「君はヒーローになれる!」
ある日、犬を助けたらその犬にズビシッと足を突きつけられ、言われた。
犬がしゃべった!?
貰ったのはタブレットと変身アイテムと目印コーン。
その日は呆然としたまま帰り、鏡の前で変身してみた。できた。
ぴっちりしたスーツのヒーローだ。しかし腹が膨らんでいる。
俺は痩せようと強く心に誓った。
タブレットは専用掲示板閲覧機だった。
どうやら俺達は、大祭とやらに参戦しないと死ぬらしい。
チーム名もある。対モンスター対策研究会日本支部。
どうやら大祭とはモンスターがわんさか出る祭りらしい。多分。
大祭は2022年東京。その年までに備蓄をしていた方がよさそうだ。
今日はどうやら訓練をやるようなので、俺はそれに参加する事にした。
「よく集まってくれた、諸君! 私は使い魔のぽち! 皆にはこのダンジョンを攻略してもらう!」
「だんじょん」
ぽちは尻尾をふりふりハキハキと喋り、ズビシッと洞窟を指差した。
「ダンジョンで魔物を倒せば倒すほどレベルアップするぞ!」
「れべるあっぷ」
「そんなゲームみたいな」
「一応、変身アイテムが魔力を取り込み、適応させて進化していってるのだが、詳しい説明はできんぞ。犬だし」
さらっとぽちはいう。まあ犬だしな。
俺達はゾロゾロとダンジョンに入り、ゴブリンにコテンパンにやられた。
一部貞操を失いかけた。ぽちが助けてくれたが。
「ダンジョンを甘く見ると痛い目に遭うぞ」
先に言ってほしい。
俺達は真剣に戦い出した。
目標は1時間を生き残ること。1時間参加すれば逃げても良いからだ。
あとは逃げ足の訓練だな。
早朝マラソンを始め、朝食を欠かさず摂るようになり、俺はぐんぐん痩せて体調も良くなっていった。
ダンジョンをクリアできれば、魔法使い様の一人に謁見を許すという。
それを目指して頑張っている矢先、ついに大祭が起きた。急遽会社を休む連絡をする。
忍者や魔法少女、仲間達や魔法使い様、異能者互助会?
とにかくいろんな団体がいた。
とにかく人々を助けつつ、侵略者を倒していく。
そこで管理人から大祭ではないという連絡。
だが、人々を放って行くわけにはいかない。
できる限り手助けをして帰った。
帰ったら、犠牲者に黙祷をする。
翌日には掲示板は大騒ぎになっていた。
我が対モンスター対策研究会日本支部は落ち着いた大人も多い。
おそらく、しばらく名乗り出る人はいないと思う。
それにしても大変なことになったな。
何が大変って、これが本番ではない事である。
しばらく情報は集めておいた方がいいか。
どちらの話の方が良さそうですか?
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