席次【絶死絶命】!」
◆◆◆◆◆
随分長い間、こんな戦いはして来なかったと思う。
最近入ってきた第一席次をボコした時も、大して苦戦はしなかった。今なら多少は食らいついてくるかもしれないが、所詮はその程度。
結局戦いと呼べる物自体を久しくしていなかった気がする。
思い出すのは最初、国の中枢に囚われっぱなしのつまらない時間。
ルビクキューを揃えたり、新しい神人をボコったり。果てには金にものを言わせて最新のファッションにも手を出してみたりなどしかやることが無い。何も進展の無いつまらない毎日。
そんな中、唐突に知らされた神の降臨。いくら普段の私の国の政策やら何やらに興味が無いとは言いつつも、流石に神の降臨とあっては無視する訳にも行かない。
何より、私は聞いてみたかった。私という存在について、色々と。
暫くは神には会えなかったが、とうとう御目見の儀礼式をする所で、その姿を見れた。なんと言うか、とても整った容姿ではあるが、更にそこに多少のスパイスを加えた感じというか。自分でもよく分からないが、そういうような印象を持った。
何より、放つオーラが違った。周りの聖典の人間は皆ガクガク震えているし、漆黒聖典の隊員ですらそのオーラに気圧されてずっと冷や汗をかいている。【占星千里】なんかは今にもぶっ倒れそうだ。
私でさえ、気圧されてしまった。とても立ち上がることなんて出来なかった。流石に震えが止まらなくなったりという程でもなかったし、声が出ない程になるということでも無かったけれど、まるであの龍王...........それ程の力を感じ取れた。
一番驚いたのが、どうやら神───ワダツミ様は人間では無いという。
スルシャーナ様のような感じなのかとも思ったが、違うようだ。しかし、人間では無いということを聞き、どこか親近感を感じていたというのはあるのかもしれない。
出来れば会話を..........と思っているところで、神官長が何やら興味深い話題を持って来た。
なんと、神と模擬戦が出来るというではないか。こんなチャンスを見逃すはずも無く、すぐ様自身が出来うる限りで最高の準備をして、全力で神に立ち向かおうとした。
.........................
そして、今に至る。
決して舐めていたとかでは無いが、やはり何処か自分は慢心していたのかもしれない。
最初こそ自身が手を出さずとも拮抗出来ていたが、段々と召喚される魔獣の数が有り得ないほど増えて行く。中には少し強力な魔獣も混ざり始めた。これは不味いと判断し、漆黒聖典の面々も動き出した。やばさが分かったのは、同じ部隊に【一人師団】が居たおかげかもしれない。
とにかく、漆黒聖典も加わったことで、一時的には再び対抗できていたように思う。
第五席次である【一人師団】の魔獣達によって、鮫魔獣とやらの波は一時的に押し留められ、その隙をついて、周囲に宝玉を浮かばせた第三席次の【四大精霊】が鮫魔獣達を魔法で屠っていく。
次々に放たれる様々な属性の魔法により、弱点らしきものを探っていたのだろうか。次の瞬間、「やった!やったぞ!やはり弱点は雷系だ!有効手段のある奴は叩き込め!」と周りに大声で周知させた。
それを聞いた、対応する攻撃手段を持つ面々が攻撃すると、確かに効いているようだった。
私も武器を切り替えて、雷属性の付与された剣で敵をなぎ倒して行く。
別に武器を変えなくてもすぐ倒せるだろうが、今は最も使える武器を使うべきだ。出し惜しみしている場合では無い。それは、漆黒聖典の隊員なら皆分かっているだろう。
彼らとのコミュニケーションは最低限しかしていないが、それでもこちらを明確に怖がっている第十一席次を除けば、戦闘中は見事な連携をしてくれる。
と言っても、そもそも連携せずとも私なら一人の方が戦いやすいが、それにしたってスルシャーナ様の武器の切り札さえ使わなければ不利になることはそうそう無い。
一人で戦地に送り出されるよりはよっぽど良いなと、今よりも大分昔のことを思い出す。
