一生懸命頑張って参りますので、応援よろしくお願いいたします!
それでは、どうぞ!
始まりの朝
オリ主Aサイド
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゴウゴウと燃え広がる、嘗ては栄えていたであろう見たことが無い名も知らない都市。
その中を老若男女を問わず人々はその災禍から必死に逃げ惑っていた。…それもそうだろう。「死にたくない」「生きたい」と願うのは人として…いや、生物として当たり前のことだ。
…だがそれを嘲笑うかの様に、緋い津波のとなった炎は全てを飲み込んで行く。苦悶の表情で焼けてゆく人々と、合唱の様に入り交じる悲鳴と怨嗟。目の前に広がる光景は正に地獄と言っても過言ではなかった。
そんな光景を眼前にして僕はこう思った。
(……またか)
我ながら薄情だと思われても仕方無いだろう。だけどどんな凄惨な光景も、《何度も》観続けていればこう思いたくもなる。
そう、僕がこの光景を何度も観ている。
…そしてこの後の展開も当然知ってた。
グォオオオオオオオオオオ!!!
突如響き渡る、空気を揺るがす程の盛大な咆哮。発生源の方に視線を向けると、やはり『それ』は居た。
そこにいたのは、舞い上がる黒煙の中に潜む山の様に巨大な影。姿形は解らないが、怪しく光る紅い眼が異様に際立っていた。
『それ』は自分がこの地獄を生み出した元凶だと言わんばかりに、都市の中央部に堂々と佇んでいた。
生き残った人々は、その瞳の主を見上げて何を思っているのだろう?
全てを奪ったことに対する怒りか?
慈悲を懇願しているのか?
ただただ絶望するだけなのか?
それだけはただ観ているだけの僕には分からなかった。
(……だけど、今回ももうすぐ終わりかな?)
…そう、いつもならもここでこの光景は終わり、日常へと戻るはずなんだ。
……だが、今回は違った。
(……なんだ?)
突然空から光が溢れた。
まるで太陽の様に全てを照らし出す程の強さだったが、未だに黒煙が空を覆って曇天みたいになっている事から、日光ではないことが判った。
やがてその光の中から、複数の人影が表れる。
こちらも光のせいで姿は判らないが、纏う雰囲気から只者ではないことは明らかだった。
グゥルルルルルルル!!
その証拠に瞳の主は、彼らを睨みつけながら警戒するに唸り声を挙げる。
端から観れば、ゲームや漫画とかによくある
……だが何故だろう?僕はその光景から目が離せなかった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ジリリリリリリリリリリッ!!
けたたましい音と共に目覚めると、最近ようやく見馴れた自室の天井が映る。
とりあえず枕の直ぐ側で未だに鳴り響くスマホのアラームを止めて、寝起きで気だるい身体をベッドから起こす。
「……またあの夢か」
そう、さっきまで見ていたのは全て夢。とある時期から、たまに観るようになった悪夢だ。
…いや、最後のあれは今回が初めてだったけど。
「……ところで今何時だろ?」
スマホの画面を確認すると、時刻は午前6時をちょっと過ぎていた。
「……まだこんな時間か。とりあえずもう一眠り……じゃなかった!」
危うく二度寝しようとするも寸前で思いとどまり、布団から出て着替え始める。
今日は月曜日だ。一週間の始まりの日であり、そして…
「……久しぶりの学校かぁ」
----------------
制服に着替え終えた僕は、朝食を取る為に二階の自室から一階のダイニングキッチンへ向かった。
???
「~~~♪」
そこでは現在、女子用の制服の上にエプロンを纏った同い年位の黒髪の美少女が、鼻歌を歌いながら料理をしていた。小気味の良い包丁の音と、テキパキとした無駄の無い動きから、余程手馴れていることが判る。
やがて調理が一段落したのか、顔を上げた彼女は僕の存在に気付くと笑顔を浮かべた。
香織
「おはよう、ルーくん!」
「…おはよう、カオちゃん」
彼女は『
…まぁ、後先考えずに突っ走ることが多々あるのが玉に傷だけどね。
香織
「昨日は良く眠れた?」
「…うん、それどころかうっかり二度寝しそうだったよ……何か手伝おうか?」
香織
「大丈夫だよ、もうすぐだから座って待ってて」
そう言って彼女は調理を再開する。その様子を見ながら席に着くと、丁度二人の男女、僕達の両親が入って来た。
「おはよう父さん、母さん」
智一・薫子
「…おはよう、
二人は僕の挨拶に笑顔で返してくれたものの、その笑顔はどこかぎこちなく感じた。
香織
「二人共おはよう!丁度朝ごはんできたから先に食べてて。私はみんなのお弁当を詰めてからで良いから」
薫子
「…香織、手間を掛けさせてごめんなさいね?本来なら私が作るはずなのに…。」
香織
「気にしないで。二人共、昨日も仕事だったんでしょ?これくらい私に任せて」
そう言いながら彼女は手早く料理をテーブルに並べると、今度は弁当の用意を始める。
その様子を伺いつつ僕は、カオちゃんには聞こえない声量で両親と話す。
「……二人共、迷惑かけてごめん」
実のところ、二人が日曜日まで働く羽目になっているのは僕のせいだからだ。
智一
「…謝るな透織。お前が気負うことは何一つも無い」
薫子
「お父さんの言うとおりよ……今は自分の時間を大切にしてちょうだい」
……二人はそう言ってくれるけど、素直に喜べない。かといってどれだけ説得しようとも、きっと二人は止まらないだろう。
…だから僕はこう言うしかなかった。
「……ありがとう二人共。だけどお願いだから無理はしないでね?」
薫子
「…えぇ」
智一
「…わかっているさ」
そして僕達は少ししんみりしながら朝食を取り始めた。
----------------
ピンポーーーン♪
「っ?はーい!」
みんなより一足先に朝食を済ませ、洗顔と歯磨き等の身支度を整え終えた時、突如玄関のチャイムが鳴り響いた。
『こんな朝早くから誰だろう?』と思ったけど、その疑問はすぐに払拭された。
???
