キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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何だかんだでクリア後も結局はコライドンが乗り物のままな件につイテ。


お嬢様からの挑戦状(前編♪)☆彡

「おはこんハロチャオ~♪ あなたの目玉をエレキネット! 何者なんじゃ? ナンジャモです!」

「グッドアウトヌーン! ドラゴンストーム、キバナだぜ!」

「さてはて、ナンジャモと!」「キバナの!」「「キバナモンジャTV!」の時っ間っだぞ(ぜ)~ッ!」

「はい、突然ですが……ジム戦でーす!」

「本当に突然だな」

「そうそう、道すがらでバッタリ出会っちゃいまして♪」

「まさかまさかのジム戦か。事実は小説より奇なりだな」

 

 マジで本当にね。何が悲しくて、色々と伏せながら命懸けのしなくちゃならないのよ。

 それもこれも、全部KYなマツリカ氏のせいだ。責任取りやがれ。というか少しは反省しろ。

 

「反省」『パンセイ』

 

 誰がサルノリ回ししろと言った。恥を知れ!

 しかし、文句を言う暇も無く、ジムバトルは開始される。

 

「さぁ、覚悟はしましたか? わたくしは出来ています! 行きなさい、「ジャモ」「ビスカ」!」

『ジャモォン!』『キレェ~イ♪』

 

 エリカ氏が繰り出してきたのは、色違いのモジャンボとキレイハナ。景品の子ですかぁ?

 

「頼んだよ、プニちゃん!」『プニョ~ン♪』

「頼むぜ、バベル!」『ホウォォォカイッ!』

 

 対するボクらは、当たり前だけどプニちゃんとバベル。他の手持ちはゲットしたてのイルルちゃん(色違いコイル)とミナレット(色違いヨーギラス)しかいないから、必然的に彼らに頼らざるを得ない。

 さらに、今回は変則的なタッグバトルで、ボクらとエリカ氏の2VS1となっている。その為か、ボクたちは1匹ずつだけど、向こうはフルの6匹で挑む形になる。

 

「いや、普通にズルくないですか?」

「ここではわたくしがルールです!」

「うわ~い★♪」

 

 開き直りも甚だしい~☆彡♪

 

「流石にそれはアンフェアが過ぎるぜ。アイテムはこちらだけが使わせて貰おうか。ついでに、出すポケモンの種類も宣言してくれないと、困るなぁ~?」

「……分かりました。誠に遺憾ながら認めましょう」

「イカンのはお前の頭の中だわ……」

 

 だが、キバナ氏のナイス脅迫によって、どうにかマシな状態には持ち込めた。良いぞ良いぞ、ワンダーウォールだぞ、キバナパイセン!

 

「ワンダフォーな!?」

 

 別に良いじゃん。架空の友人みたいなもんだし、語感も似てるじゃあないか。ええっ、ガラルの先生よぉーっ!

 

「喧しい、真面目にやれ! さもなきゃ、こっちが殺られるんだぞ!」

「へいへい、分かってますよ、キバナ氏!」

「痴話喧嘩ですか? 呑気な物ですね。ジャモちゃん、ビスカちゃん、殺ぁーっておしまい!」

 

 そして、いよいよ以て世も末なバトりが始まった。お前にだけは、絶対負けない。だって死んじゃうもの(By:なんじゃも)。

 しかし、どう攻めた物かね。正直、対面はあまり良くない。お互いに弱点を突けない上に連携能力も向こうの方が高いので、どう足掻いてもボクらに勝ち目はないだろう。出来れば搦め手を交えてイニシアティブを握りたい所だけど、それに関してもくさタイプに軍配が上がるからね。

 うーん、せめて組むのがアオキさんとかだったらなぁ……。

 

「おい、お前失礼な事を考えてるだろ」

「何時からサイキッカーになったんですか?」

「ほざけ。……対面不利なのは、百も承知なんだよ。だが、勝つしかないんだから、腹括れや」

「そりゃそうですけどー」

「それに、忘れてないか? こっちはアイテムを使えるんだ。存分に活用させて貰おうじゃねぇか」

「なるほろー」

 

 そう考えると、即死級の技を受けさえしなければ、こっちの方が俄然有利か。

 

「攻めは任せて、お前は溜めとけ!」

「了解でーす!」

「何をゴチャゴチャと……ビスカちゃん、「にほんばれ」! ジャモちゃん、「ソーラービーム」!」

「「うぉおおおっ!?」」

 

 思ったよりガチな戦略で攻めて来た!?

 

「……馬鹿め! バベル、「メタルバースト」!」『ジュラァヴォッ!』

 

 だが、バベルがメタルバーストで撃ち返してくれたので、プニちゃんは無傷である。よし、今の内に……、

 

「「スペシャルガード」よ!」『プニプニ~♪』

 

 特防をアップだぜ!