そんなことを考えつつ。例外を除いて、他の隊員なら同時に二、三体が限界な魔獣をどんどん倒していく。
そんな中、第六席次が前線の敵を抑えつつ、こちらに目配せしてくる。先に行けという事だろうか。見れば、第九席次である【疾風走破】が適確に感覚器官と思われる魔獣の一部を突き刺して仕留めつつ、一番速く前線のその先..........神の元までの道を、文字通り疾走している。
第十席次....【人間最強】が、その名に違わぬ力を振るいながら、戦斧で辺りの前線の敵を蹴散らしつつ、【疾風走破】の後をついて行く。
少し遅れて、敵をいなしつつもさらにその後に続いて第二席次【時空乱流】と第一席次である【隊長】が先を急いでいる。隊長は、通り抜けざまに第六席次の敵を何体か潰して行ったようだ。
こうもお膳立てされては、自分も行かない訳にはなるまい。
一応チラリと後ろを確認してみれば、全体に強化の呪歌を飛ばしている第四席次【神聖呪歌】と、先程から「なんで!?なんで強さが分からないの!?!?」*1と神に向かって叫んでいる第七席次の【占星千里】。その近くで「うるさいなぁ.......」とボヤきつつも、魔法で前線や後衛に近付いてきた魔獣達を雷系の魔法で撃ち落としている第十一席次【無限魔力】と、最初に魔法を打っていた【四大精霊】が居た。
そして、彼らを守るためにその前に居て、魔獣達の攻撃をその堅牢な両盾で防いでいる第八席次の【巨盾万壁】と、魔獣に指示を出して前線の維持と後衛の防衛両方をしている【一人師団】が居た。
これならば大丈夫だろうと思い、彼らを置いて自身も前線に出る。
前方..........神の御前には、【隊長】・【時間乱流】が丁度到着したくらいで、どうやら自分の方が速かった為に同時に追いついたらしい。
【疾風走破】と【人間最強】が既に戦闘を開始していて、各々の武器で神に攻撃しているようだ。
確かに、【一人師団】のようにモンスターをテイムするタイプの相手は、本人の強さはそこまで強くない。一応【一人師団】はそれでも英雄の領域の強さを持っては居るが、やはり【人間最強】のように隊長に一糸報いるような戦闘は出来ないだろう。なお、自分から見ればどちらも大差は無い。同じように捻り潰せる。
だからこそ、本人を狙うというのは理にかなっている。しかし、それで勝てるならば苦労はしなかった。
足場の悪い中、しかし全員身体の半分が水に浸かろうとお構い無しに行動する。..........のだが....。
「クッソ.............反則だろそれ!魔法どころか物理攻撃も防ぐ障壁って何だよ!しかも壊れそうにないしよ!」
「武技っ!〈能力向上〉〈能力超向上〉〈攻撃強化〉〈戦気梱封〉〈急所知覚〉チッ、弱点が分からねぇ.......。ならオマケに〈蛮力〉!武技〈剛腕剛撃〉!オラッッッ!」
バーバリアンのスキルも使い、出せうる最大火力を持って【人間最強】の重い一撃を撃ち込む。その時に武器の能力も起動し、まさに彼の最強の攻撃へと昇華する。
それを見た神は、少しだけ関心したような顔をして頷いた後、先程から【人間最強】に合わせて何事かを呟いていたのを止めて、彼の前に手をかざす。それだけで..........否、それによりどこからとも無く水面から出てきたまるで【巨盾万壁】のような盾を持った
「んなっ!?なんだコイツ!!」
「控えよ!我は偉大なる鮫の王・ワダツミ様に仕え、その身を守護するシャークノイド・ガーディアンである!貴様ら如きの攻撃が、こちらに通ると思うな!」
そう言いながら神の前に立ち塞がる。それが合計でなんと三体。恨み言を吐きながら、「遠すぎるな....」と言う【人間最強】。
しかし、今の攻防で皆は察せたはずだ。先程までは何かを喋っている素振りはあれど、防御しようとする挙動が見られなかった。しかし、強力な一撃を叩き込もうとした途端、それを防ぐ動きに出た。
