何も知らない主人公VS外堀をそれぞれ埋めてくるヒロインズVSダークライ   作:タキオンのモルモット

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縁ができたなで号泣し

気がついたらこんなに時間が経ってました。

この小説最初主人公何も知らない奴にするはずだったのにクソボケになってきてるんだよね


第3話:ナンジャモは敵を知る

ハッコウシティ。パルデアで一番発展している大都会の港町。そんな町の一番大きな建物、ハッコウシティジム。

 

その中から聞こえてくるのは最近ネット上で流行り始めた音楽。そしてその曲に合わせて踊っているのはこのハッコウシティジムのジムリーダー、ナンジャモである。

 

このジムはスタジオも兼ねているので所謂『歌ってみた』や『踊ってみた』の収録等はここで行われるのだ。

 

そして踊っているナンジャモの周りを飛び回っている、謎の機械。

 

そして演出としてナンジャモのポケモン達が一斉に放電する。当然、ナンジャモの周りを飛んでいる機械にも当たるが、しかし無傷。

 

そのまま曲の終盤まで踊り続け、その後も炎や水等の様々な技を繰り出し、その度に機械に当たったが、それでも尚傷つかず。更に高画質である。

 

「··········いやネクロ氏、これヤバくない?」

 

「なんとこちら!!一般家電量販店で購入可能!!エーフィーの全能力六段階上昇こだわりメガネエスパーテラスタルアシストパワーやデカグースの攻撃六段階上昇ノーマルテラスタルこだわりハチマキギガインパクトを余裕で耐えるこちらのカメラ!!三個セットでお値段なんと298000円!!」

 

「やっっっっっっっっす!?」

 

『は???』

『これが約30万円··········?』

『スペックと値段が釣り合ってねえよ、ゼロ一個足りてなくない??』

 

「久々に本気出しちゃったぜ」

 

何を隠そう、今回は案件配信だったのだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンジャモは今やパルデアだけではなく、世界に名を轟かせるインフルエンサーだ。当然の事ながら、企業からの所謂『案件動画』をあげることもある。

 

それで今回、俺と開発資金を出してくれた企業側と宣伝どうしよって頭を悩ませていた時に、ナンジャモが少し前に「身体張る企画でなんかいいのないかなぁ··········」と愚痴を聞いた事を思い出した俺は企業側に交渉。そして企業側も二つ返事で了承した結果、生まれたのが─────

 

【真似厳禁】曲の歌詞に合わせて超火力技が飛んでくる中で歌って踊ってみた!!

 

である。

 

簡単に言うと粉〇歌ってたら常に吹雪をぶちかます配信ということです。

 

「全体攻撃を使っているにも関わらず、ナンジャモの衣装に傷一つ無い·········うん、完璧だね!!ご覧のようにトレーナーをポケモンの攻撃から身を守る機能も当然搭載されてるのさ!!」

 

『は?????』

『頭おかしい』

『ごめん、ゼロ1つじゃねえよ2つは足んねえよ』

 

「いや本当にこの値段なの!?ボク読み間違えてないよね!?」

 

「いや、ほら後ろにいる担当の人見てみ?親指立ててドヤ顔してるから··········え、顔出しOKなんですか?スズキさん」

 

気づけば後ろで今回案件を持ってきてくれたスズキさんが四つん這いになってカメラを見ている。

 

成程、大体わかった。

 

俺はスズキさんの眼前、そしてそれを引きで撮るカメラを2つ用意する。

 

「その顔が見たかった··········!!貴方達が驚愕するその顔が··········!!」

 

『くっそwww』

『声似てるの腹立つwww』

 

「ネクロ氏。何あれ?」

 

「仮面ラ〇ダードラ〇ブの有名なネタシーンだよ、今度DVDを貸してやろう」

 

まあそれはさておき。

 

「さてそれじゃそろそろ〆に─────」

 

「何言ってるんだ?」

 

「へ?」

 

「「俺達のバトルフェイズはまだ終了してないぜ!!」」

 

「えっ··········えっ?」

 

俺とスズキさんの手には『ドッキリ大成功!!』と書かれたプラカードがある。ちなみにナンジャモにはマジで何も伝えてないガチのサプライズである。

 

「さっきの商品説明ではまだ頑丈さしか伝えられてない·····!!そこでですね。ハッサクさんにカイリューを借りてきたんですよ」

 

「····················えっ?」

 

「という事でナンジャモ。デートしよう」

 

「ふぇっ!?」

 

『おっと??』

『ネクロさん遂に!?』

 

「時速2500キロでなぁ!!!!」

 

「嫌だア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

『草』

『し っ て た』

『上げて落とす鬼畜男』

 

「え、ガブリアスの方が良かった?」

 

「どっちも大して変わんないじゃん!!」

 

「大丈夫だって、このカメラちゃんと高速移動を三回したこだわりスカーフはやあしサンダースをちゃんと追走できたから」

 

「じゃあ試す意味無いじゃん!!ねぇ!!ちょっと!!あっ─────」

 

 

その後、ちゃんとナンジャモが泣き叫びながらカイリュー(最高速を出させた挙句こだわりスカーフを持たせ高速移動を三回積み)に乗る姿が高画質でカメラに収められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【第30回デート隠し撮り配信】詫びデートに漕ぎ着けた

 

そんな配信をしながらナンジャモは草原の上に寝転がっていた。

 

「という訳で、ネクロ。今日は僕のお願い一日中聞くこと!!いい!?」

 

「アッハイ」

 

事前に作戦会議であの案件動画の詫びとしてネクロに全奢りデートへ誘おうとなり、実際そうなった。そこまではいい。そこまではいいが。

 

全く進展がない!!

