キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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尊い「命」などナイ。あるのは「もっと生きたい」と足掻ク、無様で美しい純粋な「生命」ダケ。


トドロクマガツキ☆彡

 「トドロクツキ」。

 エリアゼロに棲息する古代種の中でも最上位クラスの力を持つ、強大なポケモン。ボーマンダの祖先と思われる種族であり、メガシンカ状態の形状と非常によく似た姿をしている。

 しかし、タイプはドラゴン/あくという現在種のサザンドラと類似した物で、凶暴性・残虐性は原種以上だ。解説によれば、羽毛を撒き散らしながら高速で飛びまわり、獲物を襲っていたという。その姿はまさしく「轟く月」、悪魔の力を感じさせる。

 そんな太古の怪物が、空の裂け目から出現した。どう考えなくても異常事態である。

 だが、呆けている場合ではない。

 

『ムハァッ!』『ジバレレレレイッ!』

 

 トドロクツキに続いて「ハバタクカミ」と「スナノケガワ」まで現れ、大暴走をし始めたからだ。

 

「ドードーッ!」『バリバラヌァッ!』

『ゴヴォマァアアッ!?』

 

 対するマツリカ氏の判断は迅速だった。3匹の内で一番パワーのあるトドロクツキへ「らいめいげり」を食らわせ、その動きを止めた。

 

『ムナカミィ!』

「「ラスターカノン」!」『ジュラァバァッ!』

『ムケァッ!?』

 

 そして、ハバタクカミはキバナ氏が足止めした。偶然なのかは知らないが、よくフェアリー複合だって分かったな。最高のAIも見た目とタイプのちぐはぐさで優位を取っていたのに。

 これは負けてられませんなぁ!

 

『ジジンバオリィッ!』

「プニちゃん!」『プニプニ~ッ!』

 

 スナノケガワが放った「10まんボルト」を、プニちゃんのへそダイナモで受け止め、電気に変える。タイプ的には不利だが、守りの堅牢さはこちらの方が上だ。

 ジムリーダーとして、配信者として、オーディエンスを危険な目に遭わせる訳にはいけないんだよ!

 

『ジッパ――――――』

「「ふいうち」!」『プニット!』

『ジバクレレレレイッ!?』

『ゴヴォァッ!?』

 

 さらに、「だいちのちから」を使われる前に、プニちゃんの肉厚で「ふいうち」を決め、トドロクツキへぶつけた。

 

『ゴヴォマァアアアンドァッ!』『ジジバババッ!?』

 

 当然、凶暴なトドロクツキは見事にブチ切れ、スナノケガワを襲い始める。単細胞め。

 

「ドードー!」「プニちゃん!」

『……ゴヴァッ!』『ジッパリーッ!?』

 

 しかし、戦闘勘は鋭いのか、プニちゃんとドードーの追撃をスナノケガワを肉盾にして躱し、

 

『ガヴォオオオッ!』『ムナバァッ!』

『ジュルァッ!?』

 

 ハバタクカミのマジカルシャインに合わせる形でバベルを「ドラゴンクロー」で攻撃。「メタルバースト」を発動される前に瀕死状態へ持ち込んだ。

 

「この野郎!」『グヴォァッ!?』

 

 だが、流石にキバナ氏のフィジカルの高さまでは理解不能だったのか、切り裂いた後隙を殴られ、フレンドサファリゾーンの研究施設に頭から突っ込んでいく。ば、化け物め!

 

「あ、ヤバいで! そこには――――――」

 

 しかし、突っ込ませたのが施設内の、園長室だったのはマズかった。何せそこには、

 

「わての「メガストーン」コレクションが!」

『……ボヴァアアアヴォッ!』

 

 と、「ボーマンダナイト」を摂食したトドロクツキが姿を変える。漆黒の三日月と暗黒なる後光を背負い、血に染まったかのような身体を持つ現在の彼は、太古から蘇った悪魔の勇者とでも言うべき、邪悪な化け物であった。

 

 

◆『分類及び種族名称:ぼうまんポケモン=ディアマンダ』

◆『弱点:不明』

 

『ギャヴォオオオオォオンッ!』

『ムナバァッ!?』『プニィッ!?』

 

 すると、トドロクツキが背中の後光から「ムーンフォース」を発射。ハバタクカミごと、プニちゃんを吹き飛ばした。

 

「嘘でしょ!?」

 

 トドロクツキは完全な物理型の筈なのに、充電状態のプニちゃんが、一撃で倒されるだなんて。これは特攻も上昇していると見て間違いない。それもメガボーマンダやサザンドラさえ凌ぐ程に。

 いや、それよりも、プニちゃんが……!

 

「馬鹿、ボサッとするな!」

「え? あっ……」

『グルヴォァアアアアッ!』

 

 キバナ氏の声が耳に届く頃には、トドロクツキの大口が、ボクの頭を食い千切ろうとしていた。

 

『バリバリルッ!』『ギャヴォッ!?』

 

 だが、その鋭い牙が噛み合う事は無かった。突如舞い降りた、でんげきポケモンが「かみなり」を落としたのである。

 

「キミは……」

 

 間違いない、さっき捉え損ねたサンダーだ。だけど、どうして?

 ――――――いいや、とにかく今は!

 

「お願い、力を貸して!」『ギャォオオオスッ!』

 

 ボクはサンダーの背に乗り、サンダーはそれを受け入れた。即断即決だった。

 そして、そのまま時空が崩壊した空へと舞い上がる。

 

『ヴァォガァッ! ガヴォギャアアアアアッ! ブルァアアアッ!』

 

 さらに、不意打ちを食らった事で怒りが天元突破したトドロクツキが、赫い閃光を引きながらボクらの後を追う。

 

「来るよ!」『ギャオッ!』

『ギャヴォルァアアアッ!』

 

 こうして、ボクとサンダー、トドロクツキによる、空前絶後のドックファイトが始まった。




◆ディアマンダ

 トドロクツキが「ボーマンダナイト」を吸収し古代の力を再活性させた姿。赤い部分が黒く、青い部分が赤く染まった、デーモン族最強の勇者みたいな色合いをしている。低かった特攻が再び上昇しており、何と「155」もある。素早さも「139」と、プテラさえも置き去りにする。ただし、タイプはそのままで耐久力も大して上昇していない為、割と打たれ弱い。
 ナンジャモたちの前に出現した個体は、「■■■■■」によって過去から呼び出されたもので、見知らぬ土地に来た事による怯えと新たな縄張りを作る為に、形振り構わぬ大暴走を起こした。
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