これだけで、勘のいい者ならば全員気づけたはずだ。余程強力な.......それこそ、火滅や陽光の隊員では出し得ないような威力の攻撃をすれば、あの障壁も壊せるのでは.......あるいは、攻撃を防がれないのではと。
勝ち筋を見出したと思った自分達は、即座に連携を取った。
【隊長】が盾持ち三体を釘付けにする。流石に神人の攻撃を受けては不味いのか、最初に攻撃をしようとして以降、神は盾持ちの背後に隠れて【隊長】の攻撃を喰らおうとしない。
そのおかげで盾持ち三体は障害ではなくなった。一応打撃系の武器に切り替えていたが無駄だったかと、新たに召喚される前に、私も神に距離を詰め、攻撃を浴びせようとする。
【時間乱流】が瞬時に時間を操作し、その隙に残った【疾風走破】【人間最強】と【絶死絶命】である私の全員で攻撃を仕掛けようとするが.......。
私達のように自身でも攻撃を仕掛けようと近づいた、【時間乱流】が異変に気づき声を上げる。
「................っ!?何で..........?対象の時間が止まってない!それどころか鈍化状態にすらなってない!皆!下がっ」
それを聞いた神が、興味深そうな瞳で【時間乱流】を捉え.......。
「ガッ──────」
「ほう。お前は時間魔法が使えるのか。*2.......実力的には習得出来ない筈だが.......。一体どう言うカラクリなのか、とても興味がある。*3」
そう言った神の顔は、何処か楽しそうだ。
ハッとして辺りを見渡せば、壁に叩きつけられて気絶している【時間乱流】の姿があった。
その近くにはエメラルド色の姿をした、美しく磨き抜かれたボディの大型鮫魔獣が居た。
「時間対策は必須だろう?それにあれは、我のお気に入りの
そう、あの魔獣はこの私の目にも止まらぬ速さで自分達の前を横切り、一瞬にして【時間乱流】を倒してしまったのだ。
今までとは格の違うモンスターの出現に、全員が後ろに飛び退く。
【時間乱流】が壁に打ち付けられているのを見て、神は言葉を零す。
「ふむ.......しかし、時間系の魔法やら何やらが使えるから、そのレベルに合わせて死なないくらいの勢いで頼むと言ったのだが.......。もしかして死んでしまったか?..........悪いことをしたな.......。まあ、後で蘇生はしよう」
そう言う神は、何処か不敵な笑みを浮かべる。まるでこの事態も折り込み済みだと言わんばかりに。
「さて......................先ずは、一人」
ゾワッと、この場にいる全員が《
本心で殺そうとしていなくとも襲ってくる殺気。それが神気を纏っていずとも感じ取れるくらいには、私達はこの存在に今恐怖している。
しかし増援がこれ以上増えないことが分かったのか、面々は再び一斉に動き始める。
私が先陣を切って神に近付いていく。その拍子に武器も有効そうな物───先程使っていた、雷属性の付与された剣に切り替える。
「武技〈可能性超知覚〉〈疾風超走破〉〈能力超向上〉〈流水加速〉
.............」
自身の使える限りの武技を使いつつ、相手に迫ろうとするが、そこへ先程のエメラルド色の鮫魔獣が突っ込んでくる。
「っ!!武技〈痛覚鈍化〉〈回避〉!」
【時間乱流】の二の舞にはならないと武技を使いつつ、攻撃を避ける。
だかこちらに対応させられたその隙に、神はまたもや人型鮫を召喚して、今度は自身の後ろに居る【人間最強】達の前に出現させる。
「我らシャークノイド・ナイト!これより先、主の元には行かせはせん!」
「くっ...........おい!【疾風走破】ッ!」
「言われなくたって分かッテる!!武技〈能力向上〉〈能力超向上〉〈流水加速〉〈疾風走破〉ァ!」
最速の速さで駆けることにより、【疾風走破】はシャークノイド・ナイト達の包囲を抜けた。一人でも番外席次の戦力に差し向けたのだ。
残された【人間最強】は、装備込みでも自身と同格の相手三体を前にして、勇ましく挑む。