 

30回。30回だ。そんなに出かけてるのに、あーんとかしてあげてるのに!!こいつときたら··········!!

 

『いやー、本当に美味いねナンジャモの唐揚げ·····なんかこう実家の味って言うか安心感っていうか··········一般家庭の母親って感じ』

 

『こうやってナンジャモと遊んでると妹居たらこんな感じなのかなって思ってきちゃって··········一度でいいからさ、お兄ちゃんって呼んでみてくれない?』

 

思い出すと死ぬほどムカつく!!!!

 

ここまで来るとさすがのボクも、少しだけ思う事がある。

 

ネクロはボクの事を、異性として見ていないのではないか、と。

 

もしくは同性愛者か。

 

何れにせよ確認しなくてはならない。

 

「··········ねぇ、ネクロ」

 

「ん?どした?」

 

「ネクロってさ··········ひょっとしてホモ?」

 

「なんで!?なんで急にそんな発想に!?」

 

「いや、こうやってボクと何回も出かけたりしてるのに微塵も手とか出さないし··········」

 

「いや、人気インフルエンサーに手ぇ出したら殺されるわ」

 

「そうじゃなくても浮ついた話一個も無いから」

 

「あー··········今までそんな暇無かったしなぁ··········」

 

思い返すと、確かにネクロは今まで、忙しい日々を送っていた。特に自分の髪飾りを作ってくれた後は尚更。

 

「しかしまたどうして急にそんな話を?」

 

「え、いやそれはその··········ほら!!僕らもそろそろいい歳じゃん!!」

 

「いい歳って··········そりゃ二十歳は超えてるけどさぁ··········」

 

「それでもほら、ボクら青春時代はジムチャレンジとかに費やしてたし··········なんかこう!やっぱ乙女としてはそういう話をね?」

 

「いやまぁ··········お見合いの話が無いわけじゃなかったんだけど··········ほら、俺が有名になってから増えたからあからさまに名声とかその辺が多くて··········」

 

「···············ごめん、余計な事聞いたね···············」

 

『そこで私は違うアピールするんだよお前ぇ!!』

『いや、流石にそんな余裕でないだろ··········』

『なんか··········やっぱ有名人には有名人なりの苦労があるんやな··········』

 

コメント欄ごとお通夜モードになってしまった。何とか話題を軌道修正しようと話を振ろうとした、その時だった。

 

「あ、ネクロおにーちゃん!!」

「こらポピー!!急に走ったら─────ネクロ!?」

 

なんか来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポピーは所謂『神童』というやつだった。

 

その中でも秀でていたのがポケモンバトルと、鋼タイプを育成する才能であった。

 

ただそれだけだ。他はその辺にいる『ちょっと成長の速い子供』でしかない。

 

が。それ故に。それ故に彼女は解っていた。

 

自分の保護者代わりの1人であるチリが、ネクロを好きな事。またハッコウシティのジムリーダーも、アカデミーの保健医も、ネクロが好きな事を。成長が早い故に気づいている。

 

だがしかし─────

 

「ほーん、有名なポケチューバーともあろうお方がオフでピクニックデートねぇ··········こらハッコウシティが燃え上がりそうな案件やなぁ?」

 

「よく言うよ夢女子製造機が。お前の厄介ファンのせいでネクロが何回襲撃受けたと思ってるんだ、ネクロじゃなかったら最悪死んでたかもしれないんだぞ?どの面下げてネクロの前に顔出してるんだ?」

 

この状況に対し、当のネクロ本人は

 

「相変わらずアイツら仲悪いなぁ··········なんでそんなに顔見せる度に争ってるんだ?」

 

「ネクロお兄ちゃん··········マジで言ってるのですか?」

 

このザマである。

 

態とやってるのかと何回も思ったが、残念な事に素である。その事にポピーは気づいている。

 

だからこそ、と言うかなんというか。最初の頃は兎に角、自分の子供という立場を存分に使い、二人の間に無理矢理割って入って、それこそ四人で遊んだりするように仕向けたりしたのだ。

 

そう、最初の頃は。

 

 

 

「···············そんな事よりネクロお兄ちゃん!!折角なので遊んでください!!」

 

「え?いやでも···············」

 

「あのちょーしだと当分終わらないのです。時間はゆーげんなのですよ!!」

 

そう言ってポピーはネクロの腕を引っ張り、遠くへ連れ去っていく。

 

それを見たナンジャモとチリは、当然ながら、バツの悪そうな顔でポピーを見る。

 

(言い争ってる場合じゃないのかもしれない、けど子供のしていることだから··········!!)

 

そんな葛藤をしながら、器用に言い争っている二人を見て─────

 

(··········本っ当にたまらないのです!!そのなんともし難い顔!!)

 

そう。成長が早く、学習能力も高い彼女は、既に目覚めてはいけないモノに目覚めていた。

 

ネクロに見えないようにあくどい笑みを浮かべた後、見せつけるように、ポピーはネクロと腕を組みながら、草原の向こうに消えていった。

 

「··········まぁ、このままワタシの成人までウジウジやってるようなら、ポピーだって本気で奪いにいくのです」

 

「?なんか言った?」

 

「なんでもないですの!!さ、遊びましょう!!」

 

 




こんな予定はなかったけど腹黒ロリからしか摂取できない栄養もあるのでヨシ!!

次はもっと早く投稿できるように頑張ります··········。


じかーいじかい

遠い記憶、もう戻れないと思っていた、もう戻らないと思っていたモノ。それをキミは取り戻してくれた。だからこそ、ボクがやる事はたったひとつ。キミがやりたい事をやれる環境を整え、守ること。その為ならどんな事も厭わない!!例えあの三人·····いや。世界を敵に回しても、ボクはキミを─────

第4話:どろどろブリザード

というお話。

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