ある日、俺とリムルは、嵐牙を連れて、ある湖に来ていた。
リムル「良いか、嵐牙。よぉく見てろよ。」
嵐牙「はい。」
リムル「リムル、変〜身!」
そう言って、リムルは、黒嵐星狼へと姿を変えた。
何をするのかというと、新しいスキルの試し撃ちだ。
リムル「からの〜黒稲妻!」
黒嵐星狼となったリムルから放たれたのは、黒い稲妻だった。
その稲妻は、湖の真ん中にあった岩をあっさり破壊して、周囲に湖の水が降り注ぐ。
ルーク「…………リムル、これ、威力強すぎないか?」
リムル「ああ………。使い所を考えないとな………。」
嵐牙「黒稲妻………!さすがは、我が主!」
その後、俺とリムルは、嵐牙の背中に乗って、村へと戻っていく。
リムル「ああ………平和だなぁ………。」
ルーク「平和が1番だ。」
俺とリムルが、ドワルゴンからカイジン達を連れ帰ってから、数週間が経った。
カイジンは、ゴブリン達に、鍛治の技術を伝えている。
カイジン「鉄は熱いうちに打てってな!ガーハッハッハッ!」
ドワーフ三兄弟、長男のガルムは、防具の作成方法を伝えている。
ガルム「なめす事で、防具の耐久性が上がるんだ。」
次男のドルドは、細工の技術を伝えている。
三男のミルドは、建物の建築技術を伝えている。
こうして、俺たちは、新しい村を作り始めている。
リムル「それにしても、ドワルゴンから戻ってきた時は、驚いたよなぁ。」
ルーク「確かに。あれはなぁ………。」
それは、俺たちがドワルゴンにて、カイジンとドワーフ三兄弟をスカウトして、村に戻ってきたのだが………。
リムル「リグルド…………。」
ルーク「…………これ、どういう状況なんだ?」
リグルド「リムル様とルーク様の噂を聞き、庇護を求めて、近隣のゴブリン村から集まってきたのです!」
ゴブリン達「リムル様〜!ルーク様〜!お帰りなさいませ〜!」
まさか、俺たちの庇護を求めて、集まってくるとはな…………。
知恵之実に、聞いてみる事にする。
ルーク『知恵之実さん、これ、一体どれくらい居るの?』
知恵之実『解。およそ、500くらいかと。』
ルーク『ごっ………!?』
まさか、500とは………。
気になった俺は、知恵之実に聞いてみる。
ルーク『知恵之実さん、これ、俺たちが断った場合は、どうなんの?』
知恵之実『現在、ヴェルドラが消失した事により、
ルーク『そうなるよなぁ………。』
俺は、リムルと思念伝達で話し合う。
ルーク『リムル、どうする?』
リムル『これは、受け入れるしかないだろ。』
ルーク『だな。』
そうして、ゴブリン達には、裏切らない事を条件に住むことを許した。
俺とリムルは、手分けして250匹のゴブリンに名前をつけた。
リムルは、前回とは違い、
どうなる事かと思ったが、新たに増えたゴブリン達も、問題なく住めそうだな。
俺たちが村に戻っている中。
ゴブタ「はい!じゃあ、オイラが、お手本を見せるっす!」
「「うん…………?」」
ゴブタの声がしたので、俺とリムルはゴブタの方を向くと、ゴブタは、複数のゴブリン達に、何かを教えていた。
ゴブタが力むと、ゴブタの影から、嵐牙狼族が現れる。
リムル「おお………!」
ルーク「召喚に成功したのか。」
そう、ゴブタは、いつの間にか、嵐牙狼族の召喚が出来る様になっていたのだ。
俺たちに忘れ去られそうになっていた時に、必死に祈っていたら、嵐牙狼族の召喚に成功して、無事に脱出出来たとのこと。
意外と天才肌なのかもしれないな。
そう考えていると。
リグルド「リムル様〜!ルーク様〜!」
そう言って、リグルドが駆け寄ってくる。
ちなみに、リグルドは、リムルがゴブリン・ロードから、ゴブリン・キングに昇格させた。
他の村長の纏め役としてだ。
リグルドを見ると、ゴブリン・キングになった事で、更に進化した様に見える。
リムル「どうした、リグルド?」
ルーク「何かあったのか?」
リグルド「はい!リグルら警備班から、連絡がありました!森の中で、不審な者達を発見したそうです!」
ルーク「魔物か?」
リグルド「いえ、人間です。」
リムル「人間………!?」
リグルド「領土拡大を狙った、どこかの国の調査隊かもしれません!」