その様子を尻目に、私はあの神へ向けて駆け出す。本当は【隊長】の援護も欲しいが、未だにあの盾持ち三体を倒しきれていない。正確には一体はもう倒していて、残る二体にもそこそこ優勢なのだが、あの調子ではこちらへの援護はかなり後になりそうだと、後ろから追ってきている【疾風走破】の存在を確認しながら思う。
駆けつつも、再度のあのモンスターの突撃には気を配る。神の目の前に辿り着いた瞬間こそ、狙われる危険性があるからだ。
これまで、自身とまともに戦えていた相手は居ない。故に、戦闘経験の浅さがモロに出てしまう。しかし、それでも懸命に前を目指す。
「ッ!またっ!武技〈超回───〉」
エメラルド色の圧倒的強度と質量を持つ
「____ッらぁぁ!!!!くらえや魚ぁっ!!」
「!?」
「ゴオオオッ」
咄嗟に【疾風走破】が鮫の先端の器官へ一発差し込んでいた。とてもでは無いがダメージを受けている様子は無い。しかし、それでも鋭敏な器官を刺激されては痛むのか、あるいは単に感覚が狂ったのか。そのまま【疾風走破】を引きずりながらも、軌道がズレたまま脅威は別方向へと突進する。
「___ッ!オイッ!先祖返りのアンチキショウ!アタシをあんだけボコっといて、こんな気に食わない展開で負けたら承知しねぇからな!!!その武技は本命にとっとけ!!!!」
「......................煩いわね。言われなくてもそうするわ....」
「ハッ!やっぱアンタ気に入らねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
【疾風走破】の声が遠ざかって行く。彼女のおかげで、神に最高の実力を披露出来そうだと、柄にもないことをした彼女に柄にもなく感謝しておく。
(っ!辿り.......着いたっ!)
全員がそれぞれ繋いでくれた道。結果今、自分はここに辿り着いている。これで正真正銘の1対1だ。一応時間を稼げば【隊長】もここへ来るかもしれないが、どうせ妨害するように新たに召喚される。
それに、何より...................
「闘いたそうな顔してるもの!カミサマっ!」
「さてと..............お手並み拝見といこうか。................番外席次【絶死絶命】!」
限りなく全力で、自身の最高の一撃と思われる一撃で、一瞬で屠る。時間をかければ敵が増えるし、おそらく【疾風走破】を吹っ飛ばしたあれもこちらへ来る。その前に終わらせる。
「武技〈攻撃超強化〉〈剛腕剛撃〉〈超斬撃〉っ!ハァァァァッ!」
「ふむ、魔法職でもレベル差があればそれなりに見えるものだな。」
次の瞬間、お互いの得物がぶつかり合う。................は?得物?
よく見てみれば、先程までは所持していなかった独特な先端の、手に持つ柄が赤い、何とも神々しい気を放つ矛をその手に持っている。
一体どういうカラクリでとか、そもそも何処から出したとか言いたいことは色々あるが、そんなことは後回しとばかりに相手の間合いから距離をとる。
相手は純召喚系の魔法詠唱者だと思っていたのに、ここに来て武器を取り回すらしい。そんなのありかと言ってやりたいところだが、自分も似たような物なのであまり文句は言えない。とにかく今不味いのは、あの武器の間合いに入る事である。どんな武器かも分からなければ、もしかすると私の武器では敵わない可能性がある。
一回打ち合って分かった。戦士系の職を修めている自身が負けるほどの身体能力を相手は持っている。亜人だからと言ってしまえばそれまでだが、それでも実力差が感じられてしまった。
「ッ!なら!これはどう!〈エインヘリヤル〉!武技〈双空斬〉!」
ならば近づかなければいい。自身の分身を出しつつ、武器を遠距離用の物へ変更し、武技も離れたまま攻撃出来るものを使う。
最悪これが通じなくても、それを隙にして.............突っ込む!
