キバナモンジャTV!   作:ディヴァ子

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死なば諸共


啼鏖魔焔☆彡

 「ディアブロス」。

 アグルの世界に棲んでいる草食性(主食:サボテン)のガチモンで、角竜を思わせる頭に鎧竜のような甲殻と尻尾を持つ、巨大なワイバーンだ。翼を持つ癖に殆ど飛ばず、地下を主な生息場所としている、よく分からない生物である。

 だが、最大の特徴は、その異様なまでの攻撃性にあるという。

 実は、このディアブロスという種族、草食性なのに物凄く凶暴なのだ。縄張り意識が非常に強く、それこそライゼクスやリオレウスが相手だろうと立ち向かい、力尽くで外敵を排除してしまうらしい。特殊な技こそないが、並みの飛竜を優に超える巨体と、それに見合わぬ運動性、頭に生えた馬鹿デカい2本角を振るい、繰り出される苛烈な攻撃は、確かに脅威だろう。

 ボクたちで知る所の、ケンタロスみたいな種族という事である。彼らと違って、群れたりはしないようだが……。

 しかし、今目の前に居る奴は、アグルの知っているディアブロスとは、まるで違うらしい。

 普段は大人しく、人間にも警戒心を見せないが、仲間意識がかなり高いようであり、番を傷付けた途端、悪鬼羅刹の如く怒り狂ったという。通常のディアブロスは、番ですら敵と見做すような性格であるそうだ。

 さらに、この特異な個体は口から猛毒かつ龍属性のブレスを吐き、爆破属性を纏った打撃攻撃を見舞ってくるのだとか。分かり易く言うと、「こちらのタイプ相性が無意味になる上に猛毒状態にされるビーム」と「攻撃全てが爆発するパンチやテールスイング」をしてくる、という事だ。

 うん、やっぱり意味が分からない。何そのラスボスみたいな性能?

 まぁ、ポケモンがそうであるように、あの特異なディアブロスもそういう物だと受け入れるしかないのだろう。ポケモンだって“不思議な不思議な生き物”だからね。

 目下の問題は、そんなラスボス性能を携えた化け物が、憤怒の状態で現れた、という事である。状況から察するに、アグルの後を追ってきたに違いない。番を殺した、憎い奴へ復讐する為に。

 試しに、あのディアブロスの感情を読み取ってみたのだが、

 

 

『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』『破壊』――――――

 

 

「――――――ぐが……ぁあああっ!?」

「お、おい、大丈夫かよ!?」

「全然大丈夫じゃないです……あの子が(・・・・)

 

 殺し奪う事しか考えていないライゼクスですら、“生存本能”はあった。もっと殺し続ける為の副産物だとしても、「次」を求める意志……「未来(さき)」があったのだ。

 だが、あのディアブロスには「未来(さき)」がない。正真正銘、“アグルを殺す”事しか頭にないのである。怨念成就の為なら、自分の命さえ燃やし尽くす程の執念が、彼にはある。

 

「あの子は……何があっても止まらない!」

 

 否、止まれない(・・・・・)の間違いだろう。事実、彼は己の命を燃料に、莫大な力を発揮しているのだから。例えるならそれは、臨界を超えた炉心のような物で、最早手遅れの状態だ。本当に燃え尽きてしまうまで、あのディアブロスは止まらない、止まれない。一直線に死へ向かっている。アグルを道連れにする為に……。

 

「……逃げましょう! ここで戦ったら――――――」

『グヴェアアアアアアッ!』「ひっ……!」

 

 そして、アグルを視認した悪魔が、猛然と襲い掛かってきた。




◆ジェノブロス

 ヴェノブロスが怒り狂い暴走した姿。猛毒を含む龍属性ブレスを吐き、爆破属性を伴う打撃攻撃により、破壊の限りを尽くす。その破壊力は超大型の古龍にさえも匹敵する程で、過去の記録では「百竜ノ淵源ナルハタタヒメ」に致命傷を与えたという。
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