なるほどな………。
ヴェルドラが消えた影響は、魔物だけでなく、人間にまで波及するか。
ひとまず、確認してみるかな。
俺とリムルは、その人間達の元へと向かう。
しばらくすると、その人間達を発見する。
5人いて、2人が戦闘を行なっている。
どうやら、片方は剣に炎の力を付与して、もう片方は魔法と剣で戦闘を行なっているようだ。
巨大な蟻を倒して、その二人はほっと息を吐く。
だが、巨大な蟻が一匹、倒しきれていなかった様で、その2人に襲い掛かる。
ルーク「リムル!」
リムル「ああ!黒稲妻!」
リムルが黒稲妻を発動して、その蟻を倒す。
その際、戦闘をしていた人の仮面が飛び、リムルの頭に落ちる。
ルーク「なあ………やっぱり、黒稲妻、威力が強すぎないか?」
リムル「ああ………こりゃ、このスキルも封印決定だな。」
しばらくすると、煙が晴れて、その人間達が俺たちを見る。
「「「…………スライムと人間?」」」
リムル「スライムで悪いか?」
ルーク「あはは…………。」
冒険者「ああ、いや………スライムが喋ったり、人間といたりと………。」
冒険者「信じられない………。」
リムル「ほら、そこのお姉さんのだろ?悪いな、怪我、してないか?」
そう言って、リムルは自分の頭(?)に乗っかった仮面を、その女性に渡す。
すると、その2人の顔は、見た事があった。
シズエ「ええ、大丈夫。」
マナ「ありがとうね。」
そう、カイジンが言っていた、爆炎の支配者、シズエ・イザワと、空間の魔術師、マナだった。
俺とリムルの運命の人は、随分と早く出会えたな。
その後、ゴブリン村へと案内した。
ルーク「それで、あの5人はどうしてるんだ?」
リグルド「はい…………。」
すると、テントから声がしてくる。
冒険者「ちょっ!それ、俺が狙ってた肉!」
冒険者「酷くないですか!?それ、私が育てていたお肉なんですけど!」
冒険者「旦那方!こと、食事においては、譲れないでやんすよ!!」
そんな風に、外にまで声が漏れていた。
どうやら、焼き肉を食べているみたいだな。
首を傾げた俺とリムルが、リグルドを見ると。
リグルド「すみません………腹ペコだと言うので、食事を………。」
リムル「おお!良いじゃないか!」
ルーク「困っている人を助けるのは、良い事だよ。」
リグルド「ははっ!ありがとうございます!今後とも、精進したいと存じます!」
リムル「うんうん。」
リグル「リムル様、ルーク様。どうぞ。」
ルーク「ありがとう。」
リグルが天幕の布を上げて、俺たちが中に入ると、必死の形相で、焼き肉を食べる三人の姿が。
ていうか、あの三人って、どこかで………。
すると、知恵之実が答えてくれた。
知恵之実『解。洞窟で遭遇した三人組です。』
ルーク『ああ、あの三人組か。』
ていうか、必死すぎるだろ。
リムルの運命の人の方を見ると、正座をしていて、仮面を着けているのにも関わらず、普通に食事をしていた。
器用だな。
マナさんは、普通に食事をしていた。
そう思っていると、リグルドが声を出す。
リグルド「お客人。大したもてなしは出来んが、寛いでおられますかな?改めて、ご紹介しよう!こちらが、我らが主達、リムル様とルーク様である!」
リグルドがそう言うと、必死に焼き肉を食っていた三人組は、飲み込んで、口を開く。
「「「主!?」」」
「「主で悪いか?」」
そう叫んだのに対して、俺たちは少し不機嫌気味にそう答える。
すると、女性の冒険者の前の冒険者から口を開く。
冒険者「い、いや………。」
冒険者「ただのスライムではないと思っていましたが………。それに、人間が魔物と一緒に居るとは……………。」
ルーク「ちなみに、俺は人間じゃなくて、魔物の類だ。人間みたいだけどな。」
困惑してるみたいだな。
まあ、無理もないか。
いきなりそんな事を言われても、信じられないのも、無理はない。
すると、リムルが口を開く。
リムル「初めまして!俺はスライムのリムル!悪いスライムじゃないよ!」
それって、某有名RPGのスライムのセリフだよね。
ていうか、異世界の人に、そんなのが伝わるわけが………!
