キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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箸休めは終わったヨネ?


その時世界が割れた☆彡

 オーキド博士を救出し、ボクが大事な何かを失ってから暫し、オーキド研究所にて。

 

「いやー、助かった、助かった。危うく青鬼になる所だったわい」

「生々しい表現しないで下さい」

 

 タス……ケテ……じゃないのよ。

 つーか、何であんな所で「なみのり(死)」してたんですかね。

 

「ああ、ちょっと調べ事をしていての。メノクラゲたちに話を聞いていたんじゃが、お礼とばかりに纏わり付かれての。そのまま波間を旅する破目になったのじゃ」

「ば……いえ、無事で何よりです」

「今「馬鹿」って言おうとしたー?」

「外野は黙ってなさい!」

 

 その通りではあるけども!

 

「はっはっはっ、よくある事じゃから、別に構わんよ。ナナミやグリーンにもよく言われるからの」

 

 しかし、オーキド博士は笑って許してくれた。いや、自覚あるなら直そうよ。心配されてんじゃん。

 

「お前が言うなよ」

 

 シャラップ、キバナ氏。

 

「それはそれとして、相談したい事があるんじゃったか?」

「はい、この前現れた、未知のモンスターに関してなんですけど……」

 

 という事で、一先ずライゼクスとリオレウスをボールのまま渡してみる。オーキド博士は興味津々という感じで受け取ると、早速謎のマシーンに掛けて、助手さんと一緒に調べ始めた。

 ……それ、大丈夫な機械なんですよね?

 マサキ氏の家でザ・フライしそうなマシーンを見た後だから、何か心配になるのよねー。

 

「お茶うまー」

「菓子うまーですわ」

 

 クソッ、関係ないからって、お茶を啜りやがって!

 

「――――――ほい、一先ずの検査は終わったぞい」

 

 とか何とか言っていたら、何時の間にか終わっていた。

 

「結論から言うと……さっぱり分からんのじゃ!」

「「おい、ポケモン学の権威」」

「むしろ、ポケモン学の権威だからよく分からんのじゃが」

 

 そう言われると弱いな。

 

「じゃが、身体の大まかな構造や体質は分かったぞ」

「ほうほう」「どんな感じなんです?」

「先ずライゼクスに関してじゃが、背中や翼の一部、鶏冠などの甲殻が「圧電素子」で形成されており、振動させる事によって発電しているようじゃ。それらを爪や鋏、鶏冠から放電する事で攻撃するのじゃよ」

「「なるほどー」」

 

 だから、あんなにゲーミングな色合いだったのね。途中から青くなったのは、電力が上がったからだろうね。

 つまり、発電時に変色する部分は最大の武器であると同時に弱点にもなる、という事だ。ただでさえ電熱が発生しているのに、常に煽動してるんだから、脆くなるのも無理はない。

 

「リオレウスは逆に甲殻は微動だにせんようじゃな。代わりに骨髄で発火性の体液を形成し、それを「火炎袋」とでも言うべき器官で発生する爆発性の物質と混ぜ合わせ、揮発性の高い混合液にしてから口内へ送り込み、最終的に吐息に乗せて火炎を放射するみたいじゃの。点火自体は牙から発生する静電気によって行っとるようじゃ。その際、高温で口の一部が融けてしまうらしいが、強靭な再生力で補っとるのじゃよ」

「「ほへー」」

 

 自分まで融かすような火炎放射ってだけでヤバいでしょ。そりゃあ、焼け野原にもなりますわ。

 

「ちなみに、両方とも雄のようじゃな」

「「それは何となく思ってましたよ」」

 

 何せ「悪漢」と「王者」だもんね。何処からどう見ても男の子です、本当にありがとうございました。

 まぁ、この外来種たちを繁殖させる訳にもいかないし、雄だけで良かったと見るべきだろうか。悪いが一生童貞でいてくれ。貴様らに春は来ない。恨むなら、勝手に呼び寄せた「Z」を憎め。

 

「まぁ、そのせいかは分からんが、どちらもやんちゃな性格をしているようじゃな。プライドも相応に高いじゃろうし、面倒を見るならトレーナーと明確な上下関係を作った方が賢明じゃろうな。あんまり下手に出とると、言う事を聞いてくれんじゃろ。気紛れに手を貸してくれるかもしれんが、期待はせん方がいい」

 

 流石はオーキド博士。ポケモンじゃないガチモンでさえも、彼の手に掛かれば色々と見透かされてしまう。データだけにも主観だけにも捉われない、まさしく“知恵者(はかせ)”って感じ。

 

「ともかく、躾が必要って事ですね?」

「そうじゃな。何なら、研究所裏の広場で手合わせすると良い。少し森に入った所にあるから、そこでなら存分に暴れられるじゃろ」

「暴れられるて……」

 

 いや、その通りなんだけども。

 

「どうします、キバナ氏?」

「ま、言う通りにしてみた方が良いんでない? 各々のポテンシャルをお互いに知っておいた方が、双方の為になるだろうし」

「ですよねー」

 

 それじゃあ、早速研究所裏の広場に移動して、実力試しでもしますかー。

 

「あー、ちょいと待ってくれ」

 

 おや、急にボクらを呼び止めるなんて、どうしたんですかー、博士?

 

「確かナンジャモくんは、相手の思考がある程度読めるのじゃろ?」

 

 えっ、何故それを!?

 

「アポロくんから聞いておるよ」

「………………!」

 

 キッとマツリカ氏を睨むと、顔を逸らされた。この(アマ)ァ、スパイ活動してやがったなぁ!

 

「おーい、ナンジャモ」

「どうしたんジャモ?」

「お前がやたらポーカーだのが強いのって、そういう事だったのかな?」

「ソンナコトナイヨー?」

「嘘吐くなぁ!」

「あーん、暴力反対ぃ~!」

 

 クソ~っ、バレたかぁ~。

 でも、払い戻しはしないよ。ギャンブルは騙された方が悪いんだから。

 

「何でもかんでも分かる訳じゃないし、何処ぞのエスパー少女程精度は良くないんだから、勘弁して下さいよ~」

「ああ。……でも、次は無いからなぁ?」

「さっすがキバナ氏、話が分かるぅ~♪」

「えーっと、話を続けても良いかの?」

「「あ、すいません……」」

 

 そう言えば、博士に話題を振られてたんだった。無視してゴメ~ンネ☆。それで、何がどうしたんですか、オーキド博士?

 

「実はの、君らが来る少し前に、少年を1人保護したんじゃが、何を言っているのかさっぱりでの」

「……外国人、って事ですか?」

「いや……まぁ、見て貰った方が早いか。おーい!」

 

 すると、博士が2階から“誰か”を呼び出した。

 

「「「「………………!」」」」

 

 その誰か――――――少年を見たボクらの、言葉が詰まる。

 

「#($&’~=|%”‘*+(’}!」

 

 訳の分からない言葉を話す彼は、リオレウスを素材にした鎧で身を固め、ライゼクス然とした剣と盾を持っていた。これは、もしかしなくても……、

 

「この少年から、リオレウスやライゼクスの纏っていた、不可思議なエネルギーと同じ物を帯びていた。おそらく、異世界から来たのじゃろう。だから、君らにコミュニケーションを取って貰いたいんじゃよ」

 

 オーキド博士は満面の笑みを浮かべた。怖い……。




◆ハンター

 ガチなモンスターの皆様を、己が身1つで狩ってしまう、本当の化け物。煮ようが焼こうがプレスしようがビームしようが、何故か2回は舞い戻って来るし、仮に3度目の正直でも撤退するだけ。彼らの身体は何で出来ているのだろう?
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