大輔「う…うぅ〜ん…」
俺は朝日が目にかかり目が覚める。隣で寝てたマキノの姿は見当たらない。
大輔(…取り敢えず下に降りてみるか)
ベットから出て下に降りると、マキノは普段通りに店の開店準備をしていた。
マキノ「あ、大輔さん」
大輔「あ…っと、おはようございますマキノさん」
マキノ「昨日はその…ありがとうございました」
大輔「いえ、マキノさんが無事で良かった」
マキノ「それと…その…マキノって呼んで下さい///」
いや、いきなり呼び捨てですか!?
マキノ「それと、口調もあの時みたいで大丈夫です///」
大輔「…そうか」
マキノ「はい!」
俺が素の口調でそう言うと、マキノは笑顔でそう言うのだった。
シエル『……』
んでシエルさん、お前はお前でいいところがあるんだから。
シエル『…今日精神世界で一緒に寝ることを所望します』
はいはい…取り敢えず今のところはマキノは普通で安心した。そう思いながら俺は外に出てストレッチをする。
シャンクス「起きたか」
大輔「あ、おはようございます」
ストレッチの最中にシャンクスが話し掛けてきた。
シャンクス「ああおはよう。話し方は昨日のままで構わんぞ?」
大輔「…それもそうだな」
既に赤髪海賊団の連中にはバレてんだし、今更感もあるな。
シャンクス「しかし、まさかお前があそこまで力を持っていたとはな」
大輔「まあな。流石にプッチンときたからな。ま、今のところはマキノの奴は普通にしてるから安心だが…」
シャンクス「そうか…」
するとシャンクスは俺の横に座る。
シャンクス「なあ大輔。お前さえよければ、次の航海一緒に来ないか?」
大輔「なんだと?」
まさかの誘いに俺は驚く。
大輔「何で急にそんな事を言い出すんだ?」
シャンクス「お前程の強さの奴を誘わない理由がないからな」
えらく単純な理由だことで。
大輔「ん〜、魅力的な話だが今は遠慮しておくよ」
シャンクス「そうか…」
そう言うとシャンクスは少し残念な顔をした。
大輔「ま、まだ暫くはいるんだろ?なら、その間に1度くらい航海に連れてってもらうさ」
シャンクス「そうか。なら、期待して待ってるぞ」
ウタ「シャンクス〜!」
するとウタがシャンクスを呼びに来た。
ウタ「ベックが出港準備出来たって!」
シャンクス「ああ分かった。すぐに行く」
ウタ「大輔となんの話をしてたの?」
シャンクス「ああ。俺達と一緒に来ないか話してたんだ。フラれたがな」
ウタ「え〜!一緒に行こうよ大輔!」
ウタは俺の服を引っ張りながらそう言う。
大輔「今回は流石に急で無理だが、一度くらいは乗る約束はしたさ」
ウタ「ホントに!じゃあその時を楽しみにしてるね!」
大輔「ああ」
俺はウタの頭を撫でる。
ウタ「…ねぇ大輔」
大輔「ん?どうした?」
ウタ「帰ってきたら、言いたいことがあるの」
大輔「そうか。なら、帰って来たら必ず聞かせてくれ」
ウタ「うん!」
シャンクス「それじゃあ行くぞウタ」
ウタ「それじゃあ行ってくるね、大輔!マキノさん!」
そしてシャンクス達は、航海に出掛けていったのだった。
大輔「行ったな」
マキノ「そうね。けど、船長さん達なら大丈夫よ」
大輔「だな。心配するだけあれだな」
そう言いながら俺達は酒場に戻った。数日後、航海に出てたシャンクス達が帰って来た。ルフィはいつも通り出迎えたが、何時もと様子がおかしかった。船員達は暗い顔をしており、いつも元気に降りてくるウタの姿がなかった。
ルフィ「シャンクス…ウタになんかあったのか?」
シャンクス「……」
ルフィにそう聞かれたシャンクスは、ルフィの頭を撫でる。
シャンクス「…心配するな。ウタはな、歌手になる為に船を降りた。ただそれだけだ…」
ルフィ「うそ…だろ…」
大輔「……」
ルフィ「ウソだ!ウタは…シャンクスが大好きだったんだぞ!!なのに…」
ルフィは泣きながら何処かへ走っていった。
シャンクス「……」
大輔「……」
俺は何も言わなかった。ただただ、走っていったルフィの方を見るシャンクスを見ただけだった。翌日…
大輔「なん…だ…これ…」
俺は新聞を見て驚いた。エレジアという音楽が盛んな島が、1日で島中の住人が亡くなったそうだ。そして…それをやったのが赤髪のシャンクスと載っていた。
大輔「……」
シャンクス「よう」
シャンクスはいつもの様に顔を出す。その瞬間、俺はシャンクスの胸ぐらを掴んだ。
シャンクス「おいおい…朝から穏やかじゃないな」
大輔「…少し面貸せ」
シャンクス「…分かった」
俺の真剣な顔に、シャンクスも同意した。そして俺達は、シャンクスの船で話をすることにした。
シャンクス「それで、俺に何か言いたい事があるんだろ?」
大輔「この新聞だ」
俺は号外で届いた新聞を見せる。
大輔「ここに載ってる事は点本当なのか?」
シャンクス「……ああ、本当だ」
大輔「次の質問だ。ウタは本当に歌手になるため
シャンクス「……」
俺の言葉にシャンクスは少し黙る。だが…
シャンクス「…そうだ。ウタは自分の意志で俺達の船を降りた」
大輔「…そうか」
俺はそう聞いた瞬間、シャンクスの顔をぶん殴った。その音に、中にいた他の連中が慌てて出てきた。
ベック「お頭!」
シャンクス「手を出すなお前ら。これは俺と大輔の話だ」
起き上がりながら、シャンクスは部下にそう言う。
大輔「よくもまあ、そんな嘘が吐けるな…シャンクス」
シャンクス「……」
大輔「ウタは、帰って来たら俺に話があるって言って出て行ったんだ。なのにそれを忘れて船を降りただ?巫山戯たこと言ってんじゃねぇぞ!」
俺は覇気を出してシャンクスを睨み付ける。
大輔「本当の事を話せ。でなければ…力づくでも喋らせるぞ」
シャンクス「…力づくか。喋らせられるならやってみろ!」
シャンクスも覇気を出し俺を睨み付ける。
大輔「それが本気か?」
シャンクス「一度勝ったくらいで図に乗るなよ!」
大輔「それは…どうかな!」
俺は素早くシャンクスの懐に潜り込み、蹴りを入れる。だがシャンクスも素早く対処する。
大輔「……」
シャンクス「相変わらず出鱈目な威力だな!」
大輔「…投影・開始」
俺は宝具を投影した。
大輔「草紙、枕を紐解けば、音に聞こえし大通連」
上空に無数の刀が出現し、それを見たシャンクスを始めとする赤髪海賊団の連中は、呆気にとられていた。
シャンクス「…おいおい」
ベック「こりゃ…流石に…」
大輔「甍いらかの如く八雲立ち、群がる悪鬼を雀刺し、文殊智剣大神通———恋愛発破『天鬼雨』!!」
俺がそう言うと、無数の刀がシャンクス目掛けて降り注ぐ。
シャンクス「巫山戯るなよ!」
シャンクスを始めベック達も必死に回避する。元々当てる気はないしな。さてと…
大輔「チェックメイトだ。シャンクス」
俺は喉元にナイフを突き付けた。
シャンクス「…分かった。俺の負けだ」
両手を上げて降参するシャンクス。
大輔「なら話してもらうぞ。本当の事を」