キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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※この世界は原作と似て非なる独自の設定が盛り込まれていマス。


カントー配信☆彡

「おはこんハロチャオ~♪ あなたの目玉をエレキネット! 何者なんじゃ? ナンジャモです!」

「グッドパンチング! ドラゴンストーム、キバナだぜ!」

「さてはて、ナンジャモと!」「キバナの!」「「キバナモンジャTV!」の時っ間っだぞ(ぜ)~ッ!」

「いやー、色々ありましたけど、遂に辿り着きましたねぇ、カントー地方!」

「そうだな。思えば、ここまで長かったなぁ……」

 

 主にあなたのせいでね。

 とりま、そんな感じで、ボクらはどうにかこうにかカントー地方へ降り立ち、今はクチバシティに訪れている。カントー地方は手狭な土地が多いので、クチバ港の沖合に増設された人工島「カントー空港」に着陸した上で、船便を利用しなければならない。割かし不便だが、立地条件は変えようがないから、仕方がないのだろう。

 しかし、そこからの移動はポケモンの力を借りれば良いだけの話だし、カントー空港が設置されたおかげで、「オーレン諸島」という離島群との行き来がかなり楽になった一面もあり、これはこれで良いのかもしれない。

 ……さーて、小難しい話はこれくらいにして、番組を進めましょ~♪

 先ずは現地の人と仲良くなる事から始めようかな~?

 

「おっ、さっそく現地の人発見!」

 

 何か画家っぽい女性が居たので、早速ご挨拶をば。流石に最初は普通に言おうかな。通じ無さそうだし。

 

「こんにちは~♪」

「アロ~ラ~♪」

 

 アローラの人だったぁ! やはり列島一の近代都市、国際化が進んでるぅ~!

 ――――――コホン。気を取り直して、配信を続けようか。

 

「……え~っと、テレビの人~?」

 

 何か怠い喋り方する人だなぁ。見た目も気怠そうだし、何なら全身ペイントだらけだし。服装もスモックにダメージジーンズと、作業優先って感じ。眠そうな目を覗けば、金髪美顔でスタイル抜群なだけに、ちょっと勿体無い気も……。

 

「ハイハ~イ! それでは改めまして、おはこんハロチャオ~♪ 何者なんじゃ? ナンジャモで~す♪ 今回はこちらのキバナ氏と、カントーの魅力を世界に配信しようと、馳せ参じました~♪」

「おー、背信者って奴かー」

「いや、背いてはいません。配ってるだけです」

「なるほどー」

 

 ……この人、本当に理解出来てるか? そもそも、ボクの事、見えてます~?

 

「おやおや、マツリカさんじゃないか。風景画でも描きに来たのかい?」

 

 すると、キバナ氏がしたり顔で語り始める。

 

「えっ、キバナ氏、彼女の知り合いですか?」

「いや、初対面だが? だけど、結構有名人だぞ、その人。何たって、フェアリータイプのキャプテンを務めてるからな。ちなみに、本業は見ての通り画家だ。どちらかと言うと、そっちの方で有名かもな。「ブルドーブル」ってペンネーム知らない?」

「うぇっ、あの有名な画伯さん!?」

 

 ブルドーブル氏と言えば、様々な風景画で巨万の富を築いた、超一流の画家じゃないのさ!

 基本的に顔出しをせず、フラフラと各地を放浪しているらしいから、目の前の彼女がそうだとは気付かなかったよ!

 こ、これは、クロスサンダー級のバズりチャンス!

 

「み、皆の者~! 超大物とのスクショタイムだぞ! 脳内フォルダに根性焼きしろ~!」「いぇ~い、ピースピース」

「いや、チンピラかお前は……」

 

 聞こえんなぁ~!

 ニシシシ、これは人気もメガシビルドン登りなのでは~☆!?

 あと、マツリカ氏、見た目の割に結構ノリが良い。そういうご友人でも居るのだろうか?

 ――――――まぁ、それはそれとして。

 

「ところでマツリカ氏、何かご用事は?」

「無いよー。フラッと遊びに来ただけだしー」

「そうでっかそうでっか。……なら、お近付きの印に、ちょっとバトりませんか~?」

「良いともー」

 

 やっぱりノリが良いね、マツリカ氏。そうこなくっちゃ!

