闇鍋!   作:かりん2022

7 / 8
具材;変身ヒーロー

「君はヒーローになれる!」

 

 ある日、犬を助けたらその犬にズビシッと足を突きつけられ、言われた。

 犬がしゃべった!?

 

 貰ったのはタブレットと変身アイテムと目印コーン。

 その日は呆然としたまま帰り、鏡の前で変身してみた。できた。

 

 ぴっちりしたスーツのヒーローだ。しかし腹が膨らんでいる。

 俺は痩せようと強く心に誓った。

 

 タブレットは専用掲示板閲覧機だった。

 どうやら俺達は、大祭とやらに参戦しないと死ぬらしい。

 チーム名もある。対モンスター対策研究会日本支部。

 どうやら大祭とはモンスターがわんさか出る祭りらしい。多分。

 

 大祭は2022年東京。その年までに備蓄をしていた方がよさそうだ。

 今日はどうやら訓練をやるようなので、俺はそれに参加する事にした。

 

 

 

「よく集まってくれた、諸君! 私は使い魔のぽち! 皆にはこのダンジョンを攻略してもらう!」

「だんじょん」

 

 ぽちは尻尾をふりふりハキハキと喋り、ズビシッと洞窟を指差した。

 

「ダンジョンで魔物を倒せば倒すほどレベルアップするぞ!」

「れべるあっぷ」

「そんなゲームみたいな」

「一応、変身アイテムが魔力を取り込み、適応させて進化していってるのだが、詳しい説明はできんぞ。犬だし」

 

 さらっとぽちはいう。まあ犬だしな。

 俺達はゾロゾロとダンジョンに入り、ゴブリンにコテンパンにやられた。

 一部貞操を失いかけた。ぽちが助けてくれたが。

 

「ダンジョンを甘く見ると痛い目に遭うぞ」

 

 先に言ってほしい。

 俺達は真剣に戦い出した。

 目標は1時間を生き残ること。1時間参加すれば逃げても良いからだ。

 あとは逃げ足の訓練だな。

 

 早朝マラソンを始め、朝食を欠かさず摂るようになり、俺はぐんぐん痩せて体調も良くなっていった。

 

 ダンジョンをクリアできれば、魔法使い様の一人に謁見を許すという。

 それを目指して頑張っている矢先、ついに大祭が起きた。急遽会社を休む連絡をする。

 

 忍者や魔法少女、仲間達や魔法使い様、異能者互助会?

 とにかくいろんな団体がいた。

 

 とにかく人々を助けつつ、侵略者を倒していく。

 そこで管理人から大祭ではないという連絡。

 

 だが、人々を放って行くわけにはいかない。

 できる限り手助けをして帰った。

 

 帰ったら、犠牲者に黙祷をする。

 翌日には掲示板は大騒ぎになっていた。

 

 我が対モンスター対策研究会日本支部は落ち着いた大人も多い。

 おそらく、しばらく名乗り出る人はいないと思う。

 

 それにしても大変なことになったな。

 

 何が大変って、これが本番ではない事である。

 

 しばらく情報は集めておいた方がいいか。

 

どちらの話の方が良さそうですか?

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