キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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日本語訳すると!


ゴールデンボールブリッジ☆彡

「ヤッホ~イ、「ハナダシティ」だ~!」

「嬉しそうだね」

「そりゃあ、シオンタウンじゃなければ、何処だって嬉しいですよ!」

「一体何があったんだ、お前は……」

 

 誰が喋るかぁ!

 ――――――って事で、ボクらは今、「ハナダシティ」に訪れている。「いわやまトンネル」を抜ける気は無かったので、ヤマブキシティを経由した上でだ。

 いやー、明るくて良い街だねー。陽光をキラキラと反射する、豊富な水源が美しい。住人も牧歌的で、全体的に落ち着いた場所だなぁ。

 逆に言えば、特徴的な物が何もないという事だが。買い食い出来る施設がフレンドリーショップしかない。あとは自転車屋が家電料品店を兼ねているくらいだろうか。

 まぁ、そういう刺激が欲しければヤマブキシティやタマムシシティに行けばいい話だし、何なら徒歩でも行ける距離なので、植物のように静かに暮らしたい人には居心地が良い事だろう。ハナダジムはみずタイプ使いの集い場だけど。

 

「さーて、ハナダシティと言えば?」

「かの有名な「ゴールデンボールブリッジ」じゃねぇの?」

「アレって未だにやってるんだ……」

「うん、やってるよー」

「賞品は「でかいきんのたま」が2つですわね」

 

 ……チョイスに悪意があり過ぎる。

 しかし、挑戦はする。だって他にやる事ないし、ハナダの洞窟には許可が無いと入れないしね。5人抜き(実質的には6人抜き)を果たして、金○2つもぎ取ったらぁ!

 

「頼も~☆彡」

 

 という事で、黄金に輝く長い橋――――――「ゴールデンボールブリッジ」の入り口に立った。道中には5人の男女が挑戦者を待ち構えている。奥にもう1人居るとか言ってはいけない。

 

「ぬっ、挑戦者だな!? ならば、この昆虫博士のケンスケが相手をしてやる!」

 

 先ず一人目は、元は虫取り少年だったであろう、昆虫博士のケンスケ氏が勝負を仕掛けてきたッ!

 

「行けッ、モルフォン!」『モルフォオスッ!』

 

 お、モルフォンだ。レベルも結構高い。ここは、

 

「……頼みます、キバナ氏!」

「おうよっ! 行け、ミナレット! 「すなあらし」を吹かせて、「ストーンエッジ」だ!」『バンギャァアアドッ!』

「避けて「むしのさざめき」!」『バフォオオオッ!』

「チッ……だが、掠り傷だ! 食らえ、「じしん」!」『ドギャアアアス!』

 

 種族値の暴力がモルフォンを襲う。流石にミナレットは強いなぁ。

 

『ガヴォ……!』「くっ、戻れ! ……だが、全力で戦ったから悔いはない!」

 

 おやおや、潔いね。見た目がインテリ系だから、ごねて来るかと思ったけど、案外と爽やかな奴。

 

「あら、挑戦者? なら、この私……サヤが相手をしてあげるわ! 頼むわ、ゴルダック!」『スックゥゥン!』

 

 次はミニスカートを穿いた、大人のお姉さんのサヤ氏。その年でその短さは、もうエロなのよ。ゴルダックも何故かピンク色だし。桃色がクローバーだわー。

 

「そんなあなたに「エレキネット」」『ジパパパパン!』

「アァ~ン♪」『シビレダックゥ!』

「そして「10まんボルト」」『ジパルルルルッ!』

「イヤァ~ン♪」『キモチイイーッ!』

 

 しかも、見せ場が全然ない。ある意味特徴的ではあるけど。

 

「3人目、シンゴ様の登場だ! そう易々とは通さないぞ! 行け、サンドパン!」『バヴォオオオ!』

 

 今度はワンマンアーミーみたいな恰好のシンゴ氏か。手持ちは赤髪のサンドパン。海賊ではない。

 

「なら、わたしが行くー。頑張って、ルンル~ン♪」『パンワン!』

 

 対するこちらはマツリカ氏で、繰り出したのはバウッツェルに進化したルンルンちゃん。美味しそうに焼き上がってますねぇ。

 そして、バウッツェルは可愛いだけでなく、結構強い。ほのお技を吸収して強くなる特性「こんがりボディ」に、「じゃれつく」「かみくだく」「サイコファング」「ボディプレス」などの強力な物理技を持ち合わせてるからね。純粋に物理アタッカーとして非常に優秀である。

 

「食らえ、「どくづき」!」『ドパパパン!』

 

 だが、サンドパンは技のタイプ範囲が広く、バウッツェルの弱点も突ける。防御力が高い事も相俟って、ルンルンで倒すのは厳しいかもしれない。

 