流石に一度空けた距離を再び縮めて来るとは思わなかったのか、二倍になった私の飛ばした二つの斬撃に気を取られて神の反応が一瞬遅れた。その一瞬を使い、即座に距離を詰める。
案の定斬撃は矛を振り回していなされていたが、何やらその時にも神は渋い顔をしていた*4。さっき一合ぶつかった時もそんな顔をしていた気がするが.......。よく分からないが、かなりの好機だ。今度こそ、確実に一撃を入れる。分身もある以上、これで決めれなければ嘘だ!
「ハァァァァ!武技〈剛腕剛撃〉〈超貫通〉〈超斬撃〉!」
武器を切り替えて、再び雷属性の剣で武技を使いつつ切りかかる。
二人分の私が息を合わせて襲いかかる。これ程この世界で強いものはないだろうと、自慢にも似た連携攻撃(一人)を浴びせようとする。
「素晴らしい。その一撃はおそらく、(上位物理無効化Ⅲの)障壁も突破しこちらに届きうる物だろう。..........賞賛に値する。そして.......残念だ」
「ッ!」
背後より何体かの気配がする。分身も含め、振り向きざまに本来は神に叩き込むはずだった攻撃を食らわせてしまう。
それらを食らった盗賊風の人型鮫───シャークノイド・シーフは、六体とも、分身と私のその一撃ずつにより倒されたが、しかし折角のチャンスが失われてしまった。これではたとえもう一度仕掛けようにも、この刃は届かないだろう。戦いの時勢は向こうに傾く───かと、思われたが。
「では、御免」
「ほう───よもや今の今まで気配を消していたか、面白い」
そう。最後の最後で、今まで姿が見えなかった─本当のことを言うと私も忘れていたが─第十二席次【天上天下】が、最高のタイミングで隙を突いてくれた。
水辺にも関わらず、音一つも鳴らさずにここまでこれたその業.............まさに【天上天下】の名に相応しく、勝利を確信した神の喉元へその刃が突きつけられて..........。
当たり前のように弾かれた。
「なっ______ッ!」
「至近距離ならばいけると踏んだか?生憎その程度の攻撃力では、いやそもそも、お前のレベル程度では差がありすぎるようだ。その技術と胆力は賞賛すべき素晴らしきものだがな」
「でも──────」
でも、それでも相手には再び隙が出来た。もう2度目はない隙が。此処を逃せばもう最高の一撃は叩き込めない。
「___ッ!この隙っ!」
神が、【天上天下】の目にも止まらぬ速さで矛を振るい、そのまま彼を壁まで吹き飛ばす。奇しくも【時間乱流】のような形で倒されたが、その功績は大きい。
「これで──────二人」
律儀に【天上天下】を警戒してくれて助かった。最初から攻撃が通らないと分かっていれば、この隙も生まれなかっただろう。
「武技っ!〈剛腕剛撃〉〈超貫通〉〈超斬撃〉ィィィ!」
ここまでに紡いだ全てを乗せて、分身と共に、相手の懐に潜り込んで雷撃を増した剣で斬りつける。これが本当の全力の一撃。おそらく弱点属性のこの攻撃を、しかも二人分受けてもしまだ立っていられるなら──────それこそ神の領域ということなのだろう。
さぁ!この一撃を──────受けてみろっ!!!
もう少し.......もう少し...........あと少し!
そうして、刃は神の目の前にまで迫り..........
それぞれの一撃を、叩き込んだ!
「___!よし、これで────────────え?」
確かに、致命的な一撃を与えた筈だ。だが、相手の様子はどうだ?
