五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第1章 〜風太郎と六つ子〜
第1話 六つ子と風太郎


 

 

六海「焼肉定食一つとうどんとトッピングでかしわ天一つお願いします。」

食堂のおばちゃん「はいよ」

六海「ありがとうございます」

 

六海(どうせまたいつもの席取ってくれてるだろ……)

 

またいつもの様に風太郎の分の昼食を持って風太郎を探していた。

 

六海(ん?なぜ風太郎は女子と一緒にいるんだ?とうとう風太郎にも春が来たか…って俺が飯持ってんだが?あとなんかあの女子見たことある気がする………)

 

静かにその女子と風太郎に近づいた

 

風太郎「ここは毎日俺たちが座っている席だからあんたが移れ」

⁇5「関係ありません早い者勝ちです」

風太郎「俺の方が早く座りました‼︎ はい俺たちの席!」

 

⁇5が座る

 

風太郎「お前が座ったら俺の友達の席が無いんだが?」

⁇5「私がその友達より早く座ったので私の席です。それに午前中にこの高校を見て回ったせいで足が限界なんです………それに隣の席にあなたが移るか隣の席をつけて食べれば良いでしょう?」

風太郎(早く中野来てくれ………あっ来た‼︎)

六海「おい風太郎俺の席はないのかよ…………五月姉⁉︎なんでここに居んの?」

五月「六海?昨日の夜言いましたよね?明日から一緒の学校ですね一緒に登校しませんか?ってそれで一人で行くって言ったの六海ですよ?」

六海(確かにそんなことあったな……)

  「とりあえず……はい、いつも通りのやつ」

風太郎「おっサンキュ」

五月「いつも通りって毎日六海に奢らしているのですか?最低すぎます!」

六海「誤解だ五月姉…俺が勝手に奢ってるだけだ…」

五月「そうでしたか………それならいいですが……」

風太郎「なぁ中野……仲良さそうにしゃべてるが誰なんだそいつ」

六海「姉だけど………」

五月「弟です!」

 

五月が誇らしげに六海が残念そうに言った

 

五月「なぜ残念そうに言うんです⁉︎」

六海「だってこんなに食う姉イヤだろ…」

 

姉が持っているおぼんには250円のうどんにトッピングで150円の海老天が二つ、100円のイカ天、かしわ天、さつまいも天が一つずつ最後にデザートの180円のプリン…昼食だけで計1030円使う……普通はそんなに使わないだろ………

 

風太郎「確かに言われてみたら髪の色といい顔といい似てる気がするな…」

六海「ある程度姉弟だし似るだろ」

風太郎「らいはと俺は似てないんだけどな…」

六海「歳も離れてるんだろ?だからだろ…」

五月「あなたも六海も行儀が悪いですよ」

風太郎「ん?ながら見してた二宮金次郎は称えられてるのに俺たちは怒られないといけないの?」

六海「何?ながら見してた二宮金次郎は称えられてるのに俺たちは怒られるの?」

五月「状況が違います‼︎」

風太郎「俺達はテストの復習してるんだほっといてくれ」

五月「六海が頭良いのは理解していますし更に点数を上げるためなのはわかりますがあなたはよほど追い込まれてるのですね……何点だったんですか?」

風太郎「あ おい! 見るな!」

五月「ええー…上杉風太郎くん………得点は…100点……」

風太郎「あーめっちゃ恥ずかしい!」

五月「わざと見せましたね!」

風太郎「なんのことだか…」

五月「六海は…98点…上杉さんに負けてるじゃないですか⁉︎」

六海「風太郎は俺よりも頭いいし、俺も凡ミスで間違えたからまあ惜しかったし…」

五月「あ 良いこと思いつきました 六海が認める人です 勉強教えてくださいよ」

六海「ごちそうさまでした」

風太郎「ごちそうさま」

五月「ええっ⁉︎ 食べるの早っ… 六海も上杉さんもまだお腹空いてるでしょう?私の分少し分けましょうか?」

六海「お腹いっぱいだから大丈夫だよ五月姉」

風太郎「満腹だね。むしろ、あんたが頼みすぎなんだよ。太るぞ」

五月「ふとっ…」

六海(風太郎言いやがった…あいつ女子に言ってはいけないランキング一位太るぞ…あいつ無神経だな)

五月「あなたみたいな無神経な人初めてです!もう何もあげません!」

風太郎「すまん中野 らいはから電話あったから先行く」

六海「OKあとで行く」

 

〜教室にて〜

 

五月「中野五月です どうぞよろしくお願いします」

 

男子1「女子だ」

男子2「普通に可愛い」

男子3「なんか六海さんに似てね?」

男子4「あの制服って黒薔薇女子じゃね?」

男子5「マジかよ!超金持ちじゃん」

男子6「おいおい何者だよ………」

六海「おい 風太郎大丈夫?気まずいのはあるけど顔真っ青にする必要はなくね?」

風太郎「まずいことになった」

六海「 ? 」

 

〜翌日〜

 

五月「お待たせしました」

⁇4「も〜遅いよ〜」

風太郎「六海も一緒に友達と食べてる‼︎」

六海「風太郎今日は一人で食べるんじゃなかったのか?それに初六海呼びじゃないか?それか一緒に食べ「すみません 席は埋まっていますよ」…」

 

〜放課後〜

 

六海「なんで風太郎は姉ちゃん達に着きまとってんだ?世間からみたら変態だぞ?」

風太郎「六海は早く帰れ 今日は忙しい」

六海「ストーカーすることが⁉︎」

風太郎「いいから」

六海「はいは〜い先帰りま〜す」

 

俺はそのあと一人で帰宅しリビングでくつろいでいると…

 

 

 

風太郎「それ、俺。家庭教師、俺」

五月「だ、断固拒否します」

風太郎「俺だって嫌だ!俺の方が嫌だね!  だが諦めるわけにもいかない 昨日のことは全面的に俺が悪かった!謝る!」

風太郎「今日から俺がお前のパートナーだ‼︎」

五月「そんな…無理…こんな人が…()()()の家庭教師だなんて」

風太郎「 ⁉︎ 私たち?」

⁇1「あれ?優等生くん?五月ちゃんと二人で何してるの?」

⁇2「いたー‼︎こいつがストーカーよ‼︎」

⁇4「ええっ上杉さんストーカーだったんですか?」

⁇3「二乃、早とちりしすぎ」

六海「おい騒がしくしてないで入ったらどうだ…って風太郎⁉︎なんでいんだ⁉︎」

風太郎「は…?六海はまだわかるがなんでこいつらがいるんだ…」

五月「なんでって…住んでるからに決まってるじゃないですか」

風太郎「へ、へぇー…六人でシェアハウスか 仲がいいんだな」

五月「違います。私たち、六つ子の姉弟です」

 

〜未来〜

 

姉が風太郎と結婚した

 

六海「まさか風太郎が〜姉と結婚するなんて………でも俺と姉ちゃんが初めて姉弟と知る前からあったことあったもんな…運命ってやつ?」

風太郎「そうかもな」

六海「高校生になってから初めて姉ちゃんに会ったときの風太郎の顔凄かったぞ。とんでもない悪夢見たって顔してた…」

 

 


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