「おはこんハロチャオ~♪ あなたの目玉をエレキネット! 何者なんじゃ? ナンジャモです!」
「グッドパンチング! ドラゴンストーム、キバナだぜ!」
「さてはて、ナンジャモと!」「キバナの!」「「キバナモンジャTV!」の時っ間っだぞ(ぜ)~ッ!」
「はい、という事でセキチクシティで~す☆!」
「そして、ここはセキチクで一番の観光名所、「フレンドサファリゾーン」って訳だな」
「珍しいポケモンがわんさか居るって話でしたが、楽しみですね~♪」
「そうだな。ドラゴンポケモンが居ると尚嬉しいがね」
「どうなんでしょうね~? それは行ってのお楽しみって事で☆彡」
カントーの代表的なポケモンたちが飼育されているポケモン動物園を抜けた先にある、セキチクシティ最大の観光名所、「フレンドサファリゾーン」。堆い山々にグルリと囲まれた原野に、出入り口を兼ねた研究所が建てられており、扉の向こうには世界各地の珍しいポケモンが暮らしているという。ここに居るポケモンは全て園長がブリーディングした個体ばかりで、専用の「FSボール」を使えば自由に持ち帰る事が出来る。所謂“取り放題”って奴である。
むろん、自分勝手に逃がしたり虐待するするのはご法度であり、そのような真似をすればボールに仕込まれたセンサーによって直ぐ様警察に通報され、敢え無く御用となるので、良い子の皆はポケモンを大事にしようね。ナンジャモとの約束だ。
「いらっしゃいませ、「フレンドサファリゾーン」へようこそ! 初めての方ですか? それでは、こちらのパンフレットをご覧になりながら、説明を聞いて下さいね♪」
自動ドアを潜ると、親切な受付嬢がフレンドサファリゾーンが園の概要とルールを説明してくれた。
料金は1回1500円で、制限時間内(120分)なら幾らでもポケモンを捕まえられるが、基本的に園内はポケモンの繰り出しは禁止であり、専用の「FSボール(1回につき50個まで)」を投げる決まりとなっている。先ずは「エサ」で引き止め、その後に「シズメダマ」を当てる事で捕獲率をグンと上げられるらしい。「シズメダマ」は言うなれば鎮静剤で、精神的にホンワカしてきた所を捕獲するのだとか。
余談だが、昔は石を投げて怒らせる事で疲れさせ、捕獲率を上げていたそうな。そりゃあ、その手の団体に目を付けられもするわな。明らかにポケモン虐待だもん。
そんな後ろ指を突かれるような過去を拭い去り、今日まで営業を続けているフレンドサファリゾーンに対しては、素直に感服する。その努力に応えて、全力でポケモンを乱獲してやろう(笑)!
さぁ、ポケットモンスターハンターじゃあ!
「「「「おー、壮大!」」」」
ゲートの向こう側は、壮大な自然でした。何処までも広がる原っぱ。所々に点在するアカシアの樹がサバンナ感をマシマシにしている(気候的に本物ではなく「ニセアカシア」だろうが)。原野の各所を網の目の如く流れる小川の傍には苔生した岩が並んでおり、ポケモンたちの棲み処となっている。
何と言うか、疑似的にサバンナを再現しようとして失敗したって感じである。
「もっと言い方無いんか」
「だって本当の事じゃないですか。むしろ、列島の気候でよくもここまで似せた物ですよ」
しかも、草村をなるべくイネ科に寄せている所がまたニクイ。分かってますねー。
「おかげでほら、それっぽいポケモンも伸び伸び暮らしてるじゃないですか」
「確かに……」
さらに、ボクらの視線の先ではケンタロスの群れが草を食んでいる。これも園長たち職員の努力による賜物だろう。その先にはカエンジシがハーレムを築いたり、ドンファンやダイオウドウが闊歩している。まさにサバンナのそれっぽい。
「でも、他にも色々な種類のポケモンが居ますね」
「でっかいドダイトスが居るー」
もちろん、他の環境に適応したポケモンも生息していて、主にヌシサイズのドダイトスを文字通りの基盤とした生態系を織り成していた。背中に棲み付いているのは、主に小型のポケモンで、くさやむしタイプが多い。川が塞き止められて出来上がった池や沼には止水域のポケモンが自由に泳いでいる。コダックとかウパーは分かるけど、コイキングは何処からやって来たんだろうか?