 

「よし、ではやっちゃって下さい、キバナ氏!」

「そこでオレ様かよ!? 何で振った!?」

「え~? だって、ガラル最強のジムリーダーなんでしょ~? ボクは実力的には中の上くらいだし、ここは大先輩であるドラゴンストームのお手並みを拝見したいな~と思って★」

「ほほぅ、オレ様の事を良く分かってるじゃねぇか!」

 

 チョロいな、おい。

 だが、タイプ相性的にはキバナ氏の方に軍配が上がるのは事実。ジュラルドン(バベルくんだっけか?)ならフェアリーを等倍で受けられるし、逆にはがね技で弱点を突ける。

 対するボクのプニちゃんは確実に泥仕合になるだろうからね~。フェアリータイプは体力が多いから……。

 そこら辺が分かっているのか、キバナ氏もしたり顔でハイボを握っている。キバナ氏はハイボ派かー。

 

「ルールは簡単! お互いにベストパートナー同士でタイマン勝負! 道具は無しの、一騎討だぁ~♪」

「上等! 行くぜ、マツリカさんよぉ!」「クチバ湾に沈めてあげるよー」

 

 さぁさぁ、ジムリーダーとキャプテンの、映えまくりなバトりが始まっるぞ~♪

 

「やったれ、バベル!」『ジュルァアアアッ!』

 

 キバナ氏が繰り出すは、「ごうきんポケモン」のジュラルドン。ニックネームはバベル。一瞬で崩壊しない事を祈る。

 対するキャプテン:マツリカ氏のポケモンは~?

 

『バリバラヌゥッ!』

 

 「けんきゃくポケモン」のガラルサンダーだぁ!?

 

「「フェアリーの概念!」」

 

 バリバリの「かくとう/ひこうタイプ」じゃないですか、やだ~。本人は10Vも発電出来(バリれ)ないけども。

 

「レッツゴー、「ドードー」!」『ギャォオオオス!』

 

 そして、悪意しか感じないニックネームよ。皆の者も、一度は思ったかもしれないけどさ!

 

「ドードー、「らいめいげり」!」『バリャアアアッ!』

『ジュルァッ!?』

 

 その上、一切容赦がない。開始早々に蹴りをかますとか、ヤクザかよ。もう、どいつもこいつも皆筋物や。

 

「クソがっ! バベル、「メタルバースト」! そして「りゅうのはどう」だ!」『ギギャアアアッ!』

『バリバリダーッ!?』

 

 しかし、そこはジムリーダー。耐え抜いた上でカウンター技とは、分かってるじゃないの~♪

 

『バギャハハハハッ!』

「タフ過ぎませんか?」

 

 だが、ドードーは倒れない。ガラルサンダーはスピードスターのアタッカーなので、耐久力はそこまで高くないんだけど……単純に相手のレベルが高いって事か。

 いや、どんだけ育ててるの!? キバナ氏のバベルくん、確かレベル70を超えてる筈なんだけど!?

 

『バギャヴォッ!』『ゴーキン!?』

「し、勝負あり~! マツリカ氏の勝利ィーッ!」

 

 さらに、無情なる蹴り技で、バベルは崩壊した。やっぱりな……。

 まぁ、伝説の鳥ポケモンを相手に善戦した方かもしれない。流石はジムリーダーの相棒。ボクのプニちゃんじゃ受けきる前に仕留められてたかも。ジュラルドンが反撃出来たのは、見た目に反して案外と素早いからだからね。挑まなくて良かったぁ~。

 

「ちなみに、ドードーくんのレベルは?」

「95ぉー」

 

 ……カ、カントー地方、怖ぇー。




◆マツリカ

 アローラ地方出身の画伯で、ペンネームは「ブルドーブル」。フェアリータイプのキャプテンも兼任しているが、基本的に自分の描写欲を優先する為、世界中をフラフラと旅して周っている。手持ちのガラルサンダー(ニックネーム:「ドードー」)は幼少期に偶然出会った個体であり、馬鹿みたいにレベルが高い為、普段はライドポケモンとして使用している。手持ちの切り札はプクリン。
 ちなみに、この世界の彼女は画家でもあるが、とある企業の特別社員でもある。呼び出しが掛からない限り出勤などはしていないが。
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