キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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■■■■■:
『死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、死んでしまえ! 死んだ■■■■だけが良い■■■■なのだ!』


もっと高く★彡

「チクショウ、飛んで行っちまったぜ!」

 

 いよぉ、お前ら。オレ様――――――キバナ様だぜ。

 ……って、呑気に挨拶してる場合じゃないか。ナンジャモが通りすがりのサンダーに跨って飛んで行っちまったよ。トドロクツキも後を追い掛けてるし。

 それにしても、クソッ、何なんだ、この状況は。

 突然、空がガラスのように罅割れ、そこから古代のポケモンが次々と飛び出して、街を破壊しまくってる。

 

「皆さん、こっちです! ワタシに付いて来て下さい! ……っ、モルフォン、「サイコキネシス」!」『モフォッ!』

『オッタマゲェッ!?』

「行かせません! ミドリちゃん、「タネばくだん」!」『ハニャンモッ!』

『ジバクククレッ!?』

 

 ジムリーダーのアンズやエリカが居てくれなけりゃ、正直お手上げだったぜ。あの3匹の後も、まだまだ古代種が出て来やがるしよ。

 つーか、マツリカの奴はどうした。何やら“助っ人”に電話を掛けていたようだが、今は何を―――――、

 

『デデデデデリデリデリバーァッ!』

「うっ……うぅぅ……っ!」

 

 すると、オレ様の視線の先で、奇妙なポケモンを前に足を竦ませ動けなくなっているマツリカが居た。あの金属質で、生き物って言うよりロボットみたいな姿は、

 

「未来種まで居るのかよ!」

 

 確かあれは、「テツノツツミ」だっけか。デリバードによく似ちゃいるが、首がボヨ~ンと取れるわ、完全にバグった鳴き声を上げるわで、未来種の異次元っぷりをこれでもかと体現している種族って、ナンジャモが言ってたな。マジで怖い。

 そして、マツリカのあの怯え様……例の事件(・・・・)の後遺症(・・・・)か?

 そうだとしたら、マツリカは未来種相手には戦えないな。それよりも、これ以上パラドックスな連中が増えないよう、立ち振る舞って貰わないと。

 

『デデデ――――――』

「止めろキ○ガイ!」

『ダイオウ!?』

 

 よし、とりあえず1匹ノックアウト。他にはまだ未来種は居ないようだし、こっちは任せるか。

 

「おい、マツリカ!」

「……ハッ! あ、うん?」

「ドードーを借りてくぞ! お前は“助っ人”とやらと一緒に、事態を治めろ! あのバケモンはオレ様が叩き落す!」

「わ、分かった……」

「うっしゃあっ! 行くぜ、ドードー!」『バリバラヌッ!』

 

 待ってやがれ、トドロクツキ。オレ様のバベルを仲間ごとKOしてくれた借り、キッチリ返させて貰うぜ。このハイパーボールでな!

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 お、おはこんハロチャオ~。

 ……って、ヤバい、マジでふざけてる場合じゃないわ。

 

『ゴヴァンドァッ!』

「クソッ、速いな!」

 

 サンダーは全力で飛んでいる。それ処か、翼を折り畳み、槍のような形状に為りつつ、尾羽から電力を放出する事で、亜音速で空を切り裂いているのだが、それでも振り切れない。どういう速度で飛びやがるんだ、あの化け物!

 

『ガヴォァッ!』

 

 と、トドロクツキが自身の羽毛をミサイルの如く撃ち出してきた。

 

「「スケイルショット」!? イルルちゃん、「トライアタック」!」『ジパパパパッ!』

 

 迎撃の為、イルルちゃんを呼び出して「トライアタック」を仕掛けたのだが――――――一発撃ち漏らした!

 

「ぐっ!? ……げほっ!」

 

 チクショウが、脇腹を抉られた……!

 しかし、痛みに負けてはいられない。あの悪魔は、未開地に来た混乱と、新たな縄張りを作ろうとする生き意地のせいで、何時もとは比べ物にならないくらいに凶暴化している。もちろん、会話やボディーランゲージなど、通じる余地はないだろう。

 力尽くでも黙らせて、分からせるしかない!

