キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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そう言えばSVには他の伝説って出て来ないんですカネ?


バイバイ、サンダー☆彡

「行ってらっしゃい、「ミドリ」! 「じゃれつく」よ!」『ハニャオ!』

「『イワァアアアアアクっ!』」

 

 それは、まさに圧倒的な戦いだった。

 

「やった、やりましたわ、ミドリちゃん!」『はにゃはにゃ♪』

 

 バッドガイを瞬時にボコボコにしたとは思えない程に、和気藹々とじゃれ合うエリカ氏とニャオハ(色違いの♀)の「ミドリ」。今回の旅において、エリカ氏は心機一転する為、今までの手持ちを代理のジムリーダーに預け、新たにニャオハを迎え入れたのである。一発で色違いの♀を引き当てる辺り、流石はくさタイプの使い手と言った所か。

 いやー、初めて御三家が売れたねー。

 

「何故サルノリは選ばれなかったのか」

「ゴリラになるからじゃないですか?」

「それを言っちゃお終いよぉ!」

「よく分かってるじゃないですか」

 

 ゴリランダー……強いんだけど、見た目がねぇ。ま、女子受けはしまい。ゴツ過ぎるもん。

 

「集金よ、おやかたさま!」『タァーッ!』

「『うごぁああああっ!』」

 

 うん、何かあっちでマツリカ氏とプクリンが敗者から身包みを剥ぎ取ろうとしてるけど、気にしたら負けだろう。ボクたちは何も見ていない。

 

「それにしても、良い場所だな。これなら確かに“ライダーの聖地”って呼ばれるのも頷ける」

「そうですねー」

 

 リザリーちゃんでビュンビュン走るのも良いけど、こうしてイルルちゃんに乗せられて、フワリフワリと下って行くのも良いね。キバナ氏は自転車だから、さっさと行きたいだろうけど。

 

「鳥がいっぱいだな~」

 

 空を見上げれば、一面を埋め尽くすような鳥ポケモンの数々。やはり開放的だからだろうか。ポッポやピジョンにピジョット、オニスズメとオニドリル、それから……、

 

『バリバリル!』

「サンダーッ!?」

 

 モノホンのサンダーが居たーっ!?

 どういう生態系なんだ、ここは!?

 

「うぉおおおおおっ、逃がすかぁあああああっ!」

『バリバリダーッ!?』

 

 ――――――やせい の サンダー に しょうぶ を しかけたッ!

 

「イルルちゃん、「ラスターカノン」!」『ジパーングッ!』

『バリリリリィッ!』

 

 ぬぅ、あまり効いてないなぁ。等倍とは言え、伝説のポケモンを相手にジバコイル1匹じゃ厳しいか。

 

「キバナ氏、手伝ってよ! ……って、何処行くのさぁ!?」

「こっちは自転車なんだよ!」

 

 くそーっ、役に立たない奴めッ!

 

「エ、エリカ氏!」

「さぁ、次はそこのヒッチハイカーさんよ!」『ハニャッス!』

「マツリカ氏!」

「ドードー、下まで着いたら起こして~」『バリバラヌ!』

「クソッタレがぁあああああっ!」

 

 どいつもこいつも好き勝手な事をしやがって!

 

「ええい、プニちゃんも協力して! あのサンダーバードを叩き落すのよ!」『プニプニ~!』『ジパパパン!』

『ギャォオオオオスッ!』

 

 クソッ、全然攻撃が当たらねぇ!

 さっきのは不意打ちだから成功しただけか。プニちゃんもイルルちゃんも、でんきタイプとしては鈍足だからね。ただでさえ素早い上に飛び回っているサンダーに直撃させるのは難しいか。

 

『バイバイダーッ!』

「ああっ、逃げちゃったぁ~!」

 

 とか何とか言っている内に、サンダーが逃げてしまった。そんなぁ……。

 

「……いやぁ、悪い悪い。自転車は急に止まれないんだよ。逃げられちまったか?」

「うん……」

「凄いショック受けてんじゃん」

「当たり前でしょ……」

 

 マジでショックなんだけど。伝説のポケモンに出会えたというのに、見す見す逃してしまうだなんて。

 

「死んでしまいたーい」

「おい、エリカるな。セキチクシティに着いたら、何か奢ってやるから」

「わーい★♪」

「現金な奴め……」

 

 まぁ良いさ。また会う機会もあるだろう。その時こそ、しっかりバッチリ捕まえてやるぜ!

 

「――――――さぁ、見えて来たぞ、「セキチクシティ」」

「おっ、アレがそうですか……」

 

 「セキチクシティ」。

 ポケモンロードを抜けた先にある、古式ゆかしい街。名前通り石竹色の花々が咲き乱れる美しい町で、珍しいポケモンがわんさか見られる「フレンドサファリゾーン」が最大の目玉だ。ジムリーダーは、どくタイプ使いにして忍者の末裔:キョウ……ではなく、その娘さんが務めているらしい。可愛いな。

 

「それじゃあ、早速「フレンドサファリ」に行きますか!」

「おう。確かミニリュウとか釣れるらしいし、ゆったり釣りでもするかな」

「わたくしはミドリちゃんのお友達でも探しましょうか」

「わたしは絵でも描いてるよー」

 

 そういう事になった。

 さぁさぁ、着いて早々に体験させて貰いますよ、フレンドサファリゾーンとやらを!




◆セキチクシティ

 名前通り石竹色の街。忍者の末裔が住む町でもあり、ジムはカラクリでいっぱいである。
 まぁ、10人が10人ともサファリゾーンが目当てだろうが。一時期はぼっちに優しくないシステムが導入された事もあったが、あまりに不評だった為、元の捕獲形式に戻った。今では園長の趣味で、カントーだけでなく様々な地方の珍しいポケモンが拝める。
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