オーバーロード-七極星- 作:シンメトリー飛行船
いつもUA、感想、評価、誤字報告、お気に入りなど
ありがとうございます
ひとまず、一話ごとは短めで投稿間隔は早めで行こうと思います。
それと、今更ですがオリ主達のクラス構成やスキル、魔法や装備などは私の補完がほとんどなので、もし、既にそのクラス・スキル・魔法・装備があるよという場合は教えて頂けると助かります。
(ただ、side―パラディン―の聖炎はきちんと後に補完がありますので、あれで問題ありません。)
やることなすこと、とことん全部ついてないあの国を救いたい。
「さーて、明日の準備でもしますか」
......................は?
いや、なにこれ.......
気づいたらなんか別マップに飛ばされてんだけど。
ん?何あんたらプレイヤー?丁度いいや、これどうなってんのか話でも..................
「おお..........!神よ!!!!!」
「神が.......神が降臨なされた..........!!!!!」
「ああ................素晴らしき六大神に感謝を!!!」
「やっと.............やっと我々は報われたのだ!!!!!!」
.....................................えーーー。ナニコレ...................
何か面白いことになってる!!!!!!!!
スレイン法国、法都シクルサンテクス。その都市の中央に位置する神殿の中のとある一室。各機関のトップである長達が集う会議室にて。
一柱の神──────否、超越者が降り立った。
◆◆◆◆◆
おう、なんか凄いな色々と。
早々に爺さんたちが狂喜乱舞しながら、おお!神よ!....とか言ってくる場面に遭遇したら、人は絶対に動転すると思う。少なくとも私はそうである。
が、まぁ言うて人に慕われるというか、従われる立場には慣れているのでまだ自分はまともに反応出来た方だと思う。.........だとしてもまさか神みたいに崇められるとは思ってなかったけどね。
そんなこんなで、どうやら自分は異世界転生....転移?とやらをしてしまったらしい。
え?状況把握が早すぎる?そこはそれ、そこまで私は馬鹿では無いので。
普通だったら、頭がおかしいんじゃない?とでもバッサリ切り捨ててる側の人間だから、そりゃ最初は自分の頭が可笑しくなったんじゃないかとも思ったけれどね。
いや、どうもこれは現実らしい。そもそも姿がゲームのアバターのまま、五感が生きてる(嗅覚はちょっと怪しいけど)。
それにスキルやら魔法やらが使えるとまで来てしまえば、誤魔化しようがないでしょう。
ついでに自身の中に意識を向けてもHP・MPや自身の使える技が分かったりとか、こういうのはまずもって再現不可だしね。
で、じゃあここはユグドラシルの世界のどこかなのかって言う話だけれど....おそらく何処でもない可能性が高い。
アースガルズやらアルフヘイムやら....まぁ人間が繁栄出来そうな世界はいくつもあるけれど、それらの世界じゃ無いって言うし。だけどヘルヘイムやムスペルヘイムほど、人間種とかに過酷で異業種が跳梁跋扈してるってことでもないみたい。
当てはまる世界が全くない....とまでは言い切れはしない。だって自分が全世界を把握してた訳じゃ無かったから。行ったことのない世界だってあったし。
.......うーむ、いかんせんあのゲームが広大すぎてなぁ。実は自分が知らないエリアがあったとか言われても驚かないし。やっぱ制作頭おかしい。
せめてwikiがもっと充実してれば....。と、まあいいかこの話は。
要は、ユグドラシルでも何でもない、全く未知の世界にぽんと放り出されてしまった訳だ。しかも恐らくゲームではなく現実で。
だってこんな電脳犯罪紛いのことされたら、私の身分ならまず間違いなく警察やらなんやらが動くしなぁ。
てか、ログアウトも出来ないGMコールも出来ないとか、大分絶望ではって思うんだ。
あと、まぁ当然の如くメッセージ機能も使えない。
もしこれが、残って居た全プレイヤーが一斉に飛ばされたとかだったら。おそらく同時に飛ばされているであろう
仮に自分だけが飛ばされた場合は、誘拐とかそっち方面が怪しくなってくるけど....。咄嗟に飛ばした世界にしては作り込まれ過ぎてるんだよね、この世界。
という感じで長々と色んな可能性を模索していた。その結果としては結局、分からないことが分かった、ということだけなんだけれど。
十中八九、異世界転生系のあれこれで間違い無いと思うけどね、これ。
少なくともそう仮定しないとやってけそうにないし、コミュニケーション的に。
さてと.......となればとりあえずは、この世界の情報収集から始めましょう。
いつまでも分からない、では面倒だしね。
この世界がどんなだろうと、自分のやる事は変わらない。せいぜい、自分のこの手に入れた力も利用するとしましょうか。
....................................................