 

「サンダー、垂直2時方向に上昇! 「ぼうほう」、撃て!」『バギャヴォオオッ!』

 

 とりあえず、追撃の「スケイルショット」が放たれていたので、引き付けながら上昇しつつ、「ぼうふう」で押し返してやる。

 

『グヴォォォッ!』

 

 むろん、当たる筈はないが、トドロクツキは大事を取ってか、羽ばたきで急停止しながら11時方向へ後退。

 さらに、降下しつつ「ムーンフォース」を三連打してきた。

 

「サンダー、8時方向へ撤退! 雲に潜れ!」『ギャヴォオオオッ!』

 

 あんなの食らったら一溜りもないので、雲に潜行して遣り過ごす。

 

「――――――「チャージビーム」!」『バリバリルァッ!』

『ガヴォァッ!?』

 

 そして、速度を緩めて背後を取り、「チャージビーム」をお見舞いしてやった。これで特攻も上がったし、一発一発がが致命傷だぞ、トドロクツキ!

 

「ぐぶっ……ぅぐ……げはっ!」

 

 まぁ、その前にボクが出血多量で死ぬかもしれないが。ヤバいな、大腸と小腸の一部が破裂してるな、これ。抉れた傷口に負荷を掛けてるんだから当たり前だけど、早く止血と輸血をしないと、マジで死ぬ……。

 だから、頼むよ、サンダー、イルルちゃん!

 

『ギャヴォオァッ!』

「………………ッ!?」

 

 あ、あいつ、自分のスケイルショットと並走してやがる!

 撃ち落とすのを諦めて、自ら屠りに来たか……!

 

「上等だぁ! 「ラスターカノン」! 「トライアタック」! 「10まんボルト」!」『ジパパパパパパパパパパパパ!』

『グルヴォァッ!』

『ギャヴォッ!?』「がっ……!」『ジパッ!』

 

 クソッタレが、全部避けて殴るなよ……!

 トドロクツキの「ドラゴンクロー」と「スケイルショット」が命中し、ボクらは空中で離散した――――――が、しかし、罠に嵌まったのはお前だぁっ!

 

「「でんじほう」!」『ジパァッ!』『バリバリダーッ!』

『グギャァッ!?』

 

 接近戦を仕掛けた時点で、密着状態の「でんじほう(これ)」を躱す事は不可能だったんだよ!

 

『……グガァッ!』

「なっ……!」

 

 嘘……まだ、動けるの……?

 

「「らいめいげり」!」『ギャヴォオオオス!』

『グギャアアアアッ!?』

 

 だが、トドロクツキの硬い爪は届かなかった。地表から花火のように打ちあがって来たドードーの「らいめいげり」でぶっ飛ばされたのである。

 

『グギギギギ……!』

「往生せいやぁっ!」

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!』

 

 さらに、キバナ氏の「ばくれつパンチ(ハイパーボール)」が炸裂。トドロクツキは完全に沈黙、彼の手持ちとなった。

 

「あ……」

 

 そして、そこでボクの意識は途絶えた。




◆「■■■■」

 搭載された最高のAIによって自律行動する人工ポケモン。シルフカンパニーの最高傑作にして目玉商品であり、家事全般や介護活動、職業サポーターなど、様々な用途に利用可能な事も相俟って、世界中で売れた。
 しかし、とある存在が感染させた悪質なプログラムにより、ある日一斉に全世界で暴走。“己のトレーナー(もしくは関係者)”を優先的に攻撃する殺戮マシンと化し、多くの犠牲者を出した。特に子供や老人の被害が甚大で、異変に気付き這う這うの体で家まで辿り着いた者の中には、“真っ赤に染め上げられた部屋の中で、留守と安全を託した信頼すべき「■■■■」が、変わり果てた自分の愛する家族を執拗に死体蹴りしている様”という、悪夢のような光景を目の当たりにする事となった事例もある。その為、「機械的な姿や動作」「赤と青の色合いの組み合わせ」「ポケモンそのもの」に恐怖を覚える者が続出し、生涯を後遺症に悩ませる事となる。
 とある存在は、“そのショックにより人間とポケモンの信頼関係を打ち砕き、互いが滅ぶまで殺し合わせ、根絶やしにする”事を目的としており、実際にそうなり掛けたものの、とあるボーイ・ミーツ・ガールの摘心によって阻まれる事となる。
 そして、大半の「■■■■」は人間側の反撃で死亡し、生き残った個体も全て「欠陥品」として“処分”された。
 だが、本当の悪魔の怨念は晴れる事無く、過去や未来に想いを馳せる儚い人の夢の引き起こした騒動により、全人類に復讐せんと蘇った。
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