シズエ「ぷっ………!」
マナ「フフッ……………。」
すると、リムルの運命の人とマナさんは、それを聞いて吹き出す。
やっぱり、俺たちの世界と同じ人たちなんだな。
すると、冒険者の1人が頭を下げる。
冒険者「これは、失礼しました。まさか、魔物に助けられるとは、思ってもいませんでしたが………助かりました。」
冒険者「あ!お肉、ありがとうございます!とっても美味しいです!」
冒険者「どうも、助かりやした………。こんな所で、ゴブリンが、村を建設中とは、思っていませんでした。」
まあ、そう思うのが普通だわな。
井沢静江さんとマナさんは、マイペースに食事を続けていた。
一つ、気になった事があるので、聞いてみる事に。
ルーク「それで、あなた達は、一体何をしにここに来たんだ?」
カバル「俺は、カバル。一応、このパーティーのリーダーをしている。こっちが………。」
エレン「エレンです〜!」
ギド「ギドと言いやす。お見知り置きを。」
カバル「………で、この人達は、行く方向が同じという事で、臨時パーティーになった……。」
シズ「…………シズ。」
マナ「マナです。よろしくね。」
そう名乗った。
恐らく、シズさんの場合は、あだ名とかの類だろうな。
正体を隠す為の。
リムルが、続きを促せた。
リムル「…………で?」
カバル「俺たちは、ブルムンド王国のギルドマスターから…………。」
カバルは、疑う事をせず、来た理由を話してくれた。
ジュラの大森林の周辺の国家の一つ、ブルムンド王国。
そのブルムンド王国のギルドマスターが、三人に、この森の調査を依頼したらしい。
やはり、ヴェルドラが消えた影響は、かなり大きいようだ。
リムル「なるほど………。」
ルーク「俺らは、見ての通り、ただ街を作っている最中なんだが………ギルド的に、問題あるか?」
俺らがそう聞くと、カバル、エレン、ギドの三人は、顔を見合わせる。
カバル「いや、大丈夫だろ。」
エレン「そうね………。ギルドが口を出す問題じゃないしね。国はどうなんだろ?」
ギド「うーん………。あっしには、分かり
ません。」
ルーク「そっか………。」
リムル「話は分かった。今日は、ここに泊まると良い。ゆっくり、疲れを癒してくれ。」
「「「ありがとうございます!」」」
ルーク「丁重に頼む。」
「「はっ!」」
そうして、その5人は、泊まる事になった。
その後、俺はリムルと共に、シズさんとマナさんの元に向かう。
リムル「…………ちょっと、良いか?」
ルーク「聞きたい事があるんだ。」
リムル「その………シズさんとマナさんの二人って………。」
シズ「スライムさん。さっきのは、ゲームの話だよね?」
マナ「ええ。『悪いスライムじゃないよ』って。」
やっぱり、日本人だったか。
すると、シズさんは、リムルを抱き抱える。
シズ「私は、やった事がないけど、同郷の子から、聞いてね。」
マナ「………あなた達も、日本人だよね?」
ルーク「はい。あと、俺は今、オーバーロードっていう種族なんだ。」
俺は、マナさんの質問に、そう答える。
シズ「そっか………。会えて嬉しいよ!スライムさんとオーバーロードさんは、どうして?」
リムル「いやぁ………それがさぁ、刺されて死んじゃってさ。」
シズ「刺されて………?」
リムル「気が付いたら、こんな素敵な姿に。」
ルーク「俺の場合は、通り魔に刺されそうになった子供を庇って刺された。」
マナ「刺された………?」
ルーク「で、俺はオーバーロードになっちゃった訳だ。」
シズ「そっか………2人は、転生者なんだね。大変だったね。」
リムル「シズさんとマナさんは、違うのか?」
リムルがそう質問すると、二人は、表情を暗くしながら答えた。
シズ「私は………召喚者だから。」
リムル「召喚…………。」
マナ「私も同じ。シズと。」
ルーク「そっか……………。」
召喚者………。
確か、ヴェルドラが言ってたな。
三十人以上の魔法使いで、長い日にちをかけて、異世界から呼び出す。
兵器としての役割を期待され、召喚者は、召喚主に逆らえないように、呪いをかけられるって………。
そんな風に考えている中、リムルはシズさんとマナさんに質問する。
リムル「二人は、いつ頃、召喚されたんだい?」
シズ「…………ずっと昔。街が燃えて、炎に包まれて………。」
リムル「戦争?」
シズ「空から爆弾が降ってきて………。」
ルーク「空襲か………。」
シズ「お母さんと一緒に逃げていて………。」