「あっ、龍太郎!?何勝手にチャイム押してるのよ!?」
???
「何だよ?何か問題あるのか?」
???
「ちょっ、ちょっと待って!わ、私、髪とかメイクとか変じゃない!?」
???
「別にいつもとたいして変わんないだろ?」
???
「あっ、あんたねぇ!!」
???
「大丈夫だよ雫。いつも通り、君は素敵だよ?」
???
「光輝、あんたはちょっと黙ってて!」
外から聞こえる賑やかな声に、僕は思わず苦笑しながら玄関のドアを開けると、そこには僕の幼なじみで友人でもある三人の男女が佇んでいた。
光輝
「やぁ、おはよう透織」
龍太郎
「オーッス!」
「おはよう、
最初に挨拶した爽やかそうな青年は『
容姿端麗で文武両道、おまけに人一倍正義感が強くて
正に非の打ち所の無い完璧超人……に見えるが、実際は幾つか悪癖を保有していたりもする。詳しくはいつか機会があれば説明したいと思う。
その隣にいる2メートル近くある大柄の男子は『
友達想いの熱血漢であり、考えるより先に身体が動く典型的な脳筋でもある。
「おはよう、シズちゃん」
雫
「おっ、おはよう透織」
最後に何故かその後ろに隠れているポニーテールの長身美人は『
真面目で世話好きな性格からか、色々とクセの強い僕らによく振り回される苦労人だ。
実家が剣術道場を営んでおり、彼女自身もそこで幼少期から鍛練し続けた結果、大会では負け無しで本人の容姿も相まって、『現代の美少女剣士』と雑誌で取り上げられたりする。
そんな感じで『カッコいい』という印象が強い女の子だが、実は可愛いものが大好きだったりする一面がある。
香織
「おはよう雫ちゃ……って、何で光輝君と龍太郎君もいるの?」
そこへ、カオちゃんがエプロンを着けたまま顔を出す。
龍太郎
「今日から透織もまた登校だろ?だったら光輝を誘って一緒に行こうと思ってさ!」
光輝
「…で、そしたら丁度雫と合流したって訳さ」
香織
「そ…そうなんだ」(……雫ちゃん、ドンマイ)
雫
(…香織、大丈夫だから)
二人の答えに、何故かカオちゃんは苦笑いを浮かべた。シズちゃんも何か疲れた表情で黙っているけど、どうしたんだろう?
「三人共わざわざありがとう。ちょっと待って、今支度してくるから」
そう言って僕は、荷物を取りに自室へ戻った。
(ハンカチとティッシュは良し、教科書の類は昨日の内に済ませた。
後は……
(…
そう想いながら机の引き出しから取り出したのは、昨日の内にこっそり母から渡された薬の入った携帯用ピルケースを、制服の内側のポケットに閉まった。
「お待たせ!ごめん、待った?」
光輝
「いや、大丈夫だ」
玄関へ向かうと、そこにはカオちゃんを含めた全員が揃っていた。見送りの為か、母さんもいる。
透織・香織
「行ってきます!」
薫子
「…行ってらっしゃい、二人共」
こうして僕こと『
だが、この時僕は知るよしもなかった。
この日、僕…いや、僕達の運命を大きく狂わせる出来事が起こることを……。
以上になります。
前作との大きな変更点として、オリ主Aこと『霧原
…というか、前作でもその案にしようか迷ったんですけど、それでストーリーを構成した場合、香織が原作通りの扱いにはしにくいと判断して、『霧原 透』として作成しました。
…ただ、色々と設定、主にバックグラウンドを盛り過ぎた結果、非常に動かしづらいキャラになってしまいましたので、今回『白崎透織』として出しました。
因みに、『透』の生い立ちが気になるという方々は、こちらがある程度進んだら、『神殺し』の方に簡潔に記載しようと思います。……まぁ、それまで連載できるか不安ですけどね。
そういった感じで、再び頑張って行こうと思いますので、応援よろしくお願いいたします!
それでは、また!
ハジメのヒロインについて(ハーレムは確定)
-
原作通り(某吸血姫様がメイン)
-
香織がメイン(吸血姫様が挑戦者)
-
両方(香織と吸血姫)いってまえ!