「悪いな。自身の弱点属性の耐性装備は揃えてある。もしお前が今使っている武器が、あの鈍器のようなものだったら話は違ったな。流石に弱点属性を二つもカバーは出来ないのだから。
..........では、今度はこちらから行こう」
反撃とばかりに神がその矛を振るう。辛うじて反応出来た私は、ほんの僅かな時間の間で、相手の攻撃から分身に自分自身を庇わせる。そのせいで分身が消えてしまった。もう、かなり切り札を使わされた。
「くっ___________あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
もはやお互いこれが模擬戦闘訓練だと言うことは忘れている。必死になった彼らを止めるには、圧倒的な一打がなければもはや終わらなくなった。
「武技!〈超回避〉〈即応反射〉!」
間一髪のところで、神が振り回す矛の攻撃を避けつつ、間合いから外れる。これでもう切れる札はほぼ無くなった。
唯一まだあるとすればあれだが...........一応完全武装なため、武器の切り替えは出来るものの、流石にあれを使うのは..........。
その時、神は言った。
「言っただろう?全力で来い!と....。
..........................躊躇うな................その力を示せ!」
「───────────────」
その瞬間、今までで一番の速度で武器の切り替えを行った。それは我らが六大神が一柱、スルシャーナ様の武器。その武器の名はカロンの導き。
十字槍に似た
「
十二の刻を示す半透明の黄金の時計が、自身の背後に出現する。
目の前に対象は存在する。カロンの導きの武器による即死魔法の用意は出来ている。8時間に2回までしか使えない、死の能力を発動させる。
「
ガタッ..........ガタッ..........
周囲に仲間の姿.......無し。
ガタッ...........ガタッ.............
神を射程に収める為に接近する。
ガタッ.............ガタッ..............
神が何かを唱え始めた。何かされる前に、食い止める。
ガタッ................ガタッ.............
《
ガタッ................ガタッ.................
ダメージを受けつつも、再度魔法を唱え始めている。__ッ!させるか!ギリギリの距離まで接近して、その行動を防ごうとして.............
ほんの僅か反応が間に合って、遠くから突っ込んで来たエメラルド・シャーク・ビーストを避ける。
それはそのまま遠くへ離れて行ってしまったが...........神さえ倒せば.......倒せればいいっ!
ガタッ.............ガタッ................
ガコンッ!
そして、それは放たれた。
「いっっっけええええぇぇぇぇぇ!!!!!!」
あらゆる耐性を突破して、死を与えられる技。それによってこの戦鎌による即死魔法は、完全なる死の魔法へと変貌する。
................それは確実に、神に命中した。
「................見事....だ..........」
ドサッ.............と、神が地に倒れ伏した。
...................
...................
そうして.............しばらく無音の時間が過ぎて..........。
やっと神を殺した実感が湧いた私は、渇いた笑いが出ていた。
「あはは.............あははははははは!!!
ああ..........私、やったわ..........。神をこの手で倒せたっ!.............でも、神殺しなんて背徳をなしてしまった...........。....ふふ、もう良いか.......。.......あーあ、どんな処罰されるんだろう.......殺してくれるのかな.......」
「ん?そんな事にはならないとも。我が指示したことであるし、良い検証にもなったからな。流石に即死系のスキルからの即死魔法コンボは驚いたが..........。いやはや、以前に知っておいて良かったよ」
気づけば、隣には死んだ筈の神が立っていた。
「.............」
「.............」
「へ.............?」
「.............ん?」
「...................な、なんで..........ちゃんと効いてたハズなのに.......」
確実にあの即死は入っていた。絶対に耐性を貫通する以上、先程言っていた耐性装備に何かしら死を防ぐ物があったとしても、無意味だ。
「ああ、かなり厄介な代物だとはゲー..........ユグドラシル時代から分かっていたからな。受ける前に《
こんな対処法を知っているのは私くらいだろうか。.......ああ、いや。あの面子は全員知っていたか。
「は、はは.............」
こんなことがあって良いのか。いくらなんでも自動で自身を蘇生するなんて無茶振り過ぎるだろう。神とはなんでもアリなのか?
「あははははははは!死んでなくて良かったわ!なら!続きをやりましょう!!」
その笑いは、恐怖から来るものなのか。開き直って神に再び斬りかかろうとする私。
「いや、これで終わりだ」
しかし、即座に続行の構えを取ろうと足を踏み出したその時、すぐ下の私の足場が唐突にぐにゃりと形を変えて、足が沈んだ。そこへ、背後から先程のエメラルド・シャーク・ビーストが突進してきた。
見れば、神の矛が地に一部突き刺さっている。ああ、そういう効果かと。今更になって直感的に理解出来た。
もうもはや全力で挑み尽くして、切れる手札も出し切った私にとって。
その突進の一撃は、勝負を決する一撃であった。
「か................はっ..............ああ、そう..........。
これがカミサマの実力..........か.............」
ドサッっと。今度は私が地に倒れ伏した。
最後に見た光景は、私の目の前で悠然と佇む神様の姿と..........。
遠くの方で、新たに召喚されたと思しき魔獣たちに打ちのめされた【隊長】と【人間最強】。そして、最初に出てきた巨大な鮫の王.......シャーク・キングに蹂躙されている【巨盾万壁】と【一人師団】。それの後ろに居る、圧倒的物量に飲み込まれていく後衛達だった。
そして、神の発する言葉を最後に.............
