五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第2.5章 〜林間学校の後〜
第28話 六つ子のお見舞い


風太郎(夢を見ていた 君と初めて出会ったあの日の夢を)

 

テレビ「今日の最下位はごめんなさ〜い牡羊座のあなた 友達と会うと運気アップ!風邪が流行ってます 人と会う際はしっかり対策を!」

風太郎「確かに…最下位で異論はないな」

六海「何だよ金運−500点って」

 

現在時刻は朝の八時 風太郎は林間学校で倒れそのまま入院 六海は朝からお見舞いに来ていた 

 

風太郎「ってか大丈夫かよ?」

六海「何の話?」

風太郎「学校はどうした 遅刻するぞ」

六海「え〜っと…」

風太郎「仕事か…」

六海「‼︎なんで風太郎が知ってんの⁉︎」

風太郎「林間学校の時に一花にたまに学校休んで仕事行ってることを聞いてな…」

六海「一花ねぇ…余計なこと言って…」

風太郎「学校は行ってるんだろうな?」

六海「行ってるよ…ってそれもまさか…」

風太郎「ああ 一花から聞いた」

六海「はぁ…」

風太郎「まぁお前が辞めなくて良かった」

六海「その言い方だったら僕には辞めてほしくなくて一花ねぇは別に辞めてもいいみたいないい方じゃん」

風太郎「もちろん 一花にも来てほしいが…親友のお前がいないのは寂しいからな…」(あれ?六海って一人称僕だったか?…まぁいいや)

六海「ありがとう 風太郎」

六海「じゃあ僕はそろそろ行くね ゆっくり休みなよ?風太郎」

 

 

⁇「まだ熱が引かないね もうしばらく入院してもらおうかな」

風太郎「早く学校に行きたいんですが…」

モブ医者「忘れちゃいけないぞ上杉君 君が林間学校が終わるまで病院に来なかったからこんな悪化したんだぞ」

風太郎「そうですが…後半の記憶はほぼないですけど」

 

風太郎(あの時あいつらがいたような…あれは夢だったか…俺のため?そんなわけないか…)

 

モブ医者「寂しいのなら彼女にお見舞いに来てもらえばいいじゃないか!」

風太郎「いませんよ」

モブ医者「だろうな!ハハハ!安心してくれ!俺も学生時代は医者になるために勉強漬けだった!」

モブ医者「おかげで女友達は一人もなし!しかし夢は叶った!こういう生き方もある!」

風太郎「……」

モブ医者「あんないい部屋で入院できるなんてそうないんだからのんびりしていきなさい」

 

 

風太郎「お見舞いか…」

二乃「ハァ…ハァ…」

風太郎「二乃…」

二乃「誰もいないわね…」

風太郎「な なんだ 俺の部屋だぞ」

二乃「いいでしょ 誰がお金払ってると思ってんのよ」

風太郎「だからって大げさだろ…看護師の間では院長の隠し子じゃないかとの噂で持ち切りだ」

二乃「仕方ないでしょ あの子たち あんたが死ぬんじゃないかってくらい心配してたんだから」

風太郎「入院費を払ってくれたのもどうせお前たちの親父だろ」

二乃「そうよ!つまり私たちが払ったも同然よ!」

風太郎「うわー…お嬢様っているんだ…」

風太郎「いやしかし よりにもよってお前が見舞いに来てくれるとは思わなかったぜ」

二乃「え…ええそうね…ってこんなことしてる場合じゃなかった いい?私のことは黙ってなさい」

風太郎「?」

四葉「上杉さん ここに二乃が来ませんでしたか?」

一花「やっほー林間学校ぶりだね」

三玖「体調はどう?」

四葉「よかった!生きてて一安心です!」

風太郎「お前らまで…ったく誰が来いって言ったよ…」

四葉「ん?やはり二乃の匂いがします」

風太郎「あいつそんなに体臭がきついのか…かわいそうに…」

二乃(香水…ッ!)

 

一花「ほんと 一時はどうなるかと思ったんだよ 体温が真夏の最高気温くらいになってたからね」

三玖「回復して良かった さみしくなったら呼んで いつでも看病に来るから」

風太郎「サンキュー でも一人の方が楽だから」

ゴツ

風太郎「いっ…知ってる?俺病人なんだけど…」

一花「今のはフータロー君が悪いぞ」

風太郎「制服着てるってことは…学校行ってるんだな」

一花「……うん」

風太郎「ふっ 所詮六海もお前もその程度の覚悟か」

三玖「?」

一花「もーまた意地悪言うんだから」

 

一花(学校なんてつまらないことすぐ辞められると思ってたけど)

一花(もう少しこのままで…未練ができちゃったから 何事も挑戦…無愛想で気が利かなくて意地悪)

