「おはこんハロチャオ~♪ あなたの目玉をエレキネット! 何者なんじゃ? ナンジャモです!」
「グッドナックラー! ドラゴンストーム、キバナだぜ!」
「さてはて、ナンジャモと!」「キバナの!」「「キバナモンジャTV!」の時っ間っだぞ(ぜ)~ッ!」
「……とは言う物の、夜なんですよねぇ」
「しかも、「おつきみやま」の麓でな。流石にマサキの家でのんびりし過ぎたな」
そうなんですよねぇ。
マサキ氏の家、思ったより天国だったよ。イーブイいっぱい、夢いっぱいって感じ。何処もかしこもイーブイだらけで、もっふもふのフ~ワフワでしたわー。
正直、ポケモンコレクションとか、転送マシンだとか、マサキ氏の才能が活かされた数々の品が、目に入らないくらいに熱中してた。だって可愛いんだもん。キュート☆イズ★ジャスティス☆彡♪
……という事で、可愛いイーブイたちに囲まれていたら、何時の間にか日が暮れ始めていた為、いそいそと山越えしようかと思ったけど、案外と「おつきみやま」まで距離があったので、仕方なく登頂を諦めて、麓でキャンプをする事にしたのである。カントー&ジョウト地方のポケセンは2階に宿泊施設があるそうだけど、知ったのがテントを張り終わった後だった為、そのまま野宿と相成りましたとさ。
つまり、全部キバナ氏が悪い。責任取ってよね!
「いや、125%お前のせいだろ」
「いいや、100%だね! 残りはマツリカ氏とエリカ氏のせいよ!」
「「それ程でもある」」
「「いや、褒めてはいない」」
だけど、可愛いポケモンと戯れちゃうのは、女子の習性みたいな物だからね、仕方ないね。ルンルンやダリアと言った新顔メンバーもプニちゃんたちと交流を深められたから、結果オーライって事で。
そんで、今は皆で夕食をコトコト作っている訳だが、
「……うん、良い感じだ。流石はカレーの本場、ガラル地方だな。香りも味付けもバッチリちゃんだな!」
「何で居るのかな、ペパー氏?」
何故かペパー氏が同席となった。パルデア在住のキミが、どうしてカントーに居るのかな?
「旨いモンが呼んでるからさ!」
「美食家というより美食屋だね」
食えば食う程にパワー溢れるってか。気が高まるぅ、溢れるぅ~。
「まぁまぁ、良いじゃねぇか。実際、料理の腕は確かだし、助かったのは事実だしよ」
「まぁ、そうですけど……」
「な、何だよ、俺が居ちゃ悪いのかよ!」
「いや、チャンピオン氏をほったらかして、放浪の旅とは良いご身分だなーと思って」
「い、嫌み過ぎる……!」
だって本当の事じゃん。チャンピオン氏と仲が良いのは、今や周知の事実なんだからさ。
「いや、俺とアイツは友達で――――――」
「じゃあ、ネモネモとボタちゃんとチャンピオン氏の中なら、どの子が一番良い?」
「ノア」
「即答したね……」
まぁ、ネモネモとボタちゃんは生活力が無いからなぁ……。ついでに言えば、戦闘狂と引きこもりだし。それに比べたら、ノアちゃんはオールラウンダーだからね。付き合いとしても、彼女が一番だもんなー。
だから、誰を選ぶかと聞かれたら、そりゃあ
「そもそも、アイツらちゃんと相手が居るぞ?」
「えっ、そうなの?」
ボタちゃんは何となーく分かるけど、ネモネモとお付き合い出来る相手なんて居るのか?
「ねーねー、何の話?」
「青春ですわよ、マツリカさん」
「ふーん。……わたしには関係ないかな」
「まぁ、貴女は絵画が恋人でしょうしね」
「そういうエリカさんには居ないのー?」
「ダリアちゃんです♪」
「いや、そういう事じゃなくてね……」
本当に仲良いね、キミら。
あと、少しは手伝えよ。大人の癖に子供か。お皿とスプーンで待ち構えているんじゃありません!
「良いんだよ、アイツがGOサイン出したんだから」
「へぇ……」
いそいそとカレーを盛り合わせちゃって。照れ隠しかな?
ま、あんまり揶揄うのも可哀想か。馬鹿にし過ぎて、後でチャンピオン氏からお叱りを受けるのも面白くない。お腹もバッチリ空いてるし、早速ご飯にしよう。
「「「「「いただきまーす」」」」」
さぁ、ガラルとパルデアの合作、「秘伝キョダイマックススパイシーカレー」を頂くとしますか!
「うん、美味しい」「カレーうまーい」「結構なお手前で……」
うんうん、滅茶苦茶に旨いわー。ちょっと量が多いけど、それを差し引いても全然飽きが来ない味だ。これなら残さず食べられそう。
「寝かせた訳でもないのに、この深いコクと味わい……秘伝スパイスの力ってすげー」
「いやいや、キョダイパウダーの引き出す旨味も相当ですよ」
男性陣がお互いに褒め合ってる。年齢差も相俟って、仲の良い先輩と後輩って感じ。薄い本が分厚くなるわね。
……そう言えば、大して気にしてなかったけど、何でボクにはタメ口なんだ、ペパー氏。確実にキミよりも年上だと思うんだけどなー?
「……えっ、ノアと同い年じゃねぇの!?」
「今更!?」
これは若々しく見られていると喜ぶべきか否か。
「ま、お前チビだもんな! ペパーが間違えるのも、しゃーないしゃーない」
「黙れチンピラ」
貴様をカレーの具材にしてやろうか!?
『ピッピ~♪』『ピッピ~♪』『ピクシ~♪』『ピィピィ♪』
おや、何処からともなく現れたピッピやピクシーが、ピィを囲いながら、月夜に向かって踊り出したぞ。可愛いねぇ。
『ギエピーッ!』
何か1匹違うの居るね。気のせいって事にしておくか。
「アオイお姉ちゃん、今頃何処で何しているかなー?」
ふと、マツリカ氏がピッピの姿を見ながら呟く。
「例の旅仲間の人ですかな?」
「そうだよー。この前会ったけど、直ぐに任務で旅立っちゃったからねー。もう少し話したかったけどなー」
「うーん、そこまで言われると会ってみたい気もする……」
一体どんな人なんだろうね。キラボシ氏も言及している辺り、心優しい女性なのかも。
「「「「「ごちそうさまー」」」」」
そんなこんなでカレーを食べ終わり、今日という日も終わりを迎える。お皿を洗って、お布団敷いて、寝~ましょ♪
「明日はニビシティかぁ……」
何事も無ければ良いけど。
◆おつきみやま
ご存じピッピの棲み処。LPLV版ではラッキーまで出て来る。カブトやオムナイトの化石が手に入るのもここ。金銀のライバル:シルバーが修行場として利用している事もある。
ちなみに、この世界では不思議な蒼い結晶が生えているエリアがあり、粉末にすれば食材にもなる為、今でも科学者や料理人が訪れるという。ペパーもその1人で、旨いモンを求めてやって来た。