「さて、ここまで来たらもう全てを流し尽くして盛大に終わろうか。
《
..........素晴らしい戦い振りだったよ、ゆっくり眠るがいい」
私の意識は、暗転した。
召喚/テイムモンスター詳細
◾︎ シャーク・ビースト
Lv15程度の、大量に存在する一般的な鮫系魔獣のシャーク・ビースト。このモンスターが普通の鮫と違うところは、一度召喚・テイムによる招来をしてしまえば、空中を泳ぐように飛行するところである。また、鮫系モンスター共通の属性の弱点を持っている。さらに、直接テイムなどをしている個体ではない場合、しばらく完全に水辺が近くに無いと、多大なペナルティを受ける。その状態が続けば上位種は勝手に退去したり、雑魚はそのまま死んだりと結構厄介な性質をもっている。
逆に、水辺が近くにあればボーナスを受けれる(と言っても元がそこまで強くない場合の、この辺は誤差)。その為、これら鮫系魔獣や人型鮫を使役したり召喚する場合は、水系の魔法などを使えるものが望ましいだろう。
参考
鮫(動物)
Lv6~7程度
◾︎ ハイシャーク・ビースト
Lv20程度の、シャーク・ビーストの上位種。通常のシャーク・ビーストより強いのと、いくつか使えるスキルが増えている。だが、プレイヤー目線では大して強さは変わらないし、現地目線では強いしで、中々使い勝手としては軽いモンスター。因みに、幾分かシャーク・ビーストよりは賢いらしい。
◾︎ シャークヘッド・ビースト
Lv25程度の、ハイシャーク・ビーストのさらに上位種。モンスターとしては、多くのシャークビーストをまとめる長のような存在だが、全体にバフの様なものがかかる以外はそこまで変化はない(レベル相応には強くなるが)。一応指揮能力もあるが、さらに上位の役職持ち人型鮫などに比べれば大したレベルでは無い。
◾︎ ジャイアント・シャーク・ビースト
Lv35程度の、シャーク・ビーストの巨大エネミー版。なんやかんやでシャークヘッド・ビーストよりも優秀なステータスとスキルを持つ。一応シャーク・ビーストに見た目は似ているが、シャークヘッド・ビーストの上位種である。ただし指揮能力はないし、全体へのバフも無い。
◾︎シャークノイド・シーフ
Lv45程度の、シーフ傾向のクラス構成を持つ人型鮫。気配を消せる能力に長けている。また、装備もそれぞれ特殊なポーションや短剣などを持つ。直接戦闘能力は並だが、その武器に塗られた毒は、それなりのプレイヤーにも通じる深海で出来た毒を使っている。
◾︎シャークノイド・ナイト
Lv50程度の、騎士のクラスを持つ人型鮫。
人間の騎士のように行動できる。また、忠誠は本物であり、主を第一に考えて行動する。
また、一応上位種である為無闇矢鱈に無制限に出せる訳では無いにしろ、さらに精鋭のエリートナイト達と比べると、そこそこ多くの数を出せる。沢山の数を出せるかどうかは、召喚者の力量による。
現地世界の人類圏で敵う相手はほぼ居ない。
◾︎シャークノイド・ガーディアン
Lv50程度の、守りに特化したクラス構成を持つ人型鮫。重戦士のような全身鎧に、巨大な両手持ちの大盾を備えている。守りに特化しているとは言え、現地ではかなりのLvを持つ為、殴られただけでも並の戦士は致命傷は間逃れない。1日に1回まで、鮫系種族の者が受ける攻撃を、水辺であればどれだけ離れていても肩代わりするというスキルを持つ。
◾︎シャーク・キング
Lv60前半辺りの強さを誇る、鮫系モンスターの中でも王と称されるモンスター。ある程度の知恵が周り、また周囲の鮫系モンスターにバフを常に掛け続けるパッシブスキルも持っており、軍団で現れれば並のプレイヤーからすれば非常に厄介。偶に魔法を使う個体も居るらしい。ただし、カンスト勢からしてみれば大して脅威でもない雑魚である。