一花(なんでキミなんだろうね)

 

三玖「ご飯…嫌いなものあった?」

風太郎「いやちょっと食欲がなくてな」

三玖「言ってくれたら私が私が作ったのに」

風太郎「………ッ‼︎」

三玖「大丈夫?」

風太郎「ああ…思い出し腹痛だ気にすんなちゃんと食べるから」

三玖「そっか…あーん」

風太郎「いや自分で食えるから」

風太郎「!」

一花「ちゃんと食べないとダメだぞ」

風太郎「あのー…俺の口は一つなんだけど…」

一花・三玖「プッ クスクス」

風太郎「なんだこれ」

四葉「あ!二乃いた!」

二乃「あんた犬か!」

四葉「ほら行くよ」

二乃「や やめなさい!」

一花「じゃあ私たちも…」

三玖「フータローも早く治るといいね」

 

風太郎(……あれっなんだ…?昨日に比べて楽になってる…)

 

 

⁇「うん 朝より良くなってるね これなら明日にでも退院できるだろう」

モブ医者「学校もこれで行けるな!」

風太郎「よかった…」

⁇「勉強が遅れて不安かな?君は学年一位の秀才らしいじゃないか 少しくらいわけないだろう」

風太郎「そうですね…俺はいいんですが俺が教えてやらないといけない馬鹿たちがいるんです」

⁇「………そうかいじゃあ診察はこれで…」

二乃「お 押さないでよ

風太郎「?」

三玖「二乃病院では静かに」

二乃「仕方ないでしょ怖いものは怖いわ」

風太郎「あいつらまだいたのか」

風太郎(一応礼言っとくか)

一花「もー 注射で怖がってたらいつまでたってもピアス開けられないよ」

二乃「うっ……」

風太郎「ん?注射?」

四葉「あ 上杉さん」

風太郎「お前ら…ここに何しに来たんだ?」

一花「何って…予防接種 毎年この時期は受けてるんだよね〜」

三玖「それなのに五月と二乃が逃げちゃって」

二乃「痛いのは嫌!」

四葉「確かに嫌だけどついでに上杉さんのお見舞いもできてよかったよね」

風太郎「この裏切り者!

モブ医者「!上杉君病院では静かに…」

二乃「いいじゃん来たんだから」

風太郎「ついでだったんだろ!」

一花「も もちろんフータロー君のこと心配だったよね」

四葉「そうです!病院に来てから思い出したなんてことは絶対にないです!」

三玖「四葉バレバレ」

モブ医者「君が裏切り者だー‼︎‼︎

風太郎「⁉︎」

モブ医者「ほら‼︎病人は大人しくしてる!」

風太郎「え?はぁ…」

⁇「上杉君 これからも励みたまえよ」

風太郎「……」

 

 

風太郎(あの人…どこかで見たような 遠い昔 だけど強く記憶に刻まれている景色 そうあれは…)

 

⁇「上杉風太郎君 バイバイ」

風太郎「…‼︎なんであの時のことを…」

風太郎「あっ…なんだ五月か脅かすなよ」

五月「それはこちらの台詞です」

風太郎「四葉たちが捜してたぞ」

五月「はは…なんのことでしょう ここには…お尋ねするためにきました 教えてください」

五月「あなたが勉強するその理由を」

 

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

五月「むむっむむっ」

風太郎「何してんの?」

五月「あなたが勉強する理由教えてくれるまで睨み続けます」

風太郎「あっそ…なら俺はお前が諦めるまで睨み続けようか」

五月「!い いいでしょう…どちらが先に音を上げる勝負です」

看護師1「熱いね〜」

看護師2「かわい〜」

五月「お 教えてくださるまで離れませんから」

風太郎「勘弁してくれ………」

 

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎(過去)「これいらね よっしゃー勝ちィ」

モブ友1「風太郎君強いなぁ」

モブ友2「ほんと馬鹿なのにこういうのは得意よね」

風太郎(過去)「あー⁉︎うっせー それより罰ゲームだな」

モブ友3「ヒィッ‼︎ お お願いだからあれだけはやめてくれ!あれ以来魚が食えないんだ!」

風太郎(過去)「どーしよっかなー」

モブ友2「何やらせたの…」

風太郎(過去)「はははは 早く着かねーかなー‼︎」

⁇「風太郎!こらっ電車の中だから静かにしなさい!」

風太郎(過去)「せっかくの修学旅行なのにつまんねーこと言うなよなぁ?」

モブ友「あ ああ…」

風太郎(過去)「オラ竹林つまんねーこと言ってないでお前も参加しろ」

竹林「いやーっ! もー仕方ないなーその代わり…真田君も誘ってあげなよ 私たち五人班なんだから」

真田「え…僕はいいよ…」

風太郎(過去)「お前 算数ドリルって…逆に馬鹿か」

真田「ああっ」

風太郎(過去)「修学旅行にこんなものはいらないだろ 不要な物は捨てていけ 俺はこれだけで十分」

モブ友2「わー凄いね」

モブ友1「カッケー」

風太郎(過去)「親父の仕事道具からパクってきたぜ どーだ竹林お前も取って…」

モブ友達2「あの二人幼なじみらしいよ 家も近所で親同士も仲良し 家族ぐるみで旅行も行ってるみたい」

竹林「!風太郎も写真撮ってないで行くよー」

風太郎(過去)「お おう」

モブ友2(二人とも学級委員でお似合いだね)