 

「それがどうしたというの! ジャモちゃん、「いわなだれ」! ビスカちゃん、「やどりぎのタネ」!」

「チッ……!」「くっ、バベルが宿られた!」

 

 しかし、メタルバーストがクリーンヒットした筈のモジャンボは大して堪えた様子も無く「いわなだれ」を繰り出し、その陰からキレイハナが「やどりぎのタネ」を放ってきた。プニちゃんは「ディフェンダー」を使うのを優先した為「いわなだれ」を避けられず、プニちゃんを庇ったバベルに「やどりぎのタネ」が当たる。

 

「「メタルバースト」!」

「戻りなさい、ジャモちゃん! 行きなさい、ナッシーの「ヤッシー」!」『デンデンデンデンデンデェ~ン♪』

 

 さらに、メタルバーストを絶妙なタイミングの入れ替えで空かされた上、アローラナッシーが出てきてしまった。マズい、これは流石にミナレットを死に出しするしかない。さもないと、バベルが連続ダメージで確殺される。

 

「戻れ、バベル!」

「でしょうね! ヤッシーちゃん、「ドラゴンハンマー」! ビスカちゃん、「ムーンフォース」!」

『ハラプニィ~!』『ヨァ……!』

 

 キレイハナの「ムーンフォース」がミナレットに直撃し、アローラナッシーの「ドラゴンハンマー」がプニちゃんを薙ぎ払う。既に「でんきにかえる」で大分充電しているプニちゃんと違い、レベルも経験もまるで足りていないミナレットは一撃で仕留められた。

 

「……持ってて良かった、「ウェザーボール」!」

「掛ったわね! 「カムラのみ」で素早さをアップした上で「しゅうかく」よ、ヤッシーちゃん!」

「なぁっ!?」

 

 しかも、こっそり大戦前に覚えさせておいた隠し玉の「ウェザーボール」も、相手を有利にさせるだけに終わった。天晴な戦術ね。

 分かっていた事だけれど……ヤバいわね、これは。エリカ氏は「晴れパ」の運用にかなり慣れている。このままだと確実に詰みだ。

 どうする、どうすれば良い!?

 

「ヤッシーちゃん、「こうごうせ――――――」

「バベル、「りゅうのはどう」!」

「――――――っ、「かえんほうしゃ」!」

『ヤッシィィイイッ!』『ジュラルヴォオオオン!』

 

 と、キバナ氏が出だしに「りゅうのはどう」を選択。「こうごうせい」で更なる優位を取ろうとするアローラナッシーの不意を突き、「かえんほうしゃ」を食らいつつも撃ち貫く。勝敗は……!?

 

『ヤシィン……』「ヤッシーちゃん!?」

「「とつげきチョッキ」様々だな……」

 

 おお、「とつげきチョッキ」で耐え切ったか。晴れ下とは言え不一致の「かえんほうしゃ」かつ等倍ダメージでなければ、今頃は溶けた鉄になってただろうな……。

 

「よくも……よくもよくもよくも! 絶対に許しませんわ!」

「ヘッ、勝負はまだまだこれからだぜ」

 

 ――――――どうしよう、キバナパイセンの分際でカッコいい。負けて堪るかぁ!

 

「プニちゃん、「ウェザーボール」!」『プニッチャーッ!』

『ハナァッ……!』「くっ……!」

 

 今の攻防の隙に使った「スペシャルアップ」も加わったプニちゃんの「ウェザーボール」が、キレイハナを焼き尽くす。晴れパでくさタイプを使うリスクが、ここで出たわね。余所見なんかするからだ、ざまぁ見ろ!

 ついでに、丁度良く晴れも治まり、舞台は仕切り直しに。もちろん、バベルもプニちゃんも回復済みである。ちょっとギリギリだったけど、どうにか持ち直したわね。

 さぁ、どうするね、エリカ氏よぉ~!?

 

「良いでしょう。ここからが本番です。頼みますよ、ジャモちゃん。そして、タマゲタケの「オタケ」!」

 

 怒りに燃えるエリカ氏は、「さいせいりょく」で全回復したっぽいモジャンボを繰り出し、

 

『タケッテキタァアアアアッ!』

 

 次いでタマゲタケ……ではなく、「アラブルタケ」を召喚した。

 

 ――――――って、何じゃそりゃあああああっ!?




◆アラブルタケ

 パルデア地方で確認された、謎の生物。タマゲタケに似ているが、ずっと凶暴で凶悪な性質を持っており、恐竜のような下半身と併せて「荒ぶる茸」と仮称されるようになった。正式な名前はまだない。その姿形からタマゲタケの古代種ではないかと考えられているが、実態は不明である。
 タマゲタケよりも大分ハッちゃけたステータスを持ち、文字通り物理で殴って大暴れする。その癖キノコなので「キノコほうし」まで使える厄介な奴。特性で素早さを上げる事は出来ないが、何気に「くさわけ」で先手を取る事も可能で、実は古代種ポケモンでも最強格なのではないか、と個人的には思っている。
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