五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第23話 結びの伝説 その五

風太郎「ドアを壊して外に出る 少し下がってろ」

一花「あー待って!あれ防犯センサーじゃないかな ドアを壊したら警備員が飛んでくる系のやつ」

風太郎「見つけてもらえるなら願ったり叶ったりだ」

一花「そんなことになったら林間学校が台無しだよ」

 

一花(それに…こんなこと三玖に知られたら…)

 

風太郎「わかったよ 解除できるかみてくれ」

一花「あはは 身長が2mあったらなー」

風太郎「なんだそれ 肩車 早く乗れ」

 

一花〔平常心 ここのセンサーも反応させたらダメだから)

 

一花「お…重いとか言わないでよ…?」

ムギュ

一花「ん?ど…どうしたの?」

風太郎「なぜだか懐かしい…」

一花「コラ!太もも堪能するの禁止!」

風太郎「あと重くて持ち上がらない」

一花「あー‼︎やっぱり言った!」

 

 

一方三玖達は…

 

コンコン

 

六海の友達「あ 中野さん?どしたの」

三玖「六海とフータローいる?」

六海の友達「六海はいるけど上杉はいないな…」

三玖「とりあえず六海呼んで」

六海の友達「わかったちょっと待ってて 六海!お前の姉が読んでるぞ!起きろ!

六海「ふぁぁぁ ごめん三玖姉 ちょっと寝てた…でどしたの?」

三玖「実は…」

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

六海「えぇ!一花姉と風太郎がいなくなった⁉︎」

三玖「うん」

六海「思い当たるとこは探したの?」

三玖「探したけど見つからなくて…六海も思い当たる場所ない?」

六海「あ…一箇所だけあるかも…すぐに行こう!」

 

 

戻って風太郎たち

 

シャコシャコシャコシャコ

 

風太郎「センサーの解除には鍵が必要…やはり誰かを待つしかないか…」

一花「あのー先生…それは何をしてるんですか?」

風太郎「弓きり式火おこしって言う火を熾すための方法で前に六海に教えてもらってな」

風太郎「風邪でも引いたら最終日がパーだ」

一花「フータロー君は頭がいいけどお馬鹿だよね それより楽しい話を…」

風太郎「集中してるから後にしてくれ」

一花「この前五月ちゃんが面白くてさー」

シャコシャコ

一花「そのコロッケ見てなんて言ったと思うー?」

シャコシャコ

一花「全部無視…お姉さんまた泣いちゃいそうだよ」

 

一花(…なんで泣いたか聞かないでくれるんだ 興味がないだけかな?ほんと なんで泣いちゃったかなー)

 

一花「六海と私 学校辞めるかも」

風太郎「え?」

一花「あは やっと興味もってくれた」

風太郎「それより辞めるって…」

一花「六海私ももしかしたらの話だし やるとしても休学って形だけど」

一花「ほら お陰様で私は映画の撮影で、六海はアニメの収録してるんだけど新しい仕事の話も少しずつ貰えるようになってきたの」

一花「もう何度か六海も私も学校は休んで仕事に行ってるんだ」

風太郎「だからたまに六海が休んでたりしてたんだな」

一花「そういうこと 話を戻すけど他の生徒役の子たちも留年覚悟で休んでたり融通の利く学校に転校したりしてるみたい」

一花「六海は大丈夫だろうけど私は知っての通り学業は絶望的だからさ 高校に未練はないかなーって…」

風太郎「……」

一花「あ とか思ったり…思わなかったり…」

風太郎「いいな やりたいことが見つかって」

一花「あれっ?」

風太郎「待てよ?お前がいなくなったら給料はどうなる まさか2割減⁉︎」

一花「……なんか意外だね すごい怒られると思ってたよ」

風太郎「俺のことそんな目で見てたのか」

 

風太郎の脳内(フータロー君はなんのために勉強してるの?)

 

風太郎「選択肢のあるお前と六海が羨ましいよ」

一花「?」

風太郎「ま 九割九分失敗するだろうがな」

一花「もーまた言う! 私にも六海にも失礼だよ」

風太郎「それもまた糧になるさ 上手くいけば儲けもの 何事も…挑戦だ」

風太郎「木屑!」

一花「えっどこ⁉︎」

風太郎「吹け 消える」

一花「フーッフーッ」

 

一花「いいよ」

風太郎「…?え?」

一花「キャンプファイヤーのダンス 私との約束はなかったってことで」

風太郎「……おう…」

一花「その代わり今踊ろう 今夜は二人だけのキャンプファイヤーだよ」

風太郎「まぁ誰も見てないしな」

一花「やった あははやっぱり恥ずかしかったんだ 可愛いとこあるじゃん」

風太郎「あ 当たり前だろ」

 

一花(センサーに異常なし これなら大丈ー)

 

風太郎「ただでさえ伝説なんてものが流布されてんだ その気がなくてもそう見られちまう」

一花「……その伝説って何…?」

風太郎「四葉から聞いたくだらない話だ キャンプファイヤーで踊った二人は…生涯結ばれるって」

一花「その噂 三玖は知ってるの?」

風太郎「ああ その場にいたな」

 

一花が一瞬よろけてしまった

 

風太郎「一花?」

一花「そ…そんなつもりじゃ…三玖にとって…キャンプファイヤーは…」

風太郎「一花!」

 

風太郎がそう叫んだ瞬間 丸太が倒れてきてしまった その時風太郎が一花を救った

 

風太郎「はぁ〜〜セーフ…お前さぁ意外とドジだな」

一花「///////////」

一花「は 放してっ」

風太郎「おまっ暴れんな!」

ビービービービー

風太郎「というかなんだこの音…」

センサー[衝撃を感知しました 30秒以内にアンロックしてください][解除されない場合直ちに警備員がかけつけます}

風太郎・一花「‼︎」

風太郎「まずい!誰か来る前に逃げるぞ」

一花「う うん」

風太郎「うわっなんだこれ!」

一花「スプリンクラー… 火 消さなきゃ」

風太郎「ひとまずセンサーをなんとかしよう!」

一花「なんとかって…だから鍵がないと…」

⁇「鍵ならここにありますよ」

風太郎・一花「!」

一花「あっ…‼︎」

風太郎「た…助かっ…」

⁇「一花」

五月「二人してこんな所で何してたんですか」

 

 

風太郎「いや…その…」

一花「いやフータロー君は悪くなくて…」

六海「いや多分俺が悪い…」

三玖「どう言うこと?」

六海「俺がちゃんと確かめて閉めてればこんな事にならなかった…本当にごめん‼︎」

五月「でもどうして扉を突き破ってまで出てこなかったのですか?」

六海「ほら上見て センサーがある これがあるから突き破れなかったんだと思う」

六海「それに一花姉なら林間学校台無しになるとか考えそうだからできなかった…とかじゃない」

風太郎「本当にそのとうりだ!よくわかったな!」

六海「一花姉と風太郎を良く知ってる俺だから考えれたことなだけ…あとは…」

六海「これ…前に教えた弓きり式火おこしでしょ?だから少しでも暖をとって助けに来てくれるのを待ってのかなって…」

風太郎「すごいな…本当にそのとうりだ!」

五月「とりあえずコテージに戻りましょう 風邪ひきますよ」

一花「そうだね」

六海「みんな先に行っておいて 俺は二乃姉と四葉姉に連絡してから行く」

三玖「わかった…」

 

 

 

 

 




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