風太郎(過去)「いたたたた」

竹林「どうしたの?」

風太郎(過去)「急に腹痛が…腸の野郎いい仕事してやる…便所行ってくるから先行っててくれ」

竹林「なんで?待ってるよ?」

風太郎(過去)「見くびるな!恐らくモンスター級 長期戦になりそうだ…」

竹林「最悪…」

モブ友1「風太郎君がそう言うなら行こうぜ」

竹林「う うん ちゃんと追いついてね」

 

風太郎(過去)(不要なものは捨てていけ)

 

風太郎(過去)「俺じゃん…はぁ…」

おばさん「ちょっと! 今私のこと撮ったでしょ」

風太郎(過去)「は?なんだおばさん」

おばさん「! 盗撮よ 盗撮されました」

風太郎(過去)「し…してねーよ!」

警官「どうされましたか?」

おばさん「私の色香に惑わされたこの子に写真撮られたのよ!」

警官「お母さん落ち着いて」

 

風太郎(過去)(警察…‼︎)

 

警官「君 話聞いてもいいかな? 小学生?迷子かな」

風太郎(過去)「高校生なのでご心配なく やっべバイトの時間だ」

警官「そんなわけないでしょ…」

おばさん「明らかに非行少年じゃない!業務を全うして!」

警官「まぁまぁ」

風太郎(過去)「しっけーなおばさん」

おばさん「逮捕よ逮捕!」

警官「わかりました ではカメラを確認しますよ 悪いけど貸してくれるかな?」

風太郎(過去)「ん…あっ…」

警官「どうしたの?」

風太郎(過去)「いや…えっと…」

⁇「その人は無罪だよ 私見てたもん」

 

ニュース「緊急ニュースです 未確認飛行物体が日本の上空に出現 国会が占領されたようです」

警官「え⁉︎」

将棋星人「我々は将棋星人 日本で最強の棋士よ地球を懸けて勝負しろ」

警官「な…なんだこれ…」

 

どーん

 

     〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎「…こうして俺の修学旅行は終わったんだ」

五月「なんですかそれ‼︎そこからが聞きたいのに凄い雑に終わりましたよ 地球はどうなったんですか?」

風太郎「……別に話すとは言ってねーというか話したくない 少し言うこと聞いたのは…この間の礼だ」

五月「いまいち伝わりませんでしたが…昔のあなたと今のあなたが大きく違うことはわかります」

五月「その子との出会いがあなたを変えたんですね」

 

⁇「わーっお守りだって 買っていこうよ」

風太郎(過去)「なんで付いてくるんだどっかいけ!」

⁇「人を捜してるんでしょ私もなんだ」

風太郎(過去)「一人でできる 他を当たってくれ」

⁇「他じゃだめだよ お互い一人で寂しい物同士仲良くしようよ 私には君が…」

 

五月「私も変われるのでしょうか…もし…できるなら…変われる手助けをしてほしい あなたは…」

 

五月「私たちに必要です」

⁇「君が必要だもん」

 

五月「こっち見ないでください

風太郎「俺に教わってどうにかなるのか?平均29.6点」

五月「どうにかします! やれることはなんでもします見てください!昔持ってたお守りを引っ張り出してきました」

風太郎「神頼みかよ」

 

風太郎(そういえばあの子も似たような物買ってたなアホみたいにたくさん六つもーーーーーーーーーー)

 

風太郎「それ…どこで買ったんだ?」

五月「これですか?買ったのか…貰ったのか…よく覚えてませんが確か…京都で五年前」

風太郎「……それって…」

四葉「あ!五月!」

五月「!」

四葉「なんだーここにいたんだ」

一花「余計な所探しちゃったね」

三玖「五人揃ったから今度こそ行くよ」

二乃「ぐぬぬ…」

五月「ま 待ってください!」

二乃「五月!私は覚悟を決めたわ!あんたも道連れよ!」

風太郎「……」

 

風太郎(五年前…京都…偶然だよな…)




《六海をイメージで作らせていただきました〜目次の方から見に行ってみてください》
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