◾︎エメラルド・シャーク・ビースト
Lv80のワダツミが召喚できる中でも高位の鮫系モンスター。色合い的にもワダツミのお気に入り。とある個体のエメラルド・シャーク・ビーストに名付けをして、「グリーン・ジョーズ」と呼びながらテイムしている。
その個体のみ、通常のエメラルド・シャーク・ビーストより若干強く、装備の分やスキルでのパワーアップ分も含めるとLv90近い強さを持つ。ただ、ペット扱いしている為に、そこまで積極的に戦闘はさせないようにしている。
スキル・魔法詳細
◾︎ハイ・テイマースキル
〈テイムモンスター強化・シャーク〉
条件:ハイ・テイマー
自身がテイムしている鮫モンスターを強化するスキル。全体的なステータスが、2~4Lv分くらい上がる。
◾︎シャーク・サモナースキル
〈
条件:シャーク・サモナー
魔法とはまた別に召喚することができる回数制のスキル。1日に65回まで、レベル10~20後半程度の人型鮫か鮫魔獣を召喚出来る。
尚、ワダツミの習得クラスによって、召喚出来る数が一度につき一体ではなく五体にまで増えている。水辺を介して召喚するので、付近に水が全く無かったり、水辺で無いと失敗しやすく、召喚出来るモンスターの質が落ちる。
〈
前提:〈
条件:シャーク・サモナー
魔法とはまた別に召喚することができる回数制のスキル。1日に30回まで、レベル30~40後半程度の人型鮫か鮫魔獣を召喚出来る。
尚、ワダツミの習得クラスによって、召喚出来る数が一度につき一体ではなく四体にまで増えている。水辺を介して召喚するので、付近に水が全く無かったり、水辺で無いと失敗しやすく、召喚出来るモンスターの質が落ちる。
◾︎ハイ・シャーク・サモナースキル
〈
前提:〈
条件:ハイ・シャーク・サモナー
魔法とはまた別に召喚することができる回数制のスキル。1日に5回まで、レベル70~80後半程度の人型鮫か鮫魔獣を召喚出来る。
尚、ワダツミの習得クラスによって、召喚出来る数が一度につき一体ではなく三体にまで増えている。水辺を介して召喚するので、付近に水が全く無かったり、水辺で無いと失敗しやすく、召喚出来るモンスターの質が落ちる。
◾︎信仰系魔法《
第五位階魔法。《砂の領域・全域(サンドフィールド・オール)》の水版。ただし砂の方と違い、あまり拘束力は高くなく、また特殊な何かが無ければ自身が移動をする上で足場の邪魔にしかならないため、基本的に好んで使う人は少ない。見た目は、地面が変化すると言うよりも、周囲の地面の上に大量の水が出現して、池のように見えるイメージ。そこそこの水嵩があり、人間の成人くらいなら身体が半分浸かるくらい。尚、水の下は何故か見通し辛い。
◾︎信仰系魔法《
第七位階魔法。周囲に向けて高水圧の波を発する。耐性が無かったり、レジスト出来なかったり。あるいはそもそも抵抗出来るような状況ではなかったら、壁などの端まで押し出されてしまう。かなりの広範囲を流し出すことが出来る。またダメージは少なめだが、既に何らかの水域が展開されている場合は、水嵩を増したり、その水域を広げたりもする。
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次は早めに上げられると思います................上げます!(反骨精神)
......................面白そうなアニメが無ければ....(ボソッ)
投稿頻度
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一話ごとは短め、投稿間隔は早め。
-
一話ごとは長め、投稿頻度は遅め。