「ルンルン、ゼンリョクで「ラブリースターインパクト」!」『パンバフフッ!』

「な、何じゃそりゃ……ギャアアアアッ!?」『ドドドパパン!』

 

 そりゃないぜ、マツリカ氏。

 

「4人目は私、アミ。そろそろバテてきたんじゃない? 行って、ニャンちゃん!」『ペルフシャッゥ!』

 

 4人目はOLのアミ。眼鏡とスーツが可愛いです。相棒は金毛のペルシアン。ゴールデンボールブリッジの関門役として相応しい。

 

「行って、ダリアちゃん!」『ホォオオオォン!』

『ウニャッ!?』「ニャんちゃ~ん!」

 

 しかし、レースで鍛え抜いたダリアちゃんのフィジカルに敵う筈も無かった。いや、強っ。というか、キミが出るんだ……。

 

「キョェエエエエイ! さぁ、オレで最後だ! ヨシハル様の力を見るがいい! やれ、ウィンディ!」『イワバワンッ!』

 

 最後は神主風味のヨシハル氏。出て来たのはウィンディ……だけど、見た事ないな。カントー限定のリージョンフォームなのかね?

 

『プニニ!』『モトカゲェ!』

 

 対峙するのはプニちゃんが駆るリザリーちゃん。素早い動きから繰り出される鋭い攻撃が持ち味だ。

 

「ポケモンがポケモントレーナー!? 馬鹿な!」

 

 至極冷静な突っ込み、ありがとうございます。

 

『オプニィ!』『モトギャアアアス!』

 

 だが、容赦なく行きまーす。「ギアチェンジ」からの「ワイドブレイカー」という、バフバフでデバフな攻撃でウィンディにダメージを与える。

 

「うぬぅ! ウィンディ、「じゃれつく」!」『バワワン!』

『プニャン! プニニ!』『ブルルル……シャアアアアッ!』

 

 さらに、ウィンディの「じゃれつく」を「アイアンヘッド」で怯ませ中断させて、「すてみタックル」で止めを刺した。普通に強っ。

 さぁて、怒涛の勢いで橋を渡り終えた訳だけど……これで終わりじゃないのよねぇ?

 

「5人おめでとう♪ 普通は回復とかするのに、凄いわねアナタたち。ワタシはグラマス。賞品の受け渡し係をしているわ。よろしくね♪」

 

 と、受け渡し役のグラマス(本名)な女性が話し掛けてきた。2つのお胸がビックバンです、はい。

 

「……キバナ氏、デートにでも誘ったらどうです?」

「お前はオレを何だと思ってるんだ」

「ナンパのチャラ男」

「おう、言ったな。なら、勝ったらデートに誘ってやるぜ! ……それでも構わないかな、お嬢さん?」

「いいとも~♪」

「「ノリ軽っ」」

 

 割とオープンだな、この人。

 

「ワタシに勝てたら、もっと凄~いサービスしてあげる♪ 行って、ルージュラ!」『ジュラジュラジュラジュラジュラルルルッ♪』

「よし、行け! バベル、「てっていこうせん」!」『ジュドラァアアアアアッ!』

「『イクゥウウウウウウウウッ!』」

 

 逝ったぁあああああっ!

 つーか、出だしに「てっていこうせん」とか、容赦ないなキバナ氏。そりゃあ、効果抜群で瀕死になりますよ。

 

「ウフフフ、思わず火照って来ちゃったわ♪ これはそのお・れ・い♪」

 

 そう言って、グラマス氏は――――――自らの胸を取り外した!?

 否、あれはおっぱいじゃない、「でかいきんのたま」だ。それはつまり、

 

「お前、男かよ!?」

「あ~ら、心は女よ? ま、流石に下のはあげられないから、上の2つで勘弁して頂戴♪」

「うぉぉぉ……っ!」

 

 グラマス氏は、妙齢のオカマさんでしたー。

 

「さぁて、それじゃあ、行きましょうか?」

「えっ、いや、あのちょ……意外と腕力あるな!?」

「「「ご達者で~♪」」」

「お前らぁああああああああああああああああ!」

 

 そして、キバナ氏とグラマス氏は、末永く幸せに暮らしましたとさ(笑)。めでたしめでたし♪




◆ゴールデンボールブリッジ

 ハナダシティの北側にある、黄金の架け橋。待ち構える5人のトレーナーを打ち破ると、ロケット団の下っ端から「きんのたま」と栄誉あるロケット団への勧誘をして貰える。そのまま戦闘になるので、実質的に6人抜きだったりする。
 この世界線では代わりにトキワコンツェルンの人事担当が在住しており、腕っこきのトレーナーを入社勧誘しているんだとか。その為か、報酬も「でかいきんのたま」2つにグレードアップしている。
 ちなみに、グラマスさんの好みは「背の高い、嵐のような益荒男」らしい。良かったね、キバナさん。
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