何も知らない主人公VS外堀をそれぞれ埋めてくるヒロインズVSダークライ 作:タキオンのモルモット
あと僕バリッバリカントー地方の人間だから関西弁とか全く詳しくないんだ。間違ってるところあったら指摘しつつも許してクレメンス。
「なぁ、何があったらこうなるんだよ」
至極当然の疑問をぶつける。当然だ。こんな事があったらやっていられないのだから。しかし、それは今現実として起こってしまっている。
「なぁ、君ら。黙って正座してないで質問に答えてくれないかなぁ」
そこにいるのはリーグ代表オモダカと四天王のハッサク。
「なぁ、聞かせてくれよ」
そんな彼等が、ネクロ相手に正座している理由。
それは─────
「なんでリーグのパソコン全部が唐突に煙吐き出してブルスク吐き出す事になるんですかね???」
「「我々にはわからん」」
「「嘘つくなや!!」」
話はナンジャモのスタジオを去った後。唐突にチリから掛かってきた電話が事の発端だった。
チリは今日昼休憩を取る暇がないほど忙しく、やっと一息ついたところで遅めの昼休憩を取りにテーブルシティでご飯を食べていた。その時にオモダカとハッサクが暇を持て余し、修行を決行。最初はアップのつもりだったがオモダカの『バトルになると手加減できない』という性格にハッサクも乗せられ、最終的にガチバトルに発展。互いの切り札が衝突し爆発!!そしてそれは機械類に影響を及ぼし、チリが帰ってきた時にはパソコンがブルスクを吐き出していた·········との事だった。
「毎度毎度言ってるだろうが!!バトルするなら必ずここの扉閉めてやれって!!そうすりゃ全ての衝撃や機械を壊しかねない妨害電波やエネルギーの全てを通さないって言っただろうが!!お前らこれで今年入って機械壊すの何回目だ!?あぁ!?」
「まだ3回しか·········」
「3回もだろうがこのスカタン!!ポピーですら一度失敗したらそこから学んで二度はやらねえんだぞ!?大の大人がガキ以下の事して何がしかだ!!」
「なぁ、自分らどうしてくれるん?今日の仕事全部パァなんよ。パァ。どう責任取るんや?」
「あとテメェら暇だから修行ってどういう事だ!!アオキさんがリーグ関係の仕事でどれだけ残業してると思ってるんだ!!チリがどんだけ事務作業請け負ってると思ってるんだ!!何が暇じゃ!!少しは手伝ってやれよ!!」
「「返す言葉もございません·········」」
無限に出てくる俺の暴言とチリの静かな怒りによって二人はこの後減給とチリとアオキさんの仕事をしばらく請け負うという刑が課されたのはそれから1時間後のことである。
「······ふぅ、流石に苦労したぜ······とりあえずこれでパソコンもデータも復旧できたと思うよ」
「毎度毎度すまんなネクロ·········あの二人の尻拭いも大変やろ。明日も出張だってのに呼び出してすまんな。ほれ珈琲や」
「お、サンキュー」
あの後どうにかこうにか裏技(ロトムを電子機器に送り込んで直接直すくそ荒業)で何とか事なきを得た俺はチリとロビーで珈琲を飲んでいた。
「それにしてもまたやるとは思わんかったわ!!あの2人······と言うよりオモダカがアホ!!」
「語尾のコガネ弁が抜けるとは相当イラついてるなお前」
「当たり前やろが!!危うく必死にやった仕事パーにされかけたんやぞ!!この世に法律が無かったら真っ先にボッコボコにしとるわ!!」
「お前がマジギレしてんのはよーくわかった」
「ま、まぁネクロと会えたから·········はんごろしは勘弁したるか·········」
「さりげなくとんでもない単語聞こえてきててビビるわ」
最初の方聞き取れなかったけど。とりあえずはんごろしって単語は辛うじて聞こえた。相当追い詰められてるな?お前。
「はー······もう無理辛いわ。チリちゃんを慰めてくれ〜······」
「うわぁ急に抱きつくな!!珈琲零れるだろうが!!」
「はぁ···············」
「············ったく············」
あまりにも疲れているチリを、見ていられなくて、このままにしておこうと、されるがままにいようと、これで満足するなら、と。俺は珈琲を啜ることにした。
チリが何を考えているかも知らず。
「なにが!!なにがダメなんや!!」
ネクロが出張の為帰った数時間後。チリは自室で荒れていた。
それはそれは荒れていた。
ものを投げ飛ばし、血が出るまで壁を殴り、半狂乱で暴れ続ける。
チリの部屋は防音性に長けていて、角部屋というのもあり近所迷惑になっていないのが不幸中の幸い、と言ったところか。
しかし、その姿は普段のチリを知るものなら、何としても取り押さえ病院に投げ込むレベルの狂いっぷりだった。
「この顔か!?男っぽい顔なんか!?それとも胸か!?何が、何が何が何が何が何が何が何が何が!!」
「自分で言うのもなんやけど美少女と2人きりの密室で密着してなんで何もしないんや!?」
まあ原因は本作主人公ネクロ君なんですけどね!!!!