....................................................
....................................................
六大神、八欲王、口だけの賢者、従属神、魔神、十三英雄.......。
なるほどね、他にもおそらくプレイヤーらしき者達の資料がいくつか見られる。ここがプレイヤーに縁近い宗教国家で助かった....。
転生....転移?面倒だから転移でもいいか。死んだかどうかはまだ分からないし。
周囲の国の詳細を見ても、最初に転移してくる国としては大分ベストなところに転移出来たんじゃないかと思う。
特にこの世界の一般常識やら、魔法の価値観やら、武技とか言う存在やら、人間種の扱いやら....。とにかくよくここまで考えたなってくらいの世界の差異が、どんどん判明してくる。
流石の私も、こんな世界で野に放流されたら生き残る自信がないんだけど。.........もしあいつらがこっちに転移して来てるとしたら、大丈夫じゃないかもね.............。
大陸中央にでも飛ばされたらハードコアモード大必至だな。
さて、一先ずは何となくこの世界について把握は出来た、けれど....。
やっぱりどことなく、何箇所かは納得出来ない所だったり、理解出来ないところがあった。文化の違いと言ってしまえばそれまでだけれど....。
.........................少し聞いてみるか。
「お前達........自分達の国、いや国でなくともいいが。自分達は周辺国家の中でも浮いているという自覚があるか?自分達の文化こそが正しいという自負は?その文化は間違っていないと胸を張って言えるか?」
国という観点から見た時、知らぬ土地でその国を見定めるのであれば、この辺が大事な要素だ。本当はもっと色々と大事な要素があるんだが....。
状況が特殊すぎるからな。とりあえずは、この質問だけさせてもらおう。
「は!.......我々は六大神様達の様な“ぷれいやー”様を崇拝し、その伝えられた文化や伝説、法律などは決して恥じることの無い、周辺国と比べても素晴らしき物であると自負しております。
..........しかし、中には不完全な伝承や古文書などもあり、完全に正しい物を認識できているかと問われれば、数百年の間で齟齬が生じている可能性も、無いとは言いきれないのです。大変我々も申し訳なく思っております。不甲斐ない」
「.........いや、それが聞けたなら充分だ。それなら、正しい文化や風習、教訓やら法律やらを、我が広めても構わないということか?」
勿論断られる可能性はあるが、彼らがプレイヤーを神として崇めているならば....(一部例外はあるらしいが)あるいはこの提案は通るハズ....。
「..........は。全ては神の御心のままに。どうか我々を導いてくださいませ、ぷれいやー様」
少し心配するような表情も伺える面々が居るが.......
こういう時は....。
「..........ふっ、気にするな。
お前達の懸念は最もだ。..........安心しろ、決してお前達を脅かす様な法などを作ったり、民を搾取するような政策を採ることはせん。これでもお前達の神が居た世界では、それなりにその神達を制御や管理していたんだ。
任せておけ、伝説にある八欲王やらの連中のようにはさせんよ。我の願いは、この国をより良い国にしたいという願いなのだから」
まあ、適当にこんなことでも言っておけば良いだろう。想定通り感動してるし。一応宣言通りに動くつもりではあるしな。他のプレイヤーが転移していたら、圧政なんて敷いていたあかつきには討伐対象だし。
けどもしかしたら....................事故で、故意でなくとも危険に晒す必要があったり、あるいは必要経費で懲らしめる必要は出て来るかもしれないけれどね.............?