「ともかく、ポケモン取り放題じゃーい☆!」
「「「イェーイ!」」」
獲っちゃるぞ~♪
「では、頼みます、キバナ氏!」
「おうよ、任せとけ!」
「「?」」
だが、ボクらの捕まえ方は、そんじょそこらのトレーナーとは訳が違うぜ。
「へーい、そこのパルデアケンタロスぅ~!」
『ブモ? ……ブモォオオオッ!』
先ずはボクが餌の匂いを振り撒くダンスで誘き寄せ、
『ブモォオオオッ!』
「ぬぅぅん! ……ズワォッ!」
『ボモァッ!?』
攻撃が当たる前にキバナ氏がキャッチ&バックドロップを決め、
「「オラオラオラオラオラオラァッ!」」『ブモン……!』
そして、目を回した所にシズメダマをしこたま投げて、一発ゲットだぜ!
「……マツリカさん、わたくしたちは普通に捕まえましょうか」
「そうだねー」
「「おい、文句があるなら聞こうじゃないか」」
「「脳筋過ぎるって言ってるの」」
「「
うん、全然否定出来ないし、おっとり組にそういう事はして欲しくないです、はい。ボクたちは大人しく、あっちで暴れてますので、どうぞごゆっくり……。
『キバァ……』
「おっ、キバゴが居るぞ」
「捕まえたらどうですか?」
「もちろん! オレ様、キバゴ系統は持ってないからな! うぉおおおっ!」
『キババァッ!?』
食らえ、キバナ氏とボクのボディランゲージ!
「「わーい、キバゴを捕まえたぞー」」
キバコは無事(?)に捕まえました。
「あ、沼地ですよ。色々泳いでますねー」
おっと、お次は沼地か。「なみのり」も良いけど、釣りもまた乙かな。もしくは、
「ボカチンしますか? それとも素潜り?」
「……流石に釣りにしとこうぜ。これ以上はオレ様たちのイメージダウンに繋がる」
「で、ですよねー」
ま、まぁ、ボカチンで浮いてくる奴なんて、コイキングぐらいだよねー(汗)。
「「そい!」」
……って事で、行け、「すごいつりざお」!
「――――――来たぁ!」『リュ~』『リュ~』『リュ~』
キバナ氏がミニリュウを釣り上げたぁ!
いや、釣り過ぎ。入れ食いじゃん。なら、ボクも!
『コイ! コイコイキン!』
「貴様ぁああああああっ!」
色違いだけど、コイキングじゃ全然嬉しくない!
『ドンファン』『ファンドン』『パオンパオン』『ゾー』『ゴマゴマ』
おや、ドンファンとゴマゾウの群れが水を飲みに来たわね。ちょっと離れようか。
『ドンファンドォッ!』
――――――って、イダイナキバ混じっとる!
ポケモンロードの時も思ったけど、どういう生態系してるんだよ、カントー地方は!
『オルドラッドォオッ!』
「「襲ってきたぁっ!?」」
何でだよ!?
しかし、こちらにはキバナ氏が居る。行け、
「おまっ、ふざけ……ぬぐぉおおおおっ!」『ドファッ!?』
「それでも押さえ付ける辺り凄いと思うけど」
半分冗談で言ったのに。超ガラル人は身体能力がおかしい。
「このオレ様の美顔に泥を塗りやがって! うぬぬぬぬ……フタエノキワミアッー!」
『ウゾウムゾウーッ!?』
その上、そのまま牙を掴んでジャイアントスイング。貴様は人間じゃねぇ!
「さーて、カッコいいポケモン居ないかな~? ……ぎぃやああああっ!?」『インドゾウ!』
「「あっ……」」
じ、人身事故発生!
通りすがりの「かいじゅうマニア(ヤドンのすがた)」を、イダイナキバでプチっとやってしまったぁ!
「タ、タスケテ、ヒトガシンダー! コノヒトガヤリマシターッ!」
「いや、まだ死んでない……きっと、たぶん、おそらくは!」
「おい、全然自信ないだろ、あんた!?」
「うるせぇ! いいから救助活動するんだよ! 人を轢いたら、先ずは救命措置だ!」
「轢いたって言うか、普通こんな事ある!?」
「なるものはなる!」
「何だその理屈は!」
「サイトウ家の食卓!」
「ちゃっかりお邪魔してんじゃねぇ! なら、ボクも家訓に従い、逃げるんだよぉ~!」
「逃がすかぁ! 同じスターなら、スター団みたいに不退転の覚悟で生きろこの野郎!」
「放せ、HANASE☆! うわぁあああああっ!」
※この後、滅茶苦茶レスキューした。
◆インドぞう
ダイオウドウの別名……らしい。ライチュウやゴースによく虐められているが、仮にも進化後かつはがねタイプなのに、たねポケのゴースに甚振られるはどうなのか。
別説ではドンファン系統とも言われているが、その場合はライチュウの電気が通じない。アローラライチュウのサイコキネシスはバッチリ食らうが。
そして、古代にはまた別の候補が居たりする。死ぬのは何度目だ、インドぞう。