大輔「お前俺達と一緒に来ないか?」
ウタ「えっ!?」
突然の提案に、ウタは驚く。
大輔「ま〜俺も長い間迎えに来れなかったらか、こんな事言う資格なんてないが、ウタが良ければ俺とマキノと一緒に、色んな場所を冒険しないか?」
ウタ「……」
俺の提案に黙るウタ。だが、目がチラチラゴードンの事を見ている確かに、ウタがエレジアを出て行けばゴードン1人になってしまう。そこを危惧してるんだろう。だが…
ゴードン「ウタ、私の事は気にしなくていい」
ウタ「ゴードン…」
ゴードン「ウタも大きくなり、そろそろ君の歌を世界に届けたいと思っていた。だが、中々そういう機会に巡り会えなかった。だが、彼が来て君の未来は大きく変わった。もう自由になっていいんだ、ウタ」
ウタ「ゴー…ドン…」
ウタはゴードンの言葉に涙を流していた。けど、全く会えないわけじゃないんだよな…
大輔「あ〜…感動に浸ってるところ悪いけど」
「「??」」
大輔「別に二度と会えない訳じゃないぞ?ってか、会おうと思えばいつでも会えるし」
ゴードン「どういうことだね?」
大輔「ん〜…話すより実際見てもらった方が早いか」
俺はそう言うと、ウタ達を連れて俺達の船の所に行く。
大輔「ここから城まで、結構距離あるよな?」
ウタ「あるね」
大輔「そこでこれだ」
俺は特典の力を使ってスキマを開けた。その光景をみた3人は、驚きの顔をする。
マキノ「これって…」
ゴードン「君は、悪魔の実の能力者なのかい?」
大輔「いや違うぞ」
ウタ「けど、悪魔の実の力なしでこんな事…」
そう言うウタ達に、俺は海に飛び込み泳いでみせた。
ウタ「うそ…本当に悪魔の実の能力者じゃないの?」
ゴードン「泳いでいるのが何よりの証拠だ」
大輔「これで信じてもらえたか?」
俺は海から上がり、シャツを絞りながらそう言う。何故かウタとマキノは顔を赤くしてたが。
ゴードン「あ、ああ。一番確実な証拠だ。けど、ならばその力はいったい…」
大輔「ま〜【輪廻を調整された者】ってとこか?」
「「「??」」」
ま、そう言われても分からんわな。
大輔「少し気味悪いけど、この中を通れば…」
3人は恐る恐るスキマに入り、先程までいた食堂に戻ってきた。
ウタ「ここって」
ゴードン「先程まで私達がいた食堂だね」
マキノ「凄い…あの距離を一瞬でここまで」
大輔「ま、見た目が気持ち悪いのは俺も思うが、あれを使えば一瞬でエレジアに来れるって訳だ」
ホント趣味悪いよな…あれ。これを使ってた本人は『皆分かってないわね!』って怒ってたが。
ウタ「うぅ…通るには暫く慣れないと思うけど、でもこれでゴードンに会えるんだね!」
大輔「その通りだ。そしてゴードン。エレジアを復興するつもりもあるんだろ?」
ゴードン「あ、ああ。確かにその通りだが、まずは街の建物等を直さなければ」
大輔「そこも任せろ」
俺はポケットの中からひみつ道具を取り出す。
大輔「復元光線とビッグライト〜!」
ウタ「…なに、それ」
ウタさん、そんな目で俺を見ないで。道具出す時のお決まりなんだよこれ…
大輔「まあ気にするな。そんで、まずビッグライトを復元光線に当てる」
すると復元光線は大きくなる。一応俺が持てるギリギリの大きさにした。そして俺はタケコプターで城の上空に陣取る。そして復元光線を島全体に浴びせた。すると、壊れていた建物や瓦礫が崩壊する前のエレジアへと変化したのだった。戻って3人の顔を見ると、ゴードンに限っては顎が外れそうな程口を開けていた。
大輔「取り敢えず、これでエレジア中の建物等は全て直った。後は島に人を呼んでいけばいいだけだ」
ゴードン「何から何まで…」
ウタ「大輔って、本当に何者なの?」
大輔「だからさっき言っただろ?【輪廻を調整された者】だって」
ウタ「それが分かんないから聞いてるんじゃんか!」
そりゃ御尤もで。
大輔「ま、いずれ話すさ」
マキノ「……」
俺の言葉と表情を見て、マキノは何も言わなかった。
ウタ「う〜…」
マキノ「ウタちゃん。大輔がいつか話してくれるって言ってくれてるんだし、今は何の聞かないでおきましょ」
ウタ「…マキノさんがそう言うなら我慢する」
大輔「悪いな」
ウタ「その代わり、絶対にいつか話してよね!」
大輔「ああ。約束する」
他の連中にも言わないといけないしな。
大輔「取り敢えず俺の力の一部を見てもらった訳だが、あれでのまだ心配か?」
ゴードン「ウタ」
するとゴードンがウタに話し掛ける。
ゴードン「私なら大丈夫だ。エレジアの建物も、大輔君のお陰で元通りになった。後は、私だけでも大丈夫だ」
ウタ「ゴードン…」
ゴードン「それに、ウタの配信に影響されて何組かエレジアに訪れたいという人も増えてきたんだよ」
ウタ「本当に!」
ゴードン「ああ。だが、受け入れたくても建物も住む場所も提供できなかったから断ってたが、大輔君のお陰でこれが叶う。本当にありがとう!」
するとゴードンは、俺に頭を下げた。
大輔「気にしないでくれ。ウタが世話になったんだ。これくらいはさせてくれ」
ゴードン「…ありがとう。だからウタ、私の代わりに世界を見て来てほしい!そして、外の音楽に触れてきてほしい」
ウタ「…うん、分かった!ありがとうゴードン」
ウタは涙を浮かべながら、ゴードンへ抱き着いた。それを見た俺は微笑み、マキノも涙を浮かべていた。そして出発当日、ゴードンの見送られ俺達は次の島に出発したのだった。