あの後。チリが抱きついた後。ネクロは本当に何もしなかった。
抱きついた後、振りほどくことも無く。かと言って頭を撫でることも無く。ただただされるがままに放置し珈琲を飲み続けながらクライアントのメールに対応していやがったのだ。
勿論。これは一度や二度では無い。飲み会の時酔ったフリをして抱きついたり、酔って歩けない振りをしながら家に泊まったり泊めさせたり。
只管にアピールした。したのだ。だがその度に何も無いのだ。
勿論何もしないというのは本当に何もしない訳ではなく、最低限の介抱をしてなんなら朝ごはんを作り置きして帰る、それくらいのアフターケアはする。
が。身体に触れたりとか、所謂男女の関係に進みそうな事は何もしない。
しかも今回に関しては慰めも無しだ。
「もっと·········もっと女っぽかったら·········」
チリの脳裏に浮かぶはハッコウシティのジムリーダー、ナンジャモ。
『あざと可愛い』というジャンルを発掘し、ジムリーダー兼ストリーマーとして活動。あのダボダボの衣装で分かりにくいが、しっかり女性の身体つきをしている、リスナーを使って自分の想い人を堕とそうとしているあの女。
「クソが············!!何で············何でアイツは許されて·········!!」
チリのファンは、言ってしまえば厄介な同性が多い。それこそ上記の酔っ払い作戦を決行した翌日、ネクロはチリの過激派に襲われた。
まあチャンピオンランクに叶う訳もなく、不意打ちすら効かず、何をすることも出来ずボコボコにされたのだが。
とにかくそれ故に、チリは外でのアピールを自制せざるをえなくなった。好きな人に迷惑がかかるならと我慢できた。
ナンジャモが現れるまでは。
ファンを味方につけ、その関係を後押しされる様は、自分では絶対に手に入らないモノ。
それがどうしようもなく羨ましくて、手に入れたくて、憎くて、憎くて、憎くて、泣きながら失敗報告という名の生放送を聞く度に、怒り、内容でほっとして。
「絶対に、絶対に諦めん·········!!あのクソアマには絶対に渡さん·········!!」
チリは今日も暴れ、苦しみながらも模索する。
いつか、愛しの人の隣に立つ為に。
「それにしてもあんな行動に出るなんて·········後でポピーとアオキさんに話しておいて休み取らせるかメンタルケア受けさせた方がいいかもな」
そんなことは露知らず。ネクロはカントー行きの飛行機でのんびりそんな事を呟いていた。
カントーに着くまで約18時間。とりあえずある程度仕事してから眠るか。
そう決めたネクロはカバンからノートパソコンを取り出し仕事を始めようとし─────
「ダメよ、ちゃんと寝なさい」
どこかで聞いたことのある声に振り返ると、そこには見覚えのある保健室の先生。
「·········え、ミモザさん??」
チリ:通称夢女子製造機。見た目はイケメン中身もイケメン言動は少しおちゃらけた関西弁の三拍子。ネクロにクソデカ感情を抱いている。詳細は何れ。
尚ナンジャモは敵視されていることも憎まれている事も知らない。なんでお前が何も知らないポジションに入ってしまったんだ············??
オモダカ:ある意味ネモ以上にバトルバカ。暇だからってその辺にいる四天王捕まえて特訓と称して本気バトルをやり機器を壊す。
ハッサク:断れないからってノリノリでバトルしそうな人ランキング第一位。お前も反省してどうぞ。
何でナンジャモの恋をリスナーが応援する形にしたかって???
これが書きたかったんだよォ!!
言ったろ?ナンジャモは軽めの曇らせだ。言ってなかったっけ?
イケメン女子は女の子からかけ離れてるせいでこういう悩みを持った上で病んでほしい。
······タグにキャラ崩壊ってつけるの忘れてたわ