リムル「お母さんは?」
リムルがそう聞くと、シズさんは、目を伏せる。
やはり、名前的に、昭和頃の人だと思っていたが、太平洋戦争真っ只中の時代だったとは。
次は、マナさんが答える。
マナ「私も、シズとほぼ同じ。」
ルーク「そっか…………。」
リムル「…………すまない。」
シズ「………ううん。」
周囲の空気が暗くなってしまう。
リムルは、気分を変えようとしたのか、口を開く。
リムル「そうだ!面白い物を見せてやるよ!」
シズ「面白い物………?」
リムル「大賢者。思念伝達で、シズさんとマナさん、ついでにルークに、俺の記憶の一部を見せたい。」
そう言うと、俺とシズさんとマナさんの周囲に、とある光景が映し出される。
それは、どこかの部屋で、恐らく、生前のリムルの部屋だろう。
すると、パソコンの画面に、何かが映っているのが見えた。
シズ「………エルフさん?」
リムル「うわぁぁ!違う!そうじゃない!そうじゃない!」
シズ「綺麗だったよ?」
マナ「そうね。」
リムル「違う、違う!こっちこっち!」
おそらく、エロゲーの類だろうな。
すると、風景が変わり、戦後の日本が、どのように復興していったのかが、映し出される。
最終的に、東京上空の映像が映し出される。
シズ「凄い………!まるで絵葉書で見た、ニューヨークの摩天楼のよう。」
リムル「戦争が終わって、平和になったよ。街も経済も、発展した。」
シズ「良かった………。」
マナ「凄いな…………。」
リムル「最終的には、こんな風にしたいからな。………そうだ、ルーク、お前の仮面ライダーの事も、教えてやれよ。」
シズ「………仮面………?」
マナ「ライダー……………?」
ルーク「分かった。じゃあ、俺の記憶から、仮面ライダーについて、見せるぞ。」
俺がそう言うと、風景が変わり、俺たちの目の前に、本郷猛………仮面ライダー1号の姿が映る。
シズ「この人は………?」
マナ「誰なの?」
ルーク「戦争が終わって、1971年に、仮面ライダーの歴史が始まったんだ。」
そこから、一文字隼人、風見志郎、結城丈二、神敬介、山本大介、城茂、筑波洋、沖一也、村雨良、南光太郎、風祭新、麻生勝、瀬川耕司、五代雄介、津上翔一、城戸真司、乾巧、剣崎一真、ヒビキ、天道総司、野上良太郎、紅渡、門矢士、左翔太郎、フィリップ、火野映司、如月弦太郎、操真晴人、葛葉紘太、泊進ノ介、天空寺タケル、宝生永夢、桐生戦兎、常磐ソウゴ、飛電或人、そして、神山飛羽真といった、歴代仮面ライダーの変身者が映し出される。
シズ「この人たちは………?」
マナ「沢山ね…………。」
ルーク「仮面ライダーは、ドラマとして、放送されていて、今映った人たちは、それぞれの仮面ライダーの主役だよ。」
リムル「こんなに居たんだな………。」
これが、半世紀に渡って紡がれ、これからも紡がれていく仮面ライダーの歴史だからな。
そういえば、セイバーで50周年を迎えた訳だが、次の仮面ライダーは、どんな感じだったのかな…………。
見てみたかったな。
すると、シズさんとマナさんが胸を押さえる。
リムル「シズさん!?マナさん!?」
レイト「大丈夫か?」
シズ「………ええ。多分。」
マナ「私も大丈夫。」
そう言って、仮面を着ける。
すると、カイジンの声が聞こえる。
カイジン「リムルの旦那に、ルークの旦那。ちょっと良いかな?新しく家を建てる場所の相談がしたいんだが………。」
ルーク「ああ。」
リムル「じゃあ!」
シズ「じゃあ。」
マナ「うん。」
俺とリムルは、カイジンの元に行く。
すると、カイジンは、俺とリムルに揶揄うように言ってくる。
カイジン「邪魔しちゃったか?」
リムル「うるさい。」
ルーク「そんなんじゃねぇよ。」
カイジン「照れんなよ。」
リムル「そんなんじゃねぇし。」
カイジン「顔が赤いぞ。」
そんな話をしながら、村へと戻っていく。
だが、若干の胸騒ぎがする。
何か、とんでもない事が起こりそうな気がする。
今回はここまでです。
ルークの運命の人である、マナが登場しました。
立場としては、シズさんとほぼ同じです。
次回、イフリート戦となります。
そして、本格的に鎧武に変身します。
シズさんとマナの二人が救われるのかどうかは、これから先、分かります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
誰がどの仮面ライダーに変身するのかも。