さーてと、言質も取ったし。
忙しくなりそうだねぇ─────────
そういうわけでこの世界―オーバーロードにおける転移後世界―に、またひとりの超越者が降臨した。
それは世界を変える物語。その序章。哀れな絶望に満ちた世界を嘆くものにより、本来降り立つはずの魔王に対して喚び出された、揺り戻し以外でここにやって来た
果たしてこれがどんな結末を齎すのか。それは
◆◆◆◆◆
レイモン・ザーグ・ローランサンは、スレイン法国の最高執行機関である内の一つを担う、土の神官長である。そして、国の切り札である、神官長直轄の特殊工作部隊群、六色聖典のまとめ役でもある。
そんな彼は、今日も何時もの会議室に立ち寄り、この国や周辺国家の将来についての話し合いを、他の最高執行機関の面々と話し合っていた。
「では、次の議題へ。エルフ国への戦力の投入の件だが、今のところは火滅聖典の尽力により、そこそこの成果を上げる事ができており.............」
議題を読み上げているのは、最高執行機関の中でも一番最高位の立場である最高神官長だ。彼が議題を読み上げ、集うそれぞれの機関の長達に意見や、具体案に対しての賛成や反対を求める。
これらの議題は全て、国の問題をより速やかに解決するために、決定や議論するための物である。
法国の特性上、上の立場の者達ほど給料が安くなるということがあり、つまりは薄給でも、国の為に頑張りたい者たちが上の役職につけるという、自浄効果を持っている。
そのおかげか全ての議題は真面目に取り扱われ、例えこの場で結論が出なくとも、次回までには解決策を模索してくるなど、より建設的で活発な会議になるのである。
彼らが人類の守護者を謳い、実際に行動に移していることからも、人の目線から見れば頷けるというものだろう。
そんなこんなで会議は進む。しばらくして、最高執行機関の中で二人しか居ない女性の、火の神官長であるベレニス・ナグア・サンティニが口を開く。
「そういえば、最近発生している謎の魔獣被害についての報告はどうなっているのでしょう?」
すると、水の神官長であるジネディーヌ・デラン・グェルフィが答える。
「それならば私から話させていただきましょう。ただいま配った手元の資料をご覧いただきたい」
資料を見た闇の神官長、マクシミリアン・オレイオ・ラギエが声を上げる。
「これは、なんとも。組織ぐるみの犯行という噂は本当だったか」
「ええ、最近になって活発化してきた謎に包まれた組織です。
慈善活動であれば静観の構えを取るつもりでしたが、やる事は基本魔獣や危険な魔物、更にはアンデッドをも放流して、周辺の街や都市、果てには国までに影響を及ぼす、経済的であったり軍事的であったり、あるいはインフラ面においての妨害や打撃を与えることを狙った物であると推測されます。
未だ各国に致命的な被害は“奇跡的”に出さずに済んでいますが、それらの被害が拡大するのも時間の問題と思われます」
それを聞いて、風の神官長のドミニク・イーレ・パルトゥーシュはこう言う。
「ふむ。現在追っているズーラーノーンの調査と、並行して進める必要がありそうですな。少なくとも、向こうがどのような組織なのか判明しない限りは対策が取れません。アンデッドなどを使役出来る可能性がある以上、それらの組織に繋がりがあってもおかしくはないですな」
「うむ、仰る通りですな」
彼らが言っている魔獣などの被害と言うのは、数ヶ月前から突如発生した、各地でその場所には本来存在しない魔獣などのモンスターが出現して、近隣に存在する人類国家に属する存在や、亜人の集落などを無差別に攻撃してくる事件のことである。
余りにも複数箇所、更にはアンデッドまで出現することから、これらの対象は優先的に討伐対象に含むようにしている。その甲斐があるのかは不明だが、今のところ各国には致命的な影響は出ていない。
しかし、自分達が感知しえない所で発生した被害なども多く、それらによる被害の打撃も決して小さくは無いのである。
時が経ち、自分達の手に負えないほど被害が広がってしまえば、かつてないほどの大打撃を各人類国家は受け、人類のまともな生存圏の縮小に繋がってしまうだろう。
ある時、それらの魔獣を使役する存在を発見出来たことがある。その時は丁度討伐に来ていた漆黒聖典のメンバーが居たお陰で、かなり苦戦したが当事者を捕らえる事が出来た。
捕らえた当事者───フード付きの襤褸のローブを着た男は、なんとアンデッドであった。しかしどうやら会話が出来るようで、その場で始末しようという意見も出たが、重要な情報源として法国に連れて帰ることになった。
