何も知らない主人公VS外堀をそれぞれ埋めてくるヒロインズVSダークライ 作:タキオンのモルモット
とりあえず皆チリちゃん好きなのはよーくわかった
さあとうとう原作ヤンデレ予備軍のミモザさんだぞ!!そしてここでヒロインは出し切った!! (予定)
ミモザさんってスリーパー持ってるんだよね((ボソッ
まあ後でカオスな原作主人公周りの内容も書いたり書かなかったりするからヤンデレネモとか出てくるんですけどね、初見さん。
それと第一話から多くのお気に入り、感想、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
「えーっと、何であんたがここに居る?」
カントー行きの飛行機でまさかの隣にお知り合い。しかもこちらに話しかけてきたあたり確実に自分に着いてきたであろう養護教諭、ミモザの顔を見て硬直したネクロは相当な間抜け面を晒していたのだろう。くすくすと笑いながら、彼女はこう答えた。
「オモダカさんが『彼は絶対に移動の間に休むという事をしません。いえ、訂正します。休みはしますが恐らく疲労に見合わない休息しか取らないでしょう。なので監視役とそれなりの医療知識を持っている貴女には彼について行って、無理にでも休ませて欲しい』って」
「えっ、何であの人俺の思考読んでるの·········怖·········」
確かに30分位寝ようと思っていたのは事実なのだが。そもそもがショートスリーパーのネクロはそこまでの無理に感じていなかった。
しかしオモダカが懸念したのもまた事実。
ネクロは一度疲労でぶっ倒れており、その原因は十中八九寝不足だろう、と診断された事があるほどだ。
故にオモダカは医療知識をある程度持ち、言っちゃ悪いがしばらく空けても問題ない人材として彼女を指名したのだ。
「という訳で、アタシと一緒に寝ない?」
「頭············おかしーんじゃねえのお前」
「ひっどー!?そこまで言う!?」
当たり前である。カントー行きの飛行機とはいえそこそこ人が居るし当然の事ながら公衆の面前である。
「別にいいじゃん、どーせ気にしないって」
「んな事言われても眠くないしなぁ·········」
何とかして仕事を片付けておく方向に持っていこうとしたが、それに耐え兼ねたミモザは頬を膨らませ─────
「スリーパー、催眠術」
「おまっ!?·····················」
こっそり構えたモンスターボールからスリーパーを出し、ネクロを眠らせてしまった。
「···············ふふふふ、ふひひひひっ、可愛い寝顔だなぁ············写真撮っとこ」
パシャパシャとスマホロトムの連射機能を使い、撮影するその姿は紛うことなき変態のそれであった。
「それにしても本当に無理ばかりするんだからなぁ·········貴方が壊れるのはさすがに看過できないよ」
─────なんてったって、私を導いてくれた神様だもの。
ミモザはネクロを崇拝していた。
きっかけはネクロのスクール時代。ネクロはその時もう既に様々なものを開発していた。
それは『宝探し』を円滑に進めるため。
ライドポケモンの限界を感じていた彼はライドポケモンに変わる何かを制作しては事故ったりしてしょっちゅう保健室に来ていて、自然と仲良くなった。
最初は一生徒に対する、なんて事の無い感情だった。次第に仲良くはなっていたが、それでも先生と生徒の程よい関係だったと思う。
それが変わったのは、ミモザが何気なく発した言葉だった。
「いいなぁネクロ君は地頭が良くて·········」
「·········何を突然?」
「いやぁ、だってこの歳で結構スゴイもの作ってるんでしょ?」
当時のネクロは、まだPokeTubeも始めていないため、周囲に周知されてこそいなかったが、それでも彼はスクール一の天才と呼ばれているくらいには頭が良かった。
「アタシには無理だったからさぁ、養護教諭の教員免許も落ちちゃったし·········なんか羨ましく感じてね·········ごめん、忘れて」
生徒に何を言っているんだ、と自分に言い聞かせ、話を変えようとした、その時だった。
「は?別にあんた頭悪くないじゃん。寧ろいいほうだろ?」
「え??」
予想もしてなかった返答に彼は続ける。
「だって俺の話についていけてるじゃん。そりゃ専門的な事は多分あんた微塵も理解出来てないだろうけど。その度に俺が軽く説明してること全部覚えて会話してくれてるじゃん。つまり記憶力がいいってこと。勉強なんてほぼ記憶なんだから······もう少し頑張ればいけると思うけど?」
励ますにしてはあまりにも筋道を立てた説明に、少しだけ元気が出たのを覚えている。
まあ驚いたのはこの後だが。
「あ、そこ間違えてるよ」
「え!?わかるの!?」
「一応勉強したもんで」
本人曰く「発明をしているうちに知識が必要になった」との事。何を言っているかは分からなかったが、この日以来、彼と私の立場は逆転した。
文字通り、彼は導いてくれた。
授業終わりか、もしくは朝からか、恐らく自分の研究の時間を削ってまで、アタシに勉強を教えてくれた。
「いつも迷惑かけてたお詫びって事で」
なんて彼は言っていたが、これはもう貰いすぎというものだ。
そして、私は教員試験に受かり、見事養護教諭となったのだ。
「ほら、言ったろ?アンタなら受かるって」
その頃には、彼は色々あって世界で有名になっていたが、態々試験結果を見る為だけに、時間を空けてアタシに会いに来てくれた。
ここまでされて、惚れないってのは無理なものだろう。
だから、アタシは見ていた。彼の事をずっと。
授業していた時、彼が実家で過ごしていた時、寮で過ごしていた時、立入禁止区域のパルデアの大穴に入っていく時、様々な出張で様々な地方に行く時も。
全て見ていた。そしてわかってしまったのだ。
彼は無意識だろうが、彼はハッコウシティのジムリーダー、ナンジャモと一緒にいる時、一番楽しそうに会話している事に。
許せない。出会うのが早かっただけで彼の施しを受けることが出来るのが、彼と時間を忘れて話せるのが、周りに祝福して貰えていることが!!
だから、アタシはアタシなりに頭を捻って思いついたのだ。
何かと理由をつけて、一緒にいる。
アタシが常に隣にいる事で助手(のような)地位を獲得して、そのままなし崩しで堕とす、と。
オモダカさんがポンコツながらもほぼリーグの一員であるネクロのことを気遣ってくれて本当に良かった。何故ならこれから先、オモダカさんにネクロの体調管理を頼まれたのは本当の事なのだから。
これから先チャンスはいくらでもある。
そう言い聞かせ、アタシはまた、ネクロの寝顔を見る事に専念するのだった。
尚、この学会の後、何も無く帰ってきてしまい、沈むミモザが宝食堂で目撃されるのは別の話。
ミモザセンセの病ませ方ちょっと思いつかなくてこうなっちゃった。なんかごめん。
ダメな男に貢ぐタイプってもっとこう色々あったのにこれしか思いつかなかった。
ゲーフリは早くジムリーダーと先生との会話もっと増やして