結局その男は何かしらの情報を引き出そうとすると、その行為を数回行った時点で死亡する呪いが掛けられていた(我が国とも似た術式)為に、全てを聞き出すことは不可能だったが、それでも魔法などを駆使して引き出す事の出来た幾つかの情報を元に、これらの事件は全てある組織によるものだと推測することが出来た。
その組織は組織名こそ分からなかったが、何でも様々な種族やモンスターを従えて、大量の軍団を作り、各国への襲撃を行って国々を衰退させるのが目的というものであった。
なんとも非生産的な組織であるが、その組織の長がとある一人の
さらに、おそらくはまだ真の目的があり、それを隠すためのカモフラージュで各国に攻撃を行っているのでは無いかと、彼らは結論づけた。
根拠としては、ただのテロリスト組織にしては規模や実力が大きすぎるし、各国同時に敵に回しても、臆さずにそれを実行し続けられる点。
寄せ集めにしては情報統制が行き届きすぎているなど、中々に怪しい点が複数見つかるからである。
極めつけは、我が国が誇る特殊部隊の中でも諜報に特化した風花や水明でも具体的な正体を掴めていないことから、相手は相当厄介だと判断されたのだ。
そんな謎の組織だが、つい最近の調査で少しだけ尻尾が掴めたのだ。それに関する報告が、配られた資料には書いてあったのである。
曰く、調査していた風花聖典が例の組織の構成員と思われる人物と接触。
その人物が比較的会話の成立する相手だったため、こちらの有用な情報(と見せかけた偽情報)と引き換えに情報交換を成立させた。
それによると、どうやら彼らは本気で各国を敵に回す覚悟らしく、それが出来る軍事力も当然有しているという。彼らは自分達を崇高な目的の為に集まった同志と語っており、ズーラーノーンの様な大した事ない組織と同一視されては困る。我々はもっと偉大な組織である.......と、簡潔に言えばこの様な情報を入手したのだ。
これまで憶測だった、組織ぐるみの事件というのが信憑性を一気に帯び、本格的に対謎の組織の対応に取り組み始めようという事になったのだ。
「対応しなければならない事は山積みのようですな....。では、次の議題へ」
そうしてまた、幾つかの議題について話し合われる。
しばらくした後、レイモンはあの事について口を開く。近年で一番の重要性を誇る事だ。
「そろそろ、100年の揺り返しの時が近づいて来ましたな。暦では、あと3年後程度だったでしょうか?」
「いや、正確には把握出来ていない。あくまでおおよそ100年周期だという話だからな。だが、確かにそろそろ警戒しておかなければいけない事案でもある」
「果たして神は現れてくれるのでしょうか。我々はその姿を拝めなかったとしても、せめて世界に降りるのが
面々は真剣な面持ちだが、しかしどこか諦めたような、悲しそうな表情をしている。
所詮彼らは後継なので、実際に神が居た時代に生きていた訳では無いのだ。悔しいが、神の降臨は未だになされていない所を見るに、我々では力不足なのだろうと、自分たちだって本当はそんな事は関係ないと分かっていながらも思考する。
神々は実際には天の身元へ旅立たれたのだ。唯一残って下さった神も、憎き奴らに滅ぼされてしまった。
だからこそ、今は神の居ない期間が長く、このまま神の御力が薄いこの国はやって行けるのかなどの心配がある。最近は聖典のメンバーの入れ替わり等も激しいし、激務に追われているが故に、久しく神への信仰心を伸ばせる機会が失われている。
どうかこの国を救ってくれる神が訪れてくれる事を祈りながら、今日も彼らは自国や人類の守護の為の仕事に勤しむのだ。
そして、そんな彼らの頑張りを鑑みたのかどうかは誰にも分からないが、次の瞬間、確かにそれは彼らの前に降り立ったのであった。
「さーて、明日の準備でもしますか」
その人物.......いや、神から発せられる神気は紛れもなく本物であり、咄嗟の事だったというのに、気づいた瞬間の彼らは、見事なまでに全員が揃って平伏していた。
自分達の努力におそらく報いてくれたであろう自らの神々に感謝を捧げながら。
「おお..........!神よ!!!!!」
「神が.......神が降臨なされた..........!!!!!」
「ああ................素晴らしき六大神に感謝を!!!」
「やっと.............やっと我々は報われたのだ!!!!!!」
ようやく、ここから法国の全盛期が再び始まる。そんな予感がどことなくレイモンには感じ取れていた。
◆◆◆◆◆
私、レイモン・ザーグ・ローランサンはとても幸福である。
生きている間に、本物の神と出会う事が出来たのだ。
勿論その神は我々が信仰している神ではなかったが、それでも神の一柱である事には変わりない。何より、あの邪悪な
我々は忠誠を捧げると、その神はきちんとそれを受け入れて下さった。
最初に、この世界についての資料や、この国の資料など。とにかく沢山の情報を、我らが神の一柱はお求めになった。
我らが神はとても聡明であり、何も無い中空から取り出された神の如きマジックアイテムをお使いになり、それらの資料の文字を読み、この世界についての情報を自ら読み解かれた。
結果、半日程かけてこの世界などについての情報を得た我らが神は、何かしらの深いお考えがあっての事なのか、最初に先ず情報封鎖をせよとの仰せを命令して下さった。
我らが神はまず、降臨したことを教えるのは一部の者たちだけであり、
後日きちんとした場で発表すると仰られた。
それから、我々にこんな事を確認してきた。
「お前達........自分達の国、いや国でなくともいいが。自分達は周辺国家の中でも浮いているという自覚があるか?自分達の文化こそが正しいという自負は?その文化は間違っていないと胸を張って言えるか?」
少しの思考の後、最高神官長が答えを返す。
「は!.......我々は六大神様達の様な“ぷれいやー”様を崇拝し、その伝えられた文化や伝説、法律などは決して恥じることの無い、周辺国と比べても素晴らしき物であると自負しております。
..........しかし、中には不完全な伝承や古文書などもあり、完全に正しい物を認識できているかと問われれば、数百年の間で齟齬が生じている可能性も、無いとは言いきれないのです。大変我々も申し訳なく思っております。不甲斐ない」
懺悔にも似た告白だったが、しかし我らが神はこう言った。
「.........いや、それが聞けたなら充分だ。それなら、正しい文化や風習、教訓やら法律やらを、我が広めても構わないということか?」
とても有難いことである。ともすれば、それは我々の理想だ。
だが、懸念点が無い訳でもない。もし、我らが神が、奴らの様な邪神にも等しい類の者だった場合、それはこの国の崩壊。ひいては人類の崩壊にまで繋がってしまうかもしれない。いくら神と言えど、そこは慎重にならざるを得ないのだ。
故に、我らが最高神官長も、言葉を濁す他無かったのだろう。
「..........は。全ては神の御心のままに。どうか我々を導いてくださいませ、ぷれいやー様」
満足の行く返答が出来なかったからか、彼の表情は暗い。明らかに納得していない様な間を作ってしまったのだ。
これでは神も余り良い顔はされないだろうかと、心配になって顔を覗き込む。しかし、我らが神は、とても慈悲深き神であったのだ。
「..........ふっ、気にするな。
お前達の懸念は最もだ。..........安心しろ、決してお前達を脅かす様な法などを作ったり、民を搾取するような政策を採ることはせん。これでもお前達の神が居た世界では、それなりにその神達を制御や管理していたんだ。
任せておけ、伝説にある八欲王やらの連中のようにはさせんよ。我の願いは、この国をより良い国にしたいという願いなのだから」
その言葉を聞き、この場にいる全員は再び平伏する。それが、嘘偽りの無い言葉だというのが、心で分かったのだ。
ああ、なんと素晴らしいのだろう。こんな時代に、素晴らしい神に仕える機会を与えてくれた今までの自分の生全てに、感謝を捧げたいくらいだ。
しかし、今は最大の感謝と祈りを捧げるべき存在が居る。
かの神の為に、一層尽力しようと改めて決意するのであった。
そういえば、と不敬にもどうしても気になってしまったが故に、私は素晴らしき我らが神に、その名を訪ねてしまった。
どうしても、その貴き御名前を知って起きたかったのだ。
そんな質問にも、我らが寛容な神は答えを下さる。
「ああ、そんなことか、良いだろう。
我の名前を教えよう。
我の名は、ワダツミ。ワダツミ・トーリトン。
海の神であり、それらの神の権能を引き継ぐ、八百比丘尼なりし鮫の頂きに立つ者である。さあ、平伏するがいい」
という訳で、法国に超越者降臨です。
おそらく一番最高な形で転移しましたね。
因みに二番目に最高な形で転移したのが実はノグナスだったりします。
原作には登場しない組織がチラ見えしましたが、彼らの登場はしばらくはこれっきりです。後は役目が来るまで話題にすら出ないかもしれません。
感想や高評価など、貰えるとモチベに繋がりますので、ぜひしてくれたら嬉しいです。
次回更新も早めになる予定です。というか、side―シャーク―は結構最初の方は駆け足かも。オリ主の気質+圧倒的情報アドバンテージがあるせいで、この世界に対する構え方がかなり違うので....。
投稿頻度
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一話ごとは短め、投稿間隔は早め。
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一話ごとは長め